西穂高 グヤジイ~今年も独標まで(1)
2018.12.25-26

初心者オヤジ山歩き報告200回記念は
メリークルスマス!(なんやて!)
100回の時は写真をなくしたので今回は慎重に
(別に皆さん気にしておられません)
(洛西オヤジ No.200_1)

 
バックが西穂から奥穂への稜線
俗にゆうところのジャンダル超えルートです
スケッチされていた女性に撮ってもらいました
【西穂独標にて】


2018年12月25~26日   洛西オヤジ

アクセス:
名神ー東海北陸道ー飛騨清見ー平湯ー新穂高ロープウエアイ駐車場

コース:

▼12月25日
新穂高ロープウエイー登山口ー西穂山荘ー独標往復

▽12月26日
西穂山荘ー丸山で撤退その後ケーブル駅に戻り下山





 こんにちは洛西オヤジです。メリークリスマス!(何イチビッテんねん、クリスマスやとかお正月はアンタには関係ないのや)(そんな冒頭からボロクソにいわんでも)。今回は200回の区切りの報告となります。くだらない駄文、ヘタクソな写真、OKAOKAの師匠に大変なお手数をおかけして感謝の思いは書きつくせません。また見ていただいている皆さんにも参考にもならない山歩き報告を温かく見守っていただいているのもひたすら感謝、感謝でございます。

 ■12月25日

 100回の時は焼岳でしたが大変なチョンボをやらかしPCに取り込んだ写真が消えおまけにカメラの設定も取り込み即削除の設定で情けない事になってしまいました。出来たら200回の時にもう一度焼け岳をと思いましたが、なかなかこの時期の焼岳はオヤジなどにはもう無理な状況で、まあお隣の通年営業小屋西穂山荘を頼りにこの時期再び西穂に挑戦となりました。

 (そんな大層なもんやあらへん、武奈や伊吹と変わらんで大層にゆうなあ!)とお叱りの声があります。確かにロープウエイで途中千石平まで行くので(旧ボッカ道だと小屋まで6時間以上かかるのではないでしょうか)問題はこの時期の小屋から山頂まで、これが厳しいのです。まあオヤジのヘタレ報告です。

早朝の(といっても6時過ぎですが)
多賀サービスエリア
新穂高ロープウェイ前駐車場から

 さて肝心の天気ですが天気と暮らすの山予報では25日Å26日Cとなっています。まあ出来たら始発9時のケーブルに間に合わせたいのですが、あわよくば25日山頂まで26日ゆっくり下山とゆう実に安易な思惑は朝の出発の時点であ~あもうあかんとなりました。

 4時前出発しないと間に合わないのですが、5時前になってしまいました。まあなるようになるしか(えらい開き直ってるやんけ)案の定新穂高の駐車場には9時を回って到着、準備やなんやかんやで結局10時のリフトに乗り込んで登山口に向かいます。

 思ったよりここまでの道路には雪はなくこの調子だと上もまた小屋まではノーアイゼンで行けるかなあ~、などと甘い考えで(ほんま甘ちゃん、大甘ちゃん)着いた千石平展望台は天気最高、おなじみの中国観光客も大はしゃぎしばしオヤジも展望を楽しんで。正し昨年とは比較にならない積雪にこりゃアイゼンはスタートから着けんとあきませんな~(当たり前や!)。

ロープウエイのゴンドラから 千石平展望台。天気ご機嫌
焼岳が目の前に
今回行きたかったなあ~
西穂の稜線が目の前
西には白山がきれいです~ 山荘がすぐそこに見えますが
1時間以上はかかります
正面小さいですが槍が見えます
白くないのは風の厳しさを逆に感じさせます
さ~登山口から出発です

 今回からアイゼン新しいのに変えました。小てつ先輩お勧めのバッククリップ付き(え~偉い無理して、年金生活者のくせに)。そんなに変わりませんがやはり新しいのはしっかり雪をつかむので歩きやすいです。まあヘタレながらも1時間ちょっとで山小屋に到着、時刻は正午を少し回っています。天気が良いので千石平で展望をゆっくり楽しみすぎました。

小屋に向かう途中から見上げる西穂の稜線 積雪は50Cmを超えましたが
ほとんど沈みません
正午過ぎ小屋に到着 乗鞍が名前のとうり
鞍のような稜線を見せています

 受付を済ませ、部屋への案内は戻ってからとゆうことで、とにかくおにぎり2個ほど食べてすぐに稜線に向かいます。もちろんサブリュックに代えて気が焦るので服装や装備あまり深く考えずにスタ~ト、これが初心者オヤジの甘いところ、過去の経験が全く生かされていません。

正面に霞沢岳が立ちはだかります さ~おにぎりも食べたし稜線に向かうぞ!

 丸山までの稜線に出たとたん今までとは全く違う風に震え上がるオヤジ、千石尾根と西尾根の間は新穂高から上高地へ抜ける風の道、まともに丸山を越えます。こりゃあかん風を避けてもう一度服装を整えます。と言っても薄いブレーカー一枚着込んだだけですが今まで何度もこの地点の風の強さに辟易していたはずなのに気が焦ると思いつかないのです。

 手袋もウエット用のグローブをはめますが既に指先はしびれて感覚はありません。あ~あまたしばらくこんな感じやあ!(大体寒がりのくせに)。は~再度気お入れなおしてチンタラです。まずは独標を目指します。

 出来たら今回はせめてピラミッドピークまでは行きたいと思いヨタヨタ足を運ぶオヤジ、足元の積雪はもうほとんど沈み込まず、ガシガシとアイゼンが突き刺さる感じです。おそらく氷点下は12~3度ぐらいでしょうか体感はもっと厳しい感じです(メチャクチャ書くなあ!マイナス2~3度やろ)。なにぶんにも風です、体力気力を奪います。

 なんとか独標直下に着きました、ここからはストックでは無理です、ストックを岩陰にデポッてピッケルに代えて取りつきます。

丸山に着きましたが
とにかく風が強く寒い!
ますます風が強くなる前方の稜線
空気も凍てついて 振り返ると
丸山を超える風が雲となって見えます
さ~先へ急がないと 独標が近ずいてきました
岩陰にストックを放置
(え~大丈夫かい)後はピッケルで

 慎重に岩場を上部に登攀しますが、この時点で先ほどの丸山付近の風があるとオヤジの体力技量ではヤバイ感じです。やっとこさでなんとかたどり着いた独標ですが先客がしかも佇んでどうやらスケッチをしているようです。下のほうからチラチラと見えてはいたのですが相当長時間滞在してスケッチをしている様子なんと若い女性です。

 熱心にスケッチに取り組んでおられるのでシャッターの依頼は無理だなあと思っていたら女性のほうから手を止めて「写真撮りましょうか」と声をかけてもらいました、恐縮しながら撮ってもらいます。しかも丁寧に何枚もアングル代えてシャッターを切ってもらいました。オヤジが「写真撮りましょうか」と言いますと「家族で来ていますので先ほど撮りました」とのことです。

 オヤジが小屋からここまで来るまでに下山する男性三人と出会いましたが、どうやらその人たちのことみたいです。オヤジがその人たちとすれ違ってから相当時間が立っています。その間ズーとスケッチをされていたみたいでこの状況の中すごいの一言に尽きます。

独標直下の岩場 右奥に奥穂が見えます
傾斜度がわかるのではないでしょうか
独標とうちゃこ~ 正面にそびえる稜線の奥が山頂です
こんな状態で
長時間スケッチされているのは脅威です

 天気は相変わらず風が強いだけで展望はこの時期としては最高です。正し時刻は14時半を回っています。小屋を出発したのが13時過ぎですからやはり途中で服装を変更したりしていたので時間が予定よりかかっています(違うヘタレて歩けてないのや!)。先のピラミッドまでは強烈な登攀しなければなりませんおそらく1時間半以上はかかると思われます。

 仮にピラミッドまでたどり着けたとして16時を回りそこから下山となると2時間半から3時間、完全に日没になります、やはり午前中からのアタックでないと無理なようです(偉い冷静に判断しとるやんけ){当たり前です命かけてまでは、そんな度胸はありません}。まあ明日の再アタックにかけましょう(明日は天気やばそうやで~)。十分展望を楽しんで(寒すぎますが、長時間スケッチしている女性に比べたら申し訳ないほどです)声をかけて先に下山します。

展望最高南に乗鞍 西に笠から双六への稜線が
きれいに見えます

 下山します、今回の一番緊張するところです。慎重に一歩ずつ、アイゼンとピッケル頼みです。直下の岩場をクリアーして上部を見るとまだ女性はスケッチをされていました。今夜は小屋泊りだとゆうことでしたが熱心なことです。オヤジはストックを回収してチンタラ、ヨタヨタ下ります。

 先にオヤジがつけたふみ跡などは完全に消えてかろうじてわかる登山道の形跡をたどっております。15~20分ぐらい降りたところで振り返るとちょうどスケッチしていた女性が下山する準備をしているのが見えました。あのまま日没まで頑張るのではないかと思われるほど真剣な雰囲気がオーラのごとく取り巻いていました(見習えよ、アンタも、)。後で小屋でスケッチ見せてもらおうと、はいまた丸山の強風地点を通過して小屋に帰還しました。

戻りますがもうオヤジのつけた
トレースは消えています
またあの谷越えの風の中を戻ります
左の方に富士山が少し頭をのぞかせています 丸山に戻ってきましたやれやれ

 下りは着替えもなく順調に歩けたので1時間チョットで小屋まで戻れました。受付から再度部屋へ案内してもらいます。ある程度良そうしていたのですが、やはり今回も上高地No1の部屋、これで3回いや4回かな?同じ部屋です。しかし今回はオヤジ一人(え~ほんまかい、初めてやろ西穂山荘では)「後から臨時の宿泊客がなければおひとりです」。やったあ~、以前何年前かなあ~布団一枚3人とゆうのがこの小屋でした

 結局この日の小屋泊りはオヤジ含めて6人後の5人は例のスケッチの女性とその家族お友達グループとなります。したがって8~10人部屋にオヤジが一人でラッキーでした。夕食は17時半なのでゆっくり食堂のストーブにあたりながら過ごします。やがて帰還してこられた女性のスケッチを見せてもらいます。やはりあまり美的センスのないオヤジでもこれは気合の入ったスケッチやなあ~と感じられる良いスケッチでした。

 「日本画ですか」「はいそうです、これを基にして本画を描きます」とのことです。ちょっとだけかじったことがあるオヤジは日本画は油絵とは違った大変さがあるのを知っていますのでそんな話しました。(へ~意外、全く想像できんのやけど)ほっといて馬鹿にしてるやろ。

 きれいな夕日が見られました、明日の御来光はおそらくダメだと思われるのでその分も楽しませてもらいました(落日とご来光は違うやろ)いえいえあんまり変わらないと思います。入るか出るかの違いです。(あほかそんな問題ちゃう、雰囲気や、雰囲気、気持ちの持ち方や)偉い興奮してどないしたん、はいそんな夕日も沈み夜食ができました~の案内、いただきます~。

小屋に戻ると
屋根の雪を下ろしていました
夕日に映える霞沢
きれいにお化粧したみたいです
夕日 夕日
宿泊客は6人
静かな山小屋のメリークリスマス

 今日は朝4時前に起きたので眠たいです、食事のあとすぐに布団に潜り込んで寝ます。レンタル湯たんぽ¥300ケチッて借りずに、眠剤飲んでおやすみなさい。

 そうそうセコイシビアーなお話を寝物語に(聞きとうないわ!)まあそういわずに、重要なんです。水情報、この時期西穂山荘の水はどの蛇口からも一滴も出ません、トイレ、洗面場、小屋で出たのは食事の時のお茶だけです。水は自販機で、水筒へのお湯も有料です。(厳しい状況はよくわかるけど、潔癖な人はどないすんねん)雪が嫌とゆうほどあるじゃないですか、トイレのあとは雪で手を洗い洗顔も雪を顔にこすりつけて洗えばよいのです、美容に良いそうですよ。(お前ひんしゅく買うわ、もうこうてるけどな)。



                             【記:洛西オヤジ】