白馬岳、雪倉岳、朝日岳 2018.07.13-07.15
初心者オヤジ、百、二百、三百、山歩き
(又わけわからん事書きやがって)
特別深田先生に傾倒しているわけではないのですが
たまたま白馬(百名山)雪倉(二百名山)朝日(三百名山)
となりました。最終下山日、
猛暑?酷暑の中命からがらの歩きとなりました
(山で逝ったら本望やろ)
(洛西オヤジ No.188_3)

 
後ろ立山方面


2018年7月13日~7月15日 洛西オヤジ

アクセス:
湖西道路(R161)-北陸道敦賀インター糸魚川インターR148-ひらいわー県道で蓮華温泉駐車場

コース:
▽7月13日
蓮華温泉ー白馬大池ー白馬山頂ー白馬山荘

▽7月14日
白馬山荘ー白馬山頂ー三国境ー雪倉岳ー水平道(残雪の為通行止め)分岐ー朝日岳山頂ー朝日小屋(ツエルトでテン泊)

▼7月15日
朝日小屋ー朝日岳山頂ー五輪尾根ー白高地沢ー兵馬の平ー蓮華の森ー蓮華温泉駐車場






 ■7月15日

 最終下山日ですが、テン場はテン場で早くからざわつきます。まずガスバーナの音で目が覚めますね~。朝日岳はやはり最深部に位置する関係でしょうか、どのルートに行くにも時間が掛かります。小屋より早い始動で早く発ちたい気持ちもわかります。

 今日はオヤジは蓮華温泉に下山ですがコースタイム8時間ほどでしょうか、気になるのは皆さん朝日から蓮華への下山は最後に登りがあるのが辛いとゆう感想が多く聞かれます。地図で確認すると一旦白高地沢に降りてから再登攀になるみたいです。まあボチボチ行くしかありません。

5時半ごろ出発あれほどあったテントは
もう5~6張りしかありません
又小1時間かけて朝日岳山頂へ

 先ずは朝日岳山頂に戻ります。天気はピーカンよしよし、これが甘いとゆうか、まあオヤジなりにヨタヨタコースタイムぐらいで進みます。吹上のコルと呼ばれる鞍部を過ぎると雪渓が何度も現れます。

 先を行く女性二人組はその都度アイゼンを装着しているみたいです。今は簡単に装着できるみたいですが(又小てつ先輩にご指導ねがいますかね~)。相変わらずいろいろな花がいたるところで見られます。

キスゲはもっと群生していました 風吹き抜け強く、なるほどと思われる地点名
アイゼンがいるかなあ~何度も出てくる雪渓 今日もピーカン
ここまではよかったのですが天気よすぎて
延々続く木道 なにアヤメとゆうのかな~
ワタスゲ群生 シロウマアサツキ

 ガイドブック曰く、朝日の小屋から蓮華温泉への下山は花に気を奪われ写真などに時間を思わず費やしているとバスの時間に間に合わなくなることが多々あるので注意、特に後半再度の登りはキツイので余裕をもって下山してください。なるほど最もオヤジは花の写真といっても何も考えずにパシャパシャ撮るだけですが(かおりさんを見習え!)。

 それはともかく木道が現れるあたりから段々気温が上昇、オヤジの歩きに変化が出てきます。老いぼれ歩きとは違う体調の変化によるペースダウン、ヤバイな~暑すぎるなあ~。今回はポカリ500m2本と通常の水(ラーメンやそのほかの食料用含め1L)ポカリは毎日出発前に粉末で作りますが、この時期確かに2Lの水では少ないのですが途中の水場がそれなりにあるので大丈夫かな~とゆう思惑でした。

 確かに沢の水は特に後半結構出てきますが、いくら水分補給しても体温下がらず、下りにも拘わらず白高地沢に下りるまで沢の水があるところで2度ほどダウン。何とか白高地沢にヨレヨレになりながら降りてきましたがもう11時を回っています。、コースタイム5時間ぐらいのところ6時間以上かかっています。

白高地沢 ゆっくりと(ほんまはダウン状態)休憩

 とにかくこのままではやばいので完全に休憩して調子を整えないといけません。白高地沢に降り着く寸前に追い抜いて行った若者男性二人女性一人のグループも男性は上半身裸になって沢で水浴びをしています。オヤジもタオルで身体を拭いて(本当は全身水に浸かりたかったですが)体温を冷まします。

 若者たちが昼食をするみたいなのでオヤジも付き合います。といっても食欲なくコーンスープを作りカロリーメイトを少し口にしますがワンブロックも食べられませんでした。ただ若者たちとの会話は楽しく癒されます。

 神奈川と群馬から来ているとゆうことで、蓮華温泉から朝日岳を往復の歩きだそうです。いつもテン泊で、オヤジが老いぼれなのでテント担げないのでツエルトで歩いています、とゆうと「あ~昨日一張だけツエルトが張られていました、あれですか」「そうなんです、年金生活者の辛いところです」と、ゆうとなるほどね~ツエルトね~、まあ若者にはあまり実感できない話かもしれません。記念の写真を撮って先に出発してもらいます、オヤジも遅れてヨタヨタ出発です、体調戻ったかなあ~。

若者たちと記念撮影
(小てつさんにもらった三脚使用)
さ~橋を渡って

 しばらくは下りや平坦な木道を歩きます、しかし30分もするとやはり足が重く息が上がり頭痛もしだします。こりゃ本物やあ~、やばいぞ~(大丈夫かあ~真剣になるがな、ここで熱中症でダウンお陀仏となったらシャレにならんで)。おおきにおおきに、あんたはホンマはやさしいのやなあ~。とにかくまだ下りが多く何とかヨタヨタ。

 やがてまた急峻な沢に鉄の橋が現れどうやらここからが登りみたいです。さ~オヤジ、どないすんねん、頭痛、吐き気、気分悪く一番やばいのは数十分前の事が思い出されへん。ついに洛西オヤジここに行き倒れる、皆さんお世話になりました。(何しょうもないこと、)とにかくヨタヨタ10分~20分ぐらいの間隔でリュックを下して休憩、朝日から蓮華への下山者はオヤジが最後になったみたいで誰も追いついてきません。

 水はなくなりこの際沢の水ガブガブ、え~い赤痢でもコレラでもなれ~。しかし面白いもので、ここまで疲労すると水もおいしくないですね~。何とか急な登りが終わり目の前に兵馬の平とゆう湿原が。ヤレヤレ登りは終わった~(甘いのやなあ~オヤジさん気の毒やけど)、風が吹いてあ~ありがとうございます(誰にゆうてんねん)。

 ここまでほとんど写真撮る余裕なく情けない(誰も何とも思ってません、むしろ喜んでます)喜んだのもつかの間、木道が終わり又登りが、え~まだ登るの~。先ほどまでの登りとは違って比較的に穏やかですが、もう終わったかなあ~と思っているところで再度の登りは応えます。距離も短くまあ通常ならなんのこともない のですが、おそらく蓮華温泉の宿泊者でしょうか蓮華の森自然歩道を散策している家族に出会い、オヤジの余りにもひどいバテ方に「大丈夫ですか」と声をかけてもらったほどです。(よっぽどヨレヨレの風体やったんやろな~)。

この二つ目の鉄橋から登攀が始まります 兵馬の平、ここまで先の鉄橋から
約1時間以上写真撮る気力なし
オオバギボシ
まともに撮れへん(いつもや)
【オニシモツケ】

 蓮華温泉20分の表示からほどなく右手にキャンプ場が現れ、水場に一目散、とゆうほど歩けへん、ヨレヨレ、泳ぐように、蛇口からほとばしる水に襟の濡れるのも構わず頭を水に打たせます。どれぐらい打たせていたでしょうか、ジ~ンと頭の芯が痛くなってやっと顔を洗い、あ~生き返ったあ~(還らんでええのに、そのまます~と意識がなくなって)すんませんまだ娑婆に未練があるみたいです。結局少しずつ休みながらごまかし、ごまかし、歩いてきましたがこのキャンプ場の水場で頭から徹底的に冷やして初めて意識がはっきり目覚めたあ~とゆう感じです。

 しばらく呆然と休憩後、キャンプ場からほどなく出発地点の蓮華温泉ロッジに戻ってきました、表で作業していた従業員の人に、「まだ立ち寄り湯入れますかあ~」と聞きます「5時まで大丈夫です」との事、時間を見るとなんともう15時を回っています。下山コースタイム7時間半~8時間のところ9時間以上10時間近くかかっています。

このままこの草の中に倒れ込んで あと20分やあ~
蓮華の森キャンプ場
前方の水場で命を救われました

 白高沢での1時間近い休憩はともかく、いかにバテバテ(特に後半)で帰還したかですが、無事に戻れたのが不思議なくらいのバテ方でした。いったん車に戻り着替えだけ持って温泉に浸かります。初日は登山道の途中で露天風呂の案内があり、(3~4か所あるみたい)帰りは露天に入るか~などと思っていましたが、とんでもない、とにかくロッジの温泉にジ~と身を沈めます。

 ひたすらお湯に浸かります、不思議なことにのぼせないのです、湯あたりしないのです。熱中症は体が冷たくなるといわれていますが、体温を下げろ、体を冷やせとも言われます、(どっちやね)。よくわからんのですがとにかくひたすら30分近く浸かっていました。これが大正解で体調回復、心配していた帰りの車の運転も途中仮眠して帰りは翌朝か深夜になるかなあ~とカーチャン連絡しましたが、なんと仮眠なしに2回ほどSA休憩で帰ってきました。

着いたあ~蓮華温泉ロッジ 駐車場に何とか戻ってきたあ~

 もちろん又敦賀で降りて毎度の湖西です。今日の後半のバテかたからは考えられない快調運転、温泉がこれほど効果があったのは初めてです。帰宅ちょうど24時、「えらい予定より早かったね~」「自分でも信じられへん温泉効果や!普通眠くなるのやけどな~」今年初めての本格的な縦走でしたが、多種多様な花、オヤジの写真でではその可憐さ美しさはお伝え出来ません。又夕景やダイナミックな山容も表現できないのがもどかしいかぎりですが、とにかく今回は熱中症ギリギリの状態で無事に帰還できたことに。   感謝 感謝。

                             【記:洛西オヤジ】


 天災は忘れたころにやってくる、はずなんですがここしばらく
地震、竜巻、豪雨に、猛暑、情けない嘘つき人間ばかりの世の中に
神は怒り仏は見放し、それでも一般庶民は必至で立ち上がろうと
しております。人の情けと底力信じて応援しています。

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