御室八十八ヶ所(成就山)
2018.04.01

 
桜並木は聾学校、奥に仁和寺五重塔
御室八十八ヶ所から


平成30年4月1日(日) 晴れ        小てつ単独

コース:
・自宅~妙心寺北門~仁和寺~1番霊山寺~88番大窪寺~自宅





 急に暖かくなった今週、それでも洛西オヤジ殿のまた珍しい八丁報告によると花はバイカオウレンしか無かったと言うことで、まだどこへ行っても小てつの狙いの花には早そう。(それにしてもオヤジ殿、庄兵衛のおかみさんに覚えてもらっているとは・・。そんなに通っていないはずなのに、どんだけ印象深いんや??)。

 それから少し気になる現場も有りで、急に走らなければいけない事態もありうると言うことからも遠方には行けそうにないなぁと考えていた昨日、自宅から北方の山を眺めると、緑の樹間に赤いものがチラホラしているではないか!桜では無く、何年かに希に見る、ミツバツツジが当たり年の時に見られる様子だ。今年はどうやら当たっているようだ。

 それなら自宅から歩いて行ける御室の山で十分ミツバツツジが楽しめると言うことで、ほとんど散歩の範疇ですが、レポートしてみようと思います。(近所でも、山に縁遠い人は全く知りません)。

 一番面白いと言われる準々決勝の高校野球も気になるが、10時30分に自宅を出発する。今日は妙心寺では無く、元工芸繊維大学だった花園団地を抜けて行くのだが、ここら辺は珍しくシロバナたんぽぽと西洋たんぽぽが混在している。一条通りに出て、京都学園前を通って妙心寺北門となる。いつ通っても世話をされて、毎年綺麗な花を咲かせておられるM山さんのビオラとパンジー御殿の見事なこと。(okaokaさんのところも木村先生のところも、似たような状態ですが・・・)。

妙心寺北門前M山邸 嵐電妙心寺駅(夕子号)

 警鐘が鳴り遮断機が降り、嵐電の八つ橋夕子号に丁度出会う。電車は観光客でいっぱい。先へ進んできぬかけの道に出会う、仁和寺の駐車場もいっぱいだ。いつもは駐車場との間の道をあがり東門から入るのだが、今の時期は中門から「おむろ桜」の拝観で有料なので、「おむろ桜」に用事の無い小てつは、仁和寺の唐門に向かって細い歩道を進む。ここの仁王様は立派。唐門を通り過ぎガソリンスタンドの手前の道をあがっていく。

 ここに小てつの知り合いの植木屋(植木屋違った、「庭匠」やねんて!何言うてんねん真っ黒けの顔して歯無いくせに・・)の家がある。車を置くのに門構えを撤去したら、近所から景観が損なわれると苦情が来たそうだ。自分の家でも勝手に触れない、高級住宅街である。

 そんな高級住宅街を進んで行くと、十字路になり右手の奥に仁和寺の西門が見える。その十字路を左手に進んで行くと御室八十八箇所の1番お堂である「霊山寺」がある。ここには古いがトイレもある。(仁和寺の中門のところに新しいきれいなトイレ有り)ここまで小てつの自宅から30分ほど・・。

仁和寺の賑わい(中門より中は有料) 1番霊山寺

 今日は1円玉も用意していないので(たのみごとも無いし・・)鐘を鳴らすことも、唱えごとも無しで(なんやら呪文みたいなのを三回繰り返すそう)順路を進んでいく。

これを三回唱える こんな催しもあります
1番にトイレ有り 小てつは遭遇無し

 3番お堂は最近新しく建てなおされた。近頃珍しく寄進者があったんだろうか?四国の本家本元からの寄付でもあったのか?どういうシステムなのかはわからない。先へと進んでいく。

 10番お堂の中には他のお堂と違って仏像が無く、石作りのお地蔵さんがお大師様と並んでいる。何年か前に盗まれたままだ。きっと奈良で仏像を盗んで捕まった犯人が大量に仏像を盗み持っていたが、あやつの盗んだ中に入っていると思う。どこのかわからんし帰ってこないのかなぁ。

最近新築された3番金泉寺 10番の仏像は盗まれたまま

 ここらあたりのヒノキ林の中にもポツポツとツツジが咲いているが、陽当りが悪いので花付きも発色も悪い。もっと先のを期待する。順路は勾配をつけだしてしんどくなってくるが、20番あたりから陽当りのも良くなってきてツツジの咲きも良くなってくる。23番薬王寺の脇にベンチがあり、長岡方面の展望がある。最初の休憩ポイント。

崩れかけているお堂もある 23番薬王寺前からの展望
20番すぎからツツジ街道 まだまだツボミ有り

 36番青龍寺は護摩行がおこなわれていたお堂、泊まれるようになっていた。ここはモミジの名所。

 40番お堂くらいからがミツバツツジ街道となり、両脇に花を見る。まだツボミをたくさんつけた株もあり、来週くらいまで楽しめそうだ。41番龍光寺は六角堂で、このまわりを三回まわって願い事を念じれば叶うと、地元の宇多野小学校の一部では伝えられているそうだ。

36番青龍寺はモミジの名所 41番龍光寺は六角堂

 すぐの43番明石寺脇に山道があり、進むと愛宕山の展望地となっていて、ベンチもしつらえてある。よくここで食事休憩されているグループがあり、今日も「昔の山ガール」4人連れが食事休憩をされていた。ミツバツツジを目当てに来られたと言われるが、こんなに咲いていると思わなかったと言われ、今年は当たり年で、同じツツジ系のシャクナゲもどこの山のもツボミをつけていて期待大ですと話す。

43番明石寺脇から展望所 愛宕山の展望がある

 また少し進んで48番正林寺がこのコースの最高ポイントになる。標高236mということだが、登ったり降ったりなので標高よりもタフな道だと思う。舐めたらいけません。乾いている時はなんでもありませんが、赤土の山なので、雨が降ればたちまち滑りやすい道になります。

 ここからはひとまず降りとなるのだが、まだ多少の登り返しもある。そんな中で53番円明寺の手前にはこのコース唯一の鎖場がある。お堂も中空のお堂でスリル満点というか、いつ崩れてもおかしくなさそうだから違う意味でスリル満点。くれぐれも一人づつ乗ってください。

48番西林寺が成就山ピーク 鎖場のある53番円明寺

 63番三角寺は滝不動で、ここも修行ができるように泊まれるようになっていたのだが、今はもうそんな酔狂なお坊さんもいないのだろう、朽ち果てかかっている。

 80番国分寺脇には仏足石があり、登山者にはありがたいお堂となる。仏足石の由来は自前で調べてください。

63番滝不動 三角寺 仏足石がある80番国分寺

 最後の方はお堂の間隔も競ってきて、たてこんでくるが、やれやれ88番結願の大窪寺に着地となる。最近寺守の方が不在になったようで、ロウソクと線香がお供え出来なくなってしまった。

 今日はお唱えどころか手を合わすことも無しで、順路をまわってきただけなので1番から1時間しかかからなかった。ちゃんとお参りすると2時間から2時間半はかかる。

八十八番大窪寺 仁和寺西門(今日は有料)

 88番から86番に戻り、池の脇を降っていくと、車道に出て京都府立聾学校の西南角、仁和寺の北西角に出る。車道を進むと仁和寺の西門となり。今日はここから有料。右手の先は1番お堂となり、朝来た十字路である。南に降って植木屋の前を通って自宅へ帰る。

花園団地では白花と黄花が混在

 ほんの2時間ほどの散歩でしたが、それでもスマホの機能についている万歩計は1万2千歩ほど進んでました。汗も少しはかけたので、今日も少しはビールを飲んでもいいでしょう。

 「デムーロ男前!」 ・・・・・・ 《ほどほどにしとき!》。

                             【 記:小てつ 】