駒ヶ岳 //高島トレイル
2018.05.06 (小てつ No.125)


 
新緑の中を進む // 木地山峠~駒ヶ岳


平成30年5月6日(日) 晴れのち小雨    木村先生御夫妻+小てつ

コース:
・木地山トイレ前デポ~北谷~木地山峠~桜谷山~与助谷山~駒ケ岳~駒ケ岳西尾根~ろくろ橋~デポ地





 *最初にお詫び、小てつの高島トレイル踏破の記録は、みんなのマップ中の「よもやま話」では無く、「高島トレイル」の方でした。




 おととしの10月に先生達と百里ヶ岳に来たときに、木地山峠までの北谷で2度進路を間違って、いつかリベンジしたい・・。また高島トレイルで、木地山峠~駒ケ岳間が未踏破と言われていたのを思いだし、急遽前夜に木村先生に連絡をとると、山行予定ではあるものの、明確な行き先は決定されていなかったので、今回の山行となった。

 連休最終日ということか、国道367号線は空いていて9時前に木地山のトイレ前に到着する。トイレ前の護岸が修理されていて駐車ができるようになっていて先客が2台あり、うち1台は岐阜ナンバーの男女4人組。彼らも駒ケ岳だと言われ、岐阜には山が無いので???こちらに来られたそうだ。彼らは焼尾東谷から反時計回りで取り付くため、ろくろ橋を目指して先に出発された。

 と、我々が準備を整えて出発しようとすると、先の4人組がろくろ橋は遠いと言って帰ってこられた。トイレ向かいの橋を渡って取り付くようだが、ろくろ橋遠いか~??きっとろくろ橋が木製かなにかでできた質素なものと勘違いしているんじゃないか?車も通れるコンクリートの橋なんやけど・・。すぐのカーブを曲がったら見えるくらい、すぐそこなんやけど・・??。

 トイレ前の橋は、向かいの畑の所有者の橋で、以前小てつが来ていた時に、団体さんが当たり前のように渡り出すものだから、所有者の方ともめていたのを目撃しているので、安易に入り込まない方が良いのだが・・・。読者の皆さんは是非ろくろ橋まで迂回してください。地元の方々の迷惑になるような行為は謹んでいただきたいと思います。

ハンカチの木を見物してから木地山に入る 子供達が遊ぶ木地山を出発

 さて、我々は北谷に向けて出発しようとすると、2人の子供達が一輪車とスネイクボードで遊んでいる。きっと奥の家の子供さんだと確信して進んで行くと、やはり奥から2件目の家のお子さんだった。実は小てつが初めてここを訪れた時に、ここのお宅に「おしめ」が干してあり、その時のお子さんが大きくなられたものだと感慨する。

 ゲートにきて、また前回と同じでユッキー様は男らしく鎖をまたいで行き、小てつは脇の柱を回り込んでいく。(朝から元気やなぁ~、やんちゃやなぁ~)。

 分岐を右手に進んでいくと、林道の鉄製の橋が、護岸崩落で落ちていた。しかし左手の登山道の方は全く影響無し。麻生川の本流にそって遡上していく。斜面の道もまだ生きていて、新緑の明るい谷道はしんどさを感じさせない。

北谷に入っていく 新緑の登山道

 早くも単独の登山者が降りてきて、彼は上で泊まっていたそうだ。1時のバスで帰るのだろうか?でも早いお帰りだ。今の時間ならおにゅう峠まで行けるのに・・と、人ごとながら思ってしまう。(人には人の予定があるやろ~)。

 何度か渡渉を繰り返す谷道、ドボンを期待して、渡渉の度にカメラを構えてチャンスを待っている小てつの意に反して、先生達は今回もドボン無しで、前回の間違ったポイントに来る。よく確認して今度はすんなり進んで行くのだが、2箇所目のポイントである炭焼き跡のところで、先頭のユッキー様がまた直進してしまう。でもすぐさま気がつかれ、修正できた。ここでもまた御夫婦と思われるカップルが降りてこられ、彼らは桜谷山までのピストンで、朝5時から登りにこられていたそうだ。御来光見物なんやろか?桜谷山いいスポットなんやろか??。

渡渉して また渡渉して
進路を間違った箇所 フデリンドウ

 もう少しで峠というところで、あらぬところに祠だけあるのが不思議だったが、峠に着いてみると祠が新調されていた。何やら歌碑の木版もあって、廃村八丁に似た怪しい空気を感じる(木地山峠を守る会、会長なんているんちゃうやろな~)。

 前回は峠を百里に向かって西に行ったが、今回は東に進んでいく。ここの登りが一番しんどいところ。考えたら、今日の最高標高はこの桜谷山なのだ。百里ヶ岳の登りとどっちがしんどいかなどと話しながら、あえぎ々登る。登りきると絶景が待っていた。

新調された峠の祠 桜谷山から南方を望む

 今登ってきた谷の切れ込みもはっきりとわかるし、百里ヶ岳の食事ポイントや、ここから見ると高さが変わらんように見える蛇谷と武奈、今日は霞んでいるけど、琵琶湖と日本海など。しばし望む。

 さてと東向きに尾根を降っていくのだが、ここの降りではユッキー様の本領発揮で、写真なんかのんきに撮っていたら、あっという間にはなされる。けど面白いもので、以前okaokaさん達と訪れた時に道子さんが「もったいないねェ」と、せっかく登ってきたのにとつぶやかれた場所と同じような所で、ユッキー様も「もったいないわぁ」と嘆かれる。主婦目線ちゅうこと???。

 ここを降りきれば、もうしんどい登り降りはない。新緑のブナ林を楽しみながら進む。あまりに気持ち良くて、お昼をとるのもわすれそうだったが、与助谷山ピークまできて丁度12時だったので、きりがいいとここでお昼とする。

百里ヶ岳 降りのユッキー本領発揮

 さて、お湯を沸かそうとザックをほじくると、何と2つ持ってきていたサーモスのポットのうちひとつのフタが開いていて、中のお湯が全部漏れていた。これはたいへんとザックの中身を全部取り出すが、うまい具合に?下になっていたタオルがほとんどのお湯を吸い取ってくていたようで、被害最小だった。そうだろう、腰のあたりはなんとも濡れていないから・・。そんな訳でお湯のかわりに緊急用の水から沸かすものだから、定番カップお蕎麦を作るのが出遅れ・・。

 それでもタムシバ茶も入れて、先生に酒まんじゅうをいただき、小てつが嫁の郷土のお菓子「いがら餅」をお出しし、甘味三昧となる。普段甘いものはほとんど食べない小てつだけど、山じゃなんでも食べるなぁ。おいしいなぁ。

 さて立とうかと腰をあげると、朝先発していった4人組が到着された。池も見物されてきたようだったが、水が少なく干上がりそうだったそうだ。ここからのルートを尋ねられるので、ここからの尾根コースと、我々が登ってきた北谷のコースの解説をするが、とりあえず桜谷山を目指すそうだ。我々は駒ヶ岳に向かう。

 与助谷山から駒ケ岳ピークまで小1時間ほど、ここもブナ林が続き気持ちの良い尾根。山中にポツリポツリと見事な白い花を見るが、遠くて判別できない。

三重ヶ嶽 駒ケ岳より東方を望む

 13時30分に駒ケ岳に到着。ピークには白いアズキナシの花が咲いていたが、道中で見た花とは違う。さて、ここからの降りはどのルートでと思案する。ピークでは、福井側からの電波が入るので、気象庁のホームページから雨雲レーダーで確認すると、雨雲がもう近くまでやってきていることがわかった。当初は駒ケ岳南尾根まで足を伸ばそうかとも言っていたが、来た道を戻り、尾根通しで降りられそうな西尾根で降りることとする。

 小てつが駒ケ岳に来たのは、6回目か7回目(覚えてへんのか!)与助谷山南尾根から降るのが多くて、西尾根から降った記憶は無かったが、降りてみるとこの尾根は超特急尾根で、降りのユッキー様が先頭で引っ張っていくこともあり、なんと駒ケ岳ピークからろくろ橋まで1時間10分で降りてくることになる。(絶対に登りで使いたくないルートや~)。

ピークのアズキナシ ここでもユッキー本領発揮(駒ケ岳西尾根)

 雨粒がポツポツ落ちてきて、本降りになる前に降りてこられてラッキーとなる。帰り支度をととのえて木地山をあとにするが、ここの車道脇も野草天国で、朝には見られなかった色を見つけると、路肩に停車してカメラタイムとなる。

ろくろ橋を渡ってデポ地に戻る もうタニウツギが満開に

 帰りの367号線も渋滞無しで京都まで帰ってこれた。先生、ユッキー様お疲れ様でした。


                           【 記: 小てつ 】




 う~む、オヤジ殿が高島トレイルに侵食してきてるなぁ(エバンゲリオンか?)なんでもなさそうな山で、また騒いでるなぁ。

 オヤジ殿、残念でした。小てつはピークでラーメンタイムなんて、おのぼりさんしてませ~ん。 三重ヶ嶽ならひとつ北の草稜線、大見影なら反射板北側斜面、三国ヶ岳なら滋賀ピーク北の鞍部とか、小てつ独自のお気に入りポイントがございますのですわ、へっへっへ。 それにしても距離こなすなぁ。さすがアルプス行ってるお方は違うわ~!。