瓢箪崩山(戸寺~寒谷峠~岩倉)
2018.11.23(小てつ NO.126)

 
四辻の寒谷峠


平成30年11月23日(祝) 曇り時々晴れ(風強く寒い) 嫁、小てつ

コース:
・国際会館前(六基グリーン横100円パーキング)~京都バス19系統~戸寺~長谷~縦走路~寒谷峠~瓢箪崩山~寒谷~国際会館





 いい夫婦の日の次の日だからと言うわけでは無く、この祝日は休みにして山に行こうと嫁と約束をしていた。寒いから遠出は嫌と嫁が言うので、それなら2012年2月25日にokaokaさん達が行かれた「簔裏ヶ岳~寒谷峠」の岩倉北部周回コースの後追いをしようと考えていたのだが、前々日になって当日午後に用事ができてしまい、ロングコースは行けないとなってしまった。帰り道にあるパン屋さんは外せないということで、それなら2017年11月1日に木村先生達が行かれた「戸寺バス停~岩倉駅」コースの、降り口さえ寒谷にすればカバーできるなぁというコース取り。さて、どうなりますか。

 近場と言うことで、朝は掟破りの「BSで朝ドラ」視聴後の8時前に自宅を出発、途中でコンビニによったので、国際会議場前8時26分発のバスは無理だろうと思っていたら、うまい具合に最寄りの六基グリーン横の100円パーキングに1台だけ空きスペースがあり駐車できて、バス停にあがると発車3分前、もう観光客の列ができていて座ることはできないが、1時間も乗ることもないし、寒い中次発まで30分も待つこともないので、乗り込むことにする。

 八瀬で半分くらい下車したので目の前の席が空き、嫁は座ることができた。8時50分、戸寺に到着。

国際会館前から京都バスで 北部は冬空

 バス停前の「志野」、まずドレッシングが思い浮かぶが、他にもいろいろ売っているみたいだが、まだ開店準備中。くわえ煙草でガードロープを外している兄ちゃんが、登山口はあっちだよとやさしく教えてくれる。

 登山口にはきれいな看板で、京都一周トレイルの地図が表示されている。他にもこんな看板たってるところあるんやろうか?。

 橋を渡り、うっかりすぐ左に曲がってしまった。大原記念病院近くまできて気づき戻る。ふたたび橋まで来て、まず右に進んで左に曲がり、かわいい飛び出し坊やの杭につけられた「瓢箪崩山」への矢印にしたがい林道に向かう。途中、おとなしく毛艶の良いリトリバーを散歩させている男性、畑仕事姿の男性に挨拶をする。

 さて、ゲートまで進んできたところ、なんと「通り抜け禁止」の表示板が立てられている。工事中は見てわかるが、ここまで来て通り抜け禁止とはどういうこと?越畑~芦見峠の工事の時にでも迂回路が作られていたのに・・。

大原では紅葉も終焉 ゲート地点でトラブル発生

 仕方が無い、尾根に取り付いて迂回するかと、ここでスパッツをつけてストックを伸ばし準備する。最初の計画では簔裏ヶ岳からの尾根たどりで廻ってこようと思っていたぐらいなので、ここから尾根通しで縦走路まで登り詰めるのもアリかなと・・。

 それではと尾根先端から取り付くのだが、獣避けネットが尾根をまわっていて、切れ目も見当たらない。仕方なくまた降りてきて、ゲートの向こう側から尾根に取り付くべしで回り込むと、嫁が「ほんまに通り抜けできひんのやろか、ちょっと見に行ってみーひん」と言い出す。エンジン発電機はまわっているものの、人影は無く、今日は工事もやっていない様子。見つかって怒られたら戻ればいいかと、少し林道を進んでみることにする。

 カーブの向こう側までくると、ちょうどこっち側の砂防壁の築造のため斜面を掘削したところだったため林道が大きくえぐられ、そのため通り抜けができないということだった。工事部分の手前で斜面に取り付き、大きく迂回して向こう側の林道に降り立つ。(工事関係者がいたら、絶対に怒られるパターン。褒められたことじゃない。しかし、もっと手前に案内しといてよ~!そしたら江文神社から江文峠に迂回するルートとかあるのに・・)。

 そこから先は問題無く歩けるが、少し先にまた「通り抜け禁止」の看板が反対向きに立てられていて、あっちから来た人はどうしようもないでと心配する。

通り抜けできない訳 林道での倒木

 植林地に倒木があるが、これはおそらく去年の台風のもの。木村先生も書かれていた。迂回させられるほどでも無く、またいで通過できる程度。林道終点からは倒木も目立たなくなり、雑木の中にいろいろな紅葉、黄葉を見るようになる。徒渉を繰り返し、谷をつめていく。

 谷が枯れる前に山道は斜面をギザにきざんで登るようになり、ひと登りしたら江文峠からの縦走路と合流する。縦走路は問題無く倒木も無い。すぐに寒谷峠。京都北山の地図にあるコースタイムでは、戸寺バス停から1時間20分となっているが、いろいろあったので2時間もかかってしまった。しかし、今日はゆっくりしていてもいい。

ときおり雑木も楽しめる 縦走路は大丈夫

 寒谷峠から瓢箪崩山までの取り付きに、またすさまじい倒木があり、これでは保育園児の遠足は無理だなぁと思ってしまう。花園町に住まわれて、毎日登山道の整備をされていたYさんは、さぞかしなげいておられることだろう。保育園児でも安全に登れるように、毎日精を出しているんやとおっしゃっていたものなぁ。

 倒木は取り付きあたりだけで、ピークまわりでは大したことは無かった。11時15分着。開かれた比叡山方向から紅葉を望む。なかなかここは特等席。

 日差しを受けると暖かく、ピークでお昼にする。最近定番になってきた、カップ天そばといなり寿司。嫁は味噌汁とおにぎり。今日もコーヒーをいれてきたので食後に楽しむ。30分ほどゆっくりしたのだが、陰ってきて風が吹き始め、寒い寒いと降りにかかる。

寒谷峠付近 瓢箪崩山ピーク

 寒谷峠に戻り、寒谷を降っていく。寒谷に入ると風裏になり、いくぶん寒さはマシになる。寒谷の登山道では、倒木に整備の痕跡があり、どなたか苦労してくださったようだ。なので問題無く歩ける。

 嫁は登山道がゴロゴロ石で歩きにくいと愚痴をこぼすが、こんなんで文句言っていたら、ダケ道はとても歩けへんでと思ってしまう。

寒谷の登山道は整備の痕跡がある 立派な廟所

 立派な廟所前を通り、飛騨の池まで1時間で降りてくる。ここもコースタイムより時間がかかるようだ。すぐにパン屋さんがあり、他府県ナンバーの車も停まっていて、けっこう有名なようだ。小さな店のこと、ザックを店外に置いて入店し、おいしそうなパンをお土産にする。

飛騨の池 パン屋さん

 あとは何故か訳あって小てつは詳しい岩倉の道を、六基グリーンまで1時間ほどかかって、ぶらぶらと帰る。2時ちょうどに駐車場到着。(駐車料金¥800.)。

 今日もすんなりとは言えない歩きで、通り抜け禁止を無視したことは、ルール違反間違いなし、今でも後悔しきりですが、怪我なし結果オーライということで、みなさん目をつぶってください。トホホ。

狂い咲き?白花のオドリコソウ 東中町あたりから瓢箪崩山を望む

 雪国育ちのはずなのに、寒い時には創作意欲がわかないのか、今日も俳句は無しだそうです。夜のニュースでは、関西地方に木枯らし1号とか、どうりで寒かった訳です。


                           【 記: 小てつ 】