愛宕山(尾根で三山)
2018.12.24 (小てつ NO.129)

 
愛宕三角点ピーク


平成30年12月24日(祝)  くもりのち晴れ   小てつ単独

コース:
愛宕寺横空き地デポ~試峠~堂承寺川林道~月輪寺道~ジープ道~愛宕山三角点~地蔵山~ジープ道~竜ヶ岳~東尾根~首なし地蔵(さかさま峠)~谷山林道~梨ノ木本谷伐採時迂回路~梨ノ木林道~堂承寺川林道~デポ地





 最近は年末の恒例になっています「愛宕三山」。今年も押し迫ってから行ってきました。

 先週、先々週と寒波で山にも雪があったようだが、今週末はうってかわっての暖かさ、朝7時前に自宅を出る時でもフロントガラスは凍っていなかった。コンビニによって、いつもの愛宕寺横の空き地に駐車して準備をする。先客は3台。7時ちょうどに出発できて、今日は路面凍結していない試峠を越えていく。

今日も愛宕寺横にデポ 冬枯れの金鈴橋

 冬枯れの金鈴橋を渡り、堂承寺林道を進んでいく。大杉谷道で取り付くつもりで登山口のベンチまできて、スパッツをつけてストックを伸ばして準備をしてみると、なんと登山口に立入り禁止の黄色いテープがしてある。ネットの情報では大杉谷道は通行可能と言うことだったのに・・、と近寄ってみると害獣駆除用の罠が仕掛けてあると説明ビラがある。昔この林道の奥で猟をされている人達を見かけたことがあるので、ここは信用した方が良さそうだ。となると大杉谷道では登れない。仕方なくそのまま林道を進んでいく。

大杉谷道通行禁止 だそうだそうです

 月輪寺の登山口に8時10分に着く。看板やビラやら雑多にあって、小てつ近所の流行らないチャンポン屋みたいだ。私こういうの嫌い。だからという訳では無く、このルートは使うことないなぁ。しかし今日は仕方ない。確かここからお寺まで1時間ほどだったと思うから、ちょうど通行可能な9時頃に通過できるだろうと登っていく。

 ツツジ尾根と一緒で、日当たりのいい場所のミツバツツジが狂い咲きしている。ただおそらく毎年だろうから、狂っている訳ではないのだろう。まだ形のきれいなツチグリを見つける。 月輪寺道の倒木はお寺に近い場所にだけあったようで、すでに整備されていて全く問題無く歩ける。時間調整してきたつもりだったが、9時5分前にお寺まで来てしまった。手前で飲水休憩して9時ちょうどになってからお寺を通過する。

ミツバツツジが狂い咲き ツチグリ
月輪寺のシャクナゲは花芽をつける 大杉谷道分岐には通行禁止の表示無し

 登山口の看板には協力金¥200とあったが、お寺のビラには¥300とあって¥300をカンカンに入れていく。大杉谷分岐に来てみると、そこには通行止めの表示は無く、降りるのはいいのだろうか??? 9時40分にジープ道にあがってくる。今日も神社にはよらず三角点に向っていく。地蔵辻手前のジープ道が一部崩れたようだ。仮復旧してある。

 三角点に10時少し前に到着、写真だけ撮って広場に降りる。先客がお一人早速にカップラーメンを支度中。まだ早いので食事は地蔵でと、三角点を後にする。

地蔵辻

 ジープ道を歩いていて、上ではさすがに寒いなぁと思っていたら、雪が舞いはじめた。上着を着て手袋もつける。芦生杉の分岐まで数本の倒木があるが、問題無く歩ける。ところが分岐から新しい赤テープが目立つようになる。数年前のお正月に、お母さんと子供三人の遭難騒ぎがあったあと、道迷いを助長するということで警察が音頭をとって、サブルートのテープ類は撤去されたのだが、またぞろテープ付けをする者が出てきたのだろう。イタチごっこだなぁ。

 清掃していこうとも思ったが、いかんせん先週に雪の便りがあったため、ザックを夏の「何でも入ってます40リットル」から、冬用のバックカントリー32リットルに替えてしまっていて、ナイフもハサミも持っておらず、おまけに手袋もしているから、今度春になったら徹底清掃やと、今回はやめておく。

  地蔵ピークに11時着、丸太ベンチに腰掛けてお昼にしよう。ザックを降ろすと背中が汗冷えで寒い。鹿児島に移住されたHさんが、うまいことタオルを背中に入れておいて、お昼休憩の時にサッと抜き取っておられたのを思い出す。あれを習得せんといかんなぁ。今日もカップ天そばとおいなり三つ。お昼をしている間、単独男性が到着するやいなや、ケルンを廻って即帰って行った。到着はその方だけ、静かなピーク。20分ほどゆっくりして立つ。

地蔵ピーク

 帰りの反射板まで来て、滝谷とも思ったが、今日は一度尾根周りで竜に行ってやれと思い、ジープ道まで帰ってくる。ジープ道竜ヶ岳の分岐で11時55分、竜ヶ岳までの尾根も問題無く歩けたので12時30分に竜ピーク到着。尾根だと地蔵~竜を1時間10分で歩けたことになる。2016年の12月に滝谷で1時間25分かかっているので、尾根の方が早いやんとなってしまう。(ただ2016年はうっすら雪でたいへん時間がかかった)

 竜ピークでも写真だけ撮ってすぐに東尾根に降りていく。ここでも倒木は無く順調に芦見谷まで降りられた。竜の小屋あたりも問題無く、首無し地蔵まで無事到着。

竜の広場にも倒木は無い 竜ピーク

 梨ノ木谷の本谷降り口には通行止めのテープがしてあり、本谷はあかんやろうと納得する。そうなると以前本谷の植林が伐採された時の迂回路で降りるかと谷山林道のアスファルト道を降っていく。八丁尾根の取り付きに張られた坊獣ネットの西端のところに林道分岐があり、それが迂回路で、ぐにゃぐにゃギザで降りるから時間はかかるけど、植林がまだ若木なので、倒木があっても越えていけるだろうとの狙い。 しばらくは影響ないが一部倒木があり、その倒木に整備処理の痕跡があったものだから、逆にいけると思ってしまった。(それが間違い???)

竜東尾根のシャクナゲの花芽はこれだけ 梨ノ木本谷には通行止め表示

 本谷との合流点まで降りてきて見上げれば、本谷の登山道は消失していた。そればかりか下流側はすさまじい倒木だ。谷の両側の木が折り重なって倒れている。 よく見てみると、ここでも一部枝を切り払った痕跡があり、誰か先行者があったことがわかった。それを当てにする訳では無いが、先行者と考えることは一緒のようで、おのずとルート取りは先行者と同じになる。ルート取りといっても、まるで謎解きかパズルゲームだ。ただ一本の倒木を乗り越すだけで無く折り重なっているので、しばらく木伝いに横にたどって、次の木に渡って、潜ってと・・複雑にルート取りを考えないと立ち往生してしまう。

谷山林道脇はこれでもかと伐採されている 本谷はどこが道なのかわからない

 途中倒れかかった梨木大神の石碑を見る。哲郎さんが「アカイカタケ」を見つけられた道も、日当たりが良くなってしまって、もうキノコも出ないんじゃないだろうか?首無し地蔵13時20分で梨ノ木道のゲートまでで15時だったので、何も無いときより1時間以上かかっていることになる。(ただし、小てつは何故かこういうのに慣れていて???この時間、慣れていない人ならもっとかかるだろう)

梨ノ木道もとんでもない倒木 梨木大神の石碑も倒れている

 今はまだ倒木も安定しているから笑っていられるけれど、雪に当たり、何度も雨に打たれとなってくると、どんどん不安定になってくるだろう。もうこのルートは使えないと考えた方がいい。読者の方々には、怖いもの見たさで突っ込んで行かないで欲しい。乗ったりくぐったりしている途中に倒木が崩れて下敷きになっても、見つけてもらえないところです。久多の見後谷の奥も同じような状況だったけど、本職によって通れるように整備されたそうだが、ここはおそらくしばらく放置だろうから、手が入るまで入り込まない方がいいと思います。

堂承寺川林道に入ってもひどい倒木 梨ノ木ゲートは厳重にバリケード

 大杉谷登山口のベンチまで戻ってきて、スパッツを外してストックをしまう。清滝に戻るまでに一組のカップルに追いつかれ、道すがら梨ノ木の状態を話す。彼らは3時42分のバスに乗るため急いできたようだったが、間に合いそうなのでトイレへ。小てつはそのまま試峠に向う。(しまった、どこかまで送っていってあげたら良かった。今日は乗用車やった)

 デポ地に4時着。着替えも靴の履き替えもしないで、そのまま乗り込み出発する。梨ノ木の倒木越えで久々にドタドタになってしまった。そうでなければ清滝道丸太町にある喫茶店「ヤマモト」によっていこうと思っていたのに・・。(最近、コーヒー豆はここのにしています)

 今年の締めくくりの山は、災続きの年らしくドタドタになってしまいました。来年はどんな年になりますやら・・。


                           【 記: 小てつ 】