桟敷ヶ岳(直登コース)と古道探索
(クロナベ峠より谷を下るも古道は見当たらず)

山頂に出る【桟敷ヶ岳】


2018年7月15日(日) 晴れ  森の旅人M

コース:
祖父谷林道小梅橋~直登コース取付き~鉄塔~桟敷ヶ岳山頂~ナベクロ峠~古道探索~祖父谷峠‐祖父谷林道中間付近~祖父谷峠~祖父谷林道~祖父谷林道小梅橋





 当初の行き先を急遽変更して今回は桟敷ヶ岳に向かいました。そのためか現地で準備をしていると,地図・コンパスの入れ忘れに手袋も別のバックに入れていたので見当たらず,持参したバックを探ると予備の手袋が出てきて安心する。

 今日の往路は直登コース,以前に登ったことがあるが偶然途中で出会った男性と行動を共にして後追いとなり,ほとんど道は覚えていない。改めて自分のペースで歩くことになる。下山は地図を見るとナベクロ峠から古道があるので探索することにした。

 晴れた青空の下,シューズにヒルスプレーを吹きかけ出発。祖父谷林道を上がって行くと早くも赤トンボ?の群れに出会う。これから気温上昇とともに高い山へ移動していくのだろうか。カメラに収めたが残念ながらピンボケ。林道に沢水が流れ下っていつもと違う。やがて直登コースに到着。

直登コース取付 左に細谷見ながら登る

 急坂道を登って行く,左に細谷を見ながら薄暗い杉林を上がって行くと,やがて細谷から離れて更に急斜道を上がると雑木林道になる。大きく折り返して登って行くと最初の細谷の上流に当たる。細谷を20m程上がり対岸に移る。急坂道は続き大岩が目の上に入って来る。脇を通るとようやく緩やかな谷上流になる。

 先にある2m程の段差を上がって行くと杉林に入る。主尾根にある鉄塔広場と今日行く直登コースの分岐になっている。右に方向を取り主尾根の鉄塔の東に立つ鉄塔下に到着。西に主尾根の鉄塔を見上げる。前回来たときはここで休憩中に男性が来て,そのまま山頂まで後ろから同行した。よってこの先の道は全く覚えていない。

細谷を上がる 杉林の分岐はNO,108へ
鉄塔下に出る 主尾根の鉄塔が見える

 休息後,鉄塔下を通り雑木林へ直進していくと小円形の広場に出る。この先から踏み跡が無くなり時々見えるテープを頼りに大きく左へ回り込む。一足踏み出すごとにヒグラシが何匹も飛び出す。逃げ遅れたヒグラシを足元で捕まえるが鳴かない,メスのようだ。尾根歩きになり外さないように直登して行く,マツカゼソウの群生の間に道ができている。登る先に道は無くなり慎重になる。左に大岩がありその上に木が生えている。雑木林で何もない中では目印となる。少し上ると広場に出たと思ったら桟敷ヶ岳山頂だった。

鉄塔下を直進 踏み跡は無い
マツカゼソウの間を進む 目印になる岩

 山頂広場からの展望は北側を除き無い。北側も少し樹木が成長して狭くなったように思う。助六寿司の半分をここで食べるが小バエが多い。休憩後,ナベクロ峠へ向かう。

山頂三角点 アセビ道となり道を塞ぐ

 雑木の道は,はっきりしているが,鞍部からは上り返して進む先から,やがてアセビが成長して道を塞ぐようになっている。モミの木を見るようになるとナベクロ峠が近い。ナベクロ峠は相変わらず薄暗い。

ナベクロ峠 シダと倒木の谷へ

 ナベクロ峠から古道探索のため北東の谷を下る。上から見るとシダが被いその中に倒木が多数見える。倒木を避けてひとまずシダ原を下降。谷最上部周辺を見るが道らしき跡は見当たらない。それでも細い谷を下り始める。倒木と荒れた谷に道は高巻かと見渡してもそれらしいものは無い。狭い谷に倒木が続きやがて杉林が現れる。その先に赤いテープの巻いた木が目に入った。その先に道が見える。ついに古道発見か。

狭く倒木が多い 荒れた細谷が続く
谷の終点 祖父谷峠

 ここで昼食,残る半分の寿司を食べる。道を確かめるため上流に向かう。勝手に思った古道だが地図を忘れたのが痛かった。たどり着いた先は祖父谷峠だった。祖父谷峠と祖父谷林道の中間付近に出たわけで残念ながら古道らしい道は見当たらなかった。

 この後は祖父谷林道を下り途中から狼峠から尾根を歩き魚谷山まで行くつもりでいたが左足首に痛みがある,谷下りで痛めたらしい。暑さもあり無理は止めて帰宅することにした。7月上旬に豪雨があったが影響を受けていたのは山でなく林道であった。

川ではありません林道です 陥没した林道
土砂崩れ ネムノキ

 豪雨から1週間経っても林道は川のようになっていた,完全に林道が陥没して通行不可になっている箇所もある。相当の影響があったようだ。直登コース取付き前を下り小梅橋まで戻りました。見上げるとネムノキが淡いピンクの花を付けていました。


                           【 記: 森の旅人M】