鈴鹿山系 竜ヶ岳(金山尾根∥中道)
(赤羊を見たかったが,少し早かった)


 
金山尾根から竜ヶ岳


2018年10月13日(土) 曇り  森の旅人M

コース:
・宇賀渓駐車場~魚止橋~金山尾根取付~遠足尾根・金山尾根分岐~静ヶ岳分岐~竜ヶ岳~中道尾根取付~谷分岐~五階滝~金山尾根取付~魚止橋~宇賀渓駐車場





 鈴鹿セブンマウンテンの最後に登ったのが竜ヶ岳,2年半ぶりに山行してきました。竜ヶ岳には4つのルートがあり,前回は遠足尾根-表道コースを登りました。今回は上りは金山尾根,下りは中道とし4つのルートを全て歩き通すことになります。

 高速を走行し四日市ICで下りて宇賀渓駐車場に向かいます。1時間半で到着,いっぱいかと思いきや空いており30台ほど駐車していました。地元の三重,名古屋,岐阜ナンバーが多い。観光案内所の係員に駐車料金(500円)を払い駐車します。

 トイレも済ませて準備完了出発です。まずは登山届を提出,備え付けの宇賀渓登山道の地図をいただきます。こんな親切な登山基地はここだけです。

 Y字分岐を右に進むと緩やかな坂になり,水場の竜の雫を通り遠足尾根取付きも通過します。前後歩く登山者はここから入山するようです。この先の白滝丸太橋が流出したと電話確認していたが,一部残っており十分渡ることができました。青色の魚止橋を渡り左岸を進みます。魚止滝分岐からは坂道が始まり小さいながら岩場も通り金山尾根取付きに着きます。天候も良くなって晴れ間が出てきた。

宇賀渓駐車場 白滝丸太橋の流出(一部残っている)
魚止橋 金山尾根分岐

 急坂が続き大岩の脇を通る。短い折り返しが続く。竜ヶ岳の山道にはナンバープレートが掛けられており安心感がある。途中,汗もかき2度の服装を調整する。寒くなるとの予報で初冬の服装をしてきたが夏スタイルでも今日は行けそうだ。

 珍しく平坦路となりそこからは竜ヶ岳と大ガレが遠くに見えた。広い尾根に出ると緑のロープが張られている,道迷い防止のためか。急坂は続く。登山道にはナンバープレート以外に黄赤のテープが目立つようにあり誘導してくれる。9時半,急斜面のところで下山してきた夫婦連れに出会う。左側にガレ場を見て上がると岩場が現れた。岩場の間を通り抜けるように上る。上りきった所から右手に遠足尾根が見えた。尾根を更に上がると再び竜ヶ岳が見えるがまだ遠い。

竜ヶ岳(右奥)が見えた 黄赤のテープが案内してくれる
岩場を登る 遠足尾根が見える

 アセビ道を行くと目の前にピークが現れる。このピークを越えると遠足尾根との合流のようだ。ずっと上りで小ピークながら足は重い。小石ゴロゴロの坂となり遠足尾根分岐にようやく出た。

稜線手前の最後の坂を登る 遠足尾根のシロヤシオ

 竜ヶ岳方面へ進むと静ヶ岳分岐,ここまでは平坦な道になって歩きやすい。竜ヶ岳手前の鞍部から山頂を目指す。山道は荒れ気味で道脇を登って行く。見た目より傾斜はある。途中から見る尾根には紅葉時期になるとシロヤシオが赤羊に見えるのだが,少し早いようだ。

遠足尾根-金山尾根分岐 竜ヶ岳が近くなる
竜ヶ岳最後の登り 振り返ると淡い赤色のシロヤシオ

 竜ヶ岳山頂には10人程,曇っているが360度の展望には問題ない。北に御池岳,藤原岳。南に釈迦岳,御在所岳が見える。南方面を見ながら昼食を摂っている間に30人近い人になり外国語も聞こえて賑わってきた。カップラーメンを持ってきたが箸がない,仕方なく近くのササを折り箸代わりにする。めっちゃ細い箸だ。

竜ヶ岳山頂 御池岳
藤原岳 ササの箸でごちそうさまでした

 昼食後,中道へ下山開始。山頂から中道が見えなくなる頃から細尾根になる。ロープが多数張ってある。尾根端になり左(東)側へ行く。右にはロープが張ってありその向こうはガレ場へ落ち込んでいる。この中道は厳しい下り道で,木の枝を掴んでの下りが続く。一部山道の整備箇所では延々とロープが張ってあった。その途中初めて男親と娘の親子に出合う。初めての道と言っていたが,この先も急斜面が続くと言っておく。

中道から竜ヶ岳を振り返る ガレ場の脇を通る
中道は急坂の悪路が続く ロープが張られている

 谷に下ると河原には大小多数の岩が転がり荒れた状態になっている。最初の堰堤から谷を離れるまで七つの堰堤脇を通過するが全て左岸を歩く。岩に赤スプレーのマークと例の黄赤テープもあり道迷いはしなくてよさそうだ。四つ目までは堰堤脇を通過したが五つ目では堰堤越えて下る場所が岩場となっておりロープ頼りに下る。ところが堰堤前の大きな石に上がった瞬間いきなり右足太腿に痙攣発生,力が入らず痛み消えるまで10分間休憩を取る。その間に男性4人組が下って行った。

 六つ目の堰堤はこの谷最大の難所で30段近い鉄梯子を下る。20m近い高低差である。先ほどの4人組の最後の一人が下り終わるところだった。集中して下る必要がある。梯子を数えようと思ったがやめた。下り終えてほっとする。続く七つ目の堰堤脇も鉄梯子を下るが,落石が多い箇所で鉄梯子が変形して足を掛けにくくなっている。ここは鉄梯子が2段階になっている。八つ目の堰堤前から谷を離れて次のポイント五階滝へ向かう。

谷に下る 一つ目の堰堤
堰堤脇の鉄梯子30段を下る 2ヵ所目の鉄梯子
七つ目の堰堤 五階滝

 五階滝は勢いよく水が流れている。ここで滝前の石を渡る。この先は以前に歩いたことのある道になるためひと安心。魚止滝で河原に出て休憩するつもりでいたが小雨が降って来た。諦めて魚止橋を渡り白滝丸太橋の先にある東屋で休息を取る。

 そこへ同年齢の男性が休憩のため入って来られる。岐阜の男性で竜ヶ岳は2回目で歩いたコースをスマホで見せてもらうと,私と同じコースを示していた。雨も止み,先に出発して駐車場まで戻りました。登山届に下山時刻を記入して無事完了です。

 この後は楽しみの湯の山温泉にて汗を流します。多くの日帰り温泉があり今日は,初めてのグリーンホテルに向かいました。予想より立派なホテルで温泉も二つの露天風呂もあり,ゆったり入浴できました。

 何事も無く感謝,感謝で家路に着きました。


                           【 記: 森の旅人M 】