大峰山系 八経ヶ岳
(ついに来た八経ヶ岳,百名山の人気はすごい)

弥山山頂から八経ヶ岳


2018年6月2日(土) 晴れのち曇り  森の旅人M

コース:
行者還トンネル西口~奥駈道出合~弁天の森~聖宝ノ宿跡~弥山小屋~弥山山頂~弥山小屋~八経ヶ岳~弥山小屋~聖宝ノ宿跡~弁天の森~奥駈道出合~行者還トンネル西口





 初めての大峰山系は八経ヶ岳へ行って来ました。遠出となり午前3時の出発。梅雨入り前の晴天予報で以前から一度は行きたいと思っていた。近畿で一番高いそして百名山の一つでもある。

 天川村川合から行者還トンネル西口まで離合が難しい道が続くということで,対向車の来ない時間帯も考えての出発であった。思い通り15Kmの走行中1台も出合わずに現地に到着。行者還トンネル西口の駐車場に6時前に到着。20台を超える車である。駐車場の係員に案内されてトンネル脇の一番奥を指示され駐車料金1000円支払う。

 有料トイレ(100円)を借りて準備完了,登山届を箱に入れて出発。20人程の団体がミーティング中で間を通り,木橋を渡り鋼製階段を上る。右手に沢を見ながら本格的な山道に入って行きます。

行者還トンネル西口 弥山登山口

 ブナ,ヒノキと雑木の中,急坂道になっている。先行する男性を抜く。太陽の光が差し込み明るい森になる。木の根っこの張る道に岩が露出し歩きにくい。下山の時の方が厳しいかなと思いつつ登る。汗も出てきて服装の調整と給水休憩。細尾根の急坂は続き,やがて樹木の下にササが広がる光景となりました。ひと登りしてようやく奥駈道出合に着いた。

木橋を渡る 木の根張る急坂を登る
歩きにくい坂道続く 奥駈道出合

 単独女性の他,3人の男性がやってきた。ひと休みの後,高低差の少ない尾根を西へ向かいます。シロヤシオの花が目に入りる,時期は過ぎているようで多くの花が落下している。高度を上げてくると森の緑と青空が眩しく鮮やかです。比較的に歩きやすかった道から大石の転がる道に変わり上がって行きます。弁天の森に到着,樹木に覆われています。少し進む場所から八経ヶ岳と弥山小屋が見えました。弁天の森から緩やかに下っている,バイケイソウの群生を左に見てから,今度はなだらかに登り始める。

シロヤシオ 弁天の森
八経ヶ岳と弥山小屋が見える バイケイソウ
聖宝ノ宿跡 緑と青空が眩しい

 聖宝ノ宿跡に到着。奥駈道出合から1時間弱,順調に行程は進んでいます。休憩中に単独女性2人,男性3人組が休憩するものの,すぐに先行して行きます。山道は大きく折れながら登って行く。大岩の脇を通る。下山の2人に出会うようになり,その後も数人見る。丸太階段が現れるが最初は丸太の2段積でこれは歩きにくい。一旦切れて次は丸太の半割階段,これは歩きやすい。展望のある場所に出ると高度が上がっていることが分かる。この後も急坂が続く。半割階段道に続く鉄製階段を上がって行くと,ようやく弥山小屋の屋根が見える,少し行くと弥山小屋に到着した。

丸太の階段道 半割の階段道
弥山へ急坂が続く 鉄製階段

 ベンチにバックをおいて弥山山頂へ向かう。鳥居を潜り5分程で到着。弥山の山頂は天河弁財天社の奥の院が鎮座していた。目に入るのは南に見える八経ヶ岳。晴天の下に三角形の姿が印象的だ。弥山小屋に戻り八経ヶ岳へ向かう。

弥山小屋 弥山山頂へ
弥山山頂 オオヤマレンゲの蕾は固い

 岩のある急坂が続き広い鞍部へ,平坦な場所がなかっただけに庭園のように見える。登り返しが始まりネットフェンスの扉がある。開けてオオヤマレンゲの保護地を通る。蕾があったがまだ固い。岩の坂道となり上がって行く,9時半に八経ヶ岳山頂に立った。

 東西に細長い山頂で女性2人が先着しており,そのうちの一人に登頂写真を撮ってもらった。山頂から南西に立ち枯れのトウヒの向こうに明星ヶ岳,南に釈迦ヶ岳。北に弥山と弥山小屋が見える。山頂で昼食を摂るが,次々と登って来る人,下山する人で出入りが多い。昼食はいつものカップラーメンとおにぎり。ハエがきになったが山ではよくあること。弥山から八経ヶ岳を見た時には雲が無かったが,上空に雲がかかるようになってきた。

八経ヶ岳山頂 八経ヶ岳山頂
立ち枯れのトウヒ 明星ヶ岳
南に釈迦ヶ岳 弥山と弥山小屋が見える

 10時に下山開始。弥山小屋に戻るまで10人近い人に出会う。小屋前に戻ると,どのベンチにも人が座り登山者は増えている。有料トイレ(ここも100円)を借りる,きれいでありがたい。

 足元を気にしながら下って行く。次々と登山者はやって来る。10~15人の団体に出会うと通過待ち。聖宝ノ宿跡まで戻って来るとひと安心。上空に雲が増えて青空が見えない。老夫婦に出会い「日帰りですか」と聞くと,山で一泊すると言う。ご主人が私のバックを見て同じメーカーの同じ色と柄に気付き年代物ですねと言って笑って別れた。弁天の森を通過し奥駈道出合。10人近いグループが昼食のようだ。給水休憩で立ち上がると20人近い団体がまた登って来る。今日の山小屋は多分団体客で満員なのだろう。

 歩きにくい急坂も何とか下り,木橋まで下って来るがここでも登山者に出会う。そして無事,駐車場に戻ってきました。奥深い八経ヶ岳ですが百名山の名は思っている以上に人気があり改めて脱帽です。

 第1駐車場は満車で第2駐車場も6~7割埋まっていた。1kmほど下った無料駐車場は満車でした。帰りのR309は川合までに8台対向車あり,離合できない場所で2台出会った。2回ともバックして譲りましたがハラハラドキドキの15㎞でした。

 天川村の天の川温泉で汗を流して気持ち良く帰宅です。途中にある道の駅黒滝で名物の煮込みこんにゃくをいただきました。醤油味が染み込み辛みのある味で美味しかったです。若干キツイ山行でしたが,無事帰宅でき感謝,感謝です。


                           【 記: 森の旅人M】