雪の旧花脊峠尾根
2018.12.15


よく積もってます
花背集落


2018.12.15 (土) 晴 1℃~4℃ Ikomochi

コース:
出町柳10:00発広河原行きバス?旧道別れ11:20→旧花脊峠11:30→旧花脊峠尾根11:40→P862 付近12:00→P860分岐 13:00→寺山峠13:15=13:30→花脊高原バス停14:00→旧道別れバス停15:00?出町柳行きバス15:15





 先週比叡アルプスから眺めた花脊の鉄塔が呼んでいるよと、広河原行きのバスに久々乗りました。

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 比叡アルプスですっかり疲れたので今週は静かなところに行きたいと、1年半ぶりに広河原行きのバスに乗った。雪交じりの雨が降った出町柳バス停はガラガラ、10時という遅がけで登山者も皆無。おにぎり屋さんで昼食を購入。

 NHKで放映中の火野正平自転車旅で夏に旧花脊スキー場に行くという回があり見ていたら、おいしいおにぎりがあんねん と入った店は出町のお弁当屋さん、わあ 懐かしいなあ。自転車でえっちらおっちら登る花脊峠も、花脊高原のスキー場跡もやっぱりいい景色やなあ そのうち行こう!とこの日を待っていたのです。

 バスを待つ間に天気は回復してきて空は明るい。二の瀬の温度計が3℃を示し、鞍馬ではうっすらと雪が地面を覆う。しかし話に聞いていたけれど、二の瀬から鞍馬にかけて山の倒木が凄いなあ。将棋倒しやんと眺めていると、さらに花脊峠道では斜面という斜面の杉がなぎ倒されていてびっくり、被害は相当でしょう。

聞きしに勝る鞍馬の倒木被害 鞍馬は雪がうっすらと

 花脊峠気温1℃、大見尾根道は積雪があるもののそんなに深くはなさそう。今日は特に雪の装備もしてこず、足元と言えばいつもの地下足袋。ま どこまで行けるか行ってみよか。でも倒木は避けたいなあ と、大見尾根に登るのはやめて旧道別れのバス停で下車した。

花脊峠1℃

 旧道の林道は10㎝くらいの積雪だが、轍の跡がくっきりついているのでその上を歩いて、峠のお地蔵さんに会いに行く。芹生への林道には轍はなく、まっさらな新雪が続いている。15センチくらいの深さだが、地下足袋でずんずん歩いていくとこれがなんとも歩きやすい。

轍が残る旧道へ 旧花脊峠のお地蔵さんも雪

 そのまま、旧花脊峠の尾根にできたという林道の様子を見に行くことにした。芹生の道から林道は始まるが、直ぐに左側に山道への赤テープがあるので山道は健在なのだろうと、木々の間を進む。ほとんどが尾根上をたどる山道だったが、そう広い尾根でもないので林道も山道に着かず離れずで足元に続いているようだ。

芹生の道から尾根道へ 尾根の道

 小さなこぶのアップダウン、時々林道が山道をつぶしているので止むを得ず歩かなければならないけれど、今日はまっさらな雪道で気持ち良い。12時頃P860の近くを通過し、順調に歩いているようだ。

 林道から山道へ、小ピークへの登りはふくらはぎまで沈む雪だが、地下足袋はなんの抵抗もなくすっすと足を運べて、すごく楽。防水加工のない木綿の生地だが、もともとが濡れてもすぐに乾くタイプなので、中に履いた分厚いソックスと膝下まである12枚こはぜのロング地下足袋を併せると冷たさを感じない。

雪景色 深く掘れた道形が分かる
思いがけず深雪だ 時々林道に出ざるを得ない

 この調子なら寺山峠まで行けるかも。時間を測りながら無理なら引き返そうとどんどん歩いてくと、13時にはP810の分岐に到着。寺山峠への大杉の並木も健在だが、少し林道を歩かねばならないのが残念。最後は雑木の道を下り13時15分には峠到着。この調子ならば、もっと雪が深くなってスノーシュートレッキングも十分楽しめるなあ とにんまり。

 しかし、林道は尾根のブナの木も倒してしまったようで、私がいつも休憩場所にしていた広場は数本の大木が残っていただけ。雪に埋もれていたからまだ景色はよかったけれど、あああ とがっかりだった。

休憩場所だった広場は林道になっていた。。 山も綿帽子
私が好きだった広場 2017.7撮影 好きだった尾根道
こんな標識が導く 細い山道だった場所も林道に
ここからまた山道に入ります 脹脛まで沈む雪
大見尾根を望む 銀世界です
動物の通った跡がある 誰かな P810の分岐は健在

 出町でバスを待つ間に腹ごしらえしていたので、ここまで休憩もせずにずんずん歩いてきた。峠でやっと座って昼食にした。ハタカリ峠に向かう巡視路の道には今朝歩いた団体さんの足跡がたくさんあるので、団体さんが帰ってこないうちに早く下山しよう。

 休憩して、汗をかいた服を着替えようかなあ。。と準備していたら、なにやら声がして、一の谷から数名の登山者が上がってきた。「あら 人がいる」と女性たちは私をじろじろ眺めている。京都の山の会の人たちだという中年団体さんは、正しい雪装備の格好です。

 そりゃ 地下足袋でスパッツ(忘れてきた)もザックカバーも帽子もなしの軽装では、みんなびっくり怪しむよねえ と内心笑ってしまった。聞くと雪が深くて雲取峠の手前で引き返してきたとか。もう時間切れで帰ってきたというので、この人たちもおんなじバスなんやろか?とちょっと考えてしまった。

寺山峠をさらに西へ林道が続く こちらは旧峠への林道
雪の寺山峠を下る 小雪が舞う

 団体さんを先に見送り、わたしも寺山峠を下った。谷道は積雪も5㎝くらいで団体さんが踏んでくれているので歩きやすく、ずんずん下って30分でバス停に着いた。

粉砂糖を掛けたような大見尾根 雪景色を眺めながら散策

 さっきの団体さんは姿が見えず、きっと車で来たのでしょう。忘年会の時間に間に合わないと急いでいたのかも。あーよかった、静かに帰れる。でも3時のバスまで1時間もあるので、花脊の集落をぶらぶら散策歩きすることにした。

 喫茶店のカウベルは雪かきの真っ最中で営業していないというので、次のバス停別所の広場で、自前でコーヒーを入れて、雪景色の花脊集落を眺めて満足満足。さっき歩いた旧花脊峠の尾根には白い雲がどんどん湧いていて、青い空に白い雲、雪化粧の尾根と、飽きず眺めていられる景色です。

お地蔵さん 雪のP862を望む

 いつもバスで素通りしてしまう花脊、ほんまにいいとこや。ぶらぶらと歩いて結局旧道別れのバス停まで行った。峠道は凍結していて滑りそう。峠に響くアニーローリーの音色、ああ北山やなあ 。

 先週は拾ったおじさんに巻き込まれてへとへとで結局銭湯に寄らなかったので、疲れがとれなかった。今日は銭湯に行くぞ。熱いお湯に浸かって冷えた身体を温め、水風呂に浸かって疲れた膝を冷やす。極楽極楽。帰りにいつもの中華店に寄り、久しぶりにビールと餃子でこれまた極楽極楽。これでなくちゃ。やっと山歩き復活。ぐっすりと眠った夜でした。

雪の大見尾根

                             【 記:ikomochi 】