緊急! マダニに咬まれたレポート
大文字山や比良でも注意

マダニの一種:タカサゴキララマダニ


2018.08.10              ikomochi







 寝苦しい酷暑が続いたこの日曜日、他の件でネット検索に励んでいてふっと目についたのがこの写真↓。

マダニによる感染症、遊走性紅斑の画像

 マダニによる感染症、遊走性紅斑の画像です。見たとたんに、ええええーーーと驚愕、慌てました。なんとなれば、4月21日、28日大文字山東谷を彷徨した紀行文は既にお届けしてありますが、その際マダニに取りつかれ、4月30日にぷっくらと吸血して膨らんだマダニを2匹発見、即撤去した後、太ももがこの写真とそっくりな状態になったのです。

 痛くも痒くもなく。ただ感染症は心配なので、発熱・リンパの腫れ・体調不良などには注意していましたが、特に変化はなくこの直径15センチほどの紅斑も10日ほどで消滅。

 大文字山にダニがいるというと皆さん驚きますが、東谷では毎回ダニのお土産はつきもの。しかしこんな腫れは初めてで、虫刺されと一緒なんだなあ・・くらいに考えて月日は流れ3カ月過ぎました。

 これは大変、ライム病やら感染症を検索すると、なになに 紅斑の後は潜伏期間があり・・・数年後には神経症・・心臓・・眼・・なにやら重篤な事態が続く。

 びっくり仰天!!月曜日の早朝、かかりつけの内科医にこれこれしかじか どうしたらいいでしょうか?と電話相談するも、「ダニはよくわからない。やっぱり それは皮膚科に行った方がいいんじゃない」と言われ、さてどこに行こうかと京都市予防センターに電話したら「皮膚科がないのでわかりません」(ネットにはライム病専門医と出ていたのに)。

 それではと、たまにお世話になる中京区の皮膚科に電話したところ受話器のむこうで先生が「あー大文字ね、ダニがいるのよね。・・・」あっつ、この先生なら話が通じそうだ!と、すっ飛んでいきました。

 経過を話し、ネットの画像を見せ・・・・「咬まれたときはどうもなかったけれど、厚生省の資料にも潜伏期間初期、中期、後期とか恐ろしいことが書いてあるけれどもどうなんでしょう?」と恐る恐る相談したらですね。


 ① 感染していれば、紅斑は全身に広がる。(紅斑ができても感染しない割合は25%あるらしい)。

 ② 紅斑、熱、倦怠感などの様々な症状は初期、中期と順を追って現れる。紅斑があっても全身症状がでない場合、次のステップに行くことはない。

 ③ 全身症状がでないということは、スピロヘータ菌をダニが持っていなかったことになる。

 ④ では なぜ 紅斑ができたのか? 「ま 虫刺されと同じね。皮膚も年とともに弱っていくし、腫れることもあるわね。」ということでした。

 ⑤ ダニは動物の炭酸ガスをキャッチして、木の上からも落ちてきてもぞもぞと移動して自分が一番心地よい場所を探す。頭皮に喰いついていた人もいるそうです。

 ⑥ ダニはともかく小さいうちに取り除くと感染しないけれど、ぷっくりしてからはがすと口が残りそこから菌を移すそうです。ダニにやられたという人には、念のため抗生剤を処方するそうです。

 ⑦ 私は・・3カ月も経ちいまさらで、薬も何もなしでしたが、いろいろ説明してもらって安心しました。

 ⑧ 先生によると、大文字の奥の方や比良で被害にあったという患者さんが来るとのことでした。京都はライム病感染1件報告があり、北部が多いそうです。


 マダニの怖さは最近よく宣伝されています。気を付けていてもマダニにやられたときは、皮膚科で初期処置をしてもらえばよいそうです。

 マダニの検索はこの間も再々してきたのに、この紅斑症状はわたしの思考にヒットしなかったようです。もし 症状真っ最中だったら、もっとパニクってたかも。

 ヒルに取りつかれて真っ赤な血が流れっぱなしてことがありますが、やっかいな病原菌を持っていない分、血をお腹いっぱい吸ったらバイバイと自発的に去っていくヒルがなんぼか可愛く思えます・・・。


                        【 記: ikomochi 】