南アルプス 聖岳~光岳(てかりだけ)(4)


南アルプス最南端沢山の出会いがありました
山好きの強者ぞろい、マニアックなコースです

初心者オヤジテント担いで従走はこれが最後かな~
親父の山歩き報告(NO.152_4)


 
茶臼岳山頂
若いグループさんの女性にシャッター頼みました
後ろに上河内、聖が見えています


2017年8月2日(水)~8月6日(日)    洛西オヤジ

アクセス:
・名神高速ー中央道ー飯田山本ーR151-R152-下栗遠山川沿いの県道ー北又渡大橋登山者用駐車場(オヤジの下調べ不足)
・相変わらずええ加減な説明ですが今回は特に難儀な事になりました、説明は本文で。


コース:
■8月2日
Am7時自宅を車で出発ー北又大橋登山者用駐車場ー徒歩易老渡登山口ー聖光小屋ーテント泊
■8月3日
聖光小屋ー西沢渡ー薊畑ー聖平小屋ーテント伯
■8月4日
聖平小屋ー薊畑=聖岳(往復)-上河内岳ー茶臼岳分岐ー茶臼岳小屋ーテント泊

■8月5日
茶臼小屋ー茶臼岳ー仁田池ー希望峰ー易老岳ー三吉平ー静高平ー光小屋=光岳・光岩(往復)ーテント泊

■8月6日
光小屋ーイザルヶ岳ー易老岳ー面平ー易老渡ータクシーで北又大橋駐車場まで




 こんにちは洛西オヤジです、諸般の事情でなかなか本格的に山歩きができずに天候までソッポ向いてしまい気分は沈むばかり、難儀な台風5号を気にしながらやっと念願の南アルプスの最南端、聖岳と光岳の二座に年金生活者定番のテント担いでヨタヨタと歩いてきました。


 ■8月5日。

 4時ころ起きだし朝食は何をするかな~、食糧袋、ゴソゴソ、朝は味噌汁?味噌ラーメンや(何をゴチャゴチャ、なんでもええやんかさっさと食べんかい、ヘリが来るで)まさかなんぼ何でも7時前には来んやろ。ところが来たんです、オヤジが食事を終えてチンタラ、チンタラ、テント撤収しているとバリバリと頭の上をヘリが通過していきます。

 小屋の人が(男性)全員があわただしく出てきて受け取り準備、オヤジがモタモタしているのを見て「早く撤収、早く小屋に上がってください、吹き飛ばされますよ」えらい剣幕で、傍に寄ってきてオヤジのまだリュックに入れてない荷物を小屋の前まで移動してくれました。茶臼の小屋はテン場が狭く昨晩も5~6張りぐらいだったでしょうか皆さん早立ちしていて、まだテン場にいるのはオヤジともう一人だけ、慌てました。しかし話が違うやんか7時や8時には来んとゆうことやったんちゃうの。

 そんなこといっても仕方ありません、来たんですから。小屋の前でヨタヨタリュック作っていると「はよ入れないと細かい荷物飛ばされるで」と、なおもせかされ焦るオヤジ、その時又遠くにヘリの音が、「あ~あれはうちに来ん、あの位置からは聖や、次やなあー」緊張が途切れてなんや、宿泊客もヘリの荷下ろしを見たくて期待していた人たちも一斉に出発したり、小屋に入ったり、なんだかね~まあいつもこんな感じだそうで順番は決まっていないみたいです。

 まあ小屋の人も大変です、ヘリでの荷下ろしは現在では生命線ですものね~。まあそれはともかく予定より早いですが準備のできたオヤジ、予定より早いですが出発します。まずは上部の分岐を目指します。上部の分岐に到着するまでに男女混合の比較的に若いグループさんが追いついてこられました。小屋泊りのグループで女性はまだ経験が浅いみたいで、分岐で「キャ~綺麗」「きゃ~」「ウワ~」と何やら賑やかです。

今朝の富士です
まだこの辺りはチンタラ余裕あったのですが
今日も朝はピーカン茶臼に向かいます

 今日は朝から本来のリュック担ぎ、まあ3日目となるとちょっとは慣れ気持ち的には食料も減り、軽くなった気分ですが(変わらへん、変わらへん)ただ天気がいいのでありがたいです。茶臼岳山頂まで30分ぐらい、ヨタヨタ、先行のグループさんが山頂で休んでおられるのに合流、シャッター頼んでいるとヘリが小屋の方に向かっていきます、結局7時まえであのバタバタしたのが嘘みたいです。

 山頂からは緩ーく下って仁田池、希望峰は仁田岳分岐ですが、最初は寄るつもりでしたが(往復1時間弱かな)昨日の上河内岳がトラウマになり易老岳に向かいます。(フンへたれ!今日は天気ええやろが)

楽しそうなグループさんでした
このヘリが茶臼小屋行きみたいです
やはり7時まえです
あのバタバタはなんやったんや。
仁田池
ダケカンバが茂る木道の窪地 高度はだいぶん低くなり樹林の稜線になります
振り返れば右から、茶臼、上河内、聖 希望峰、仁田岳への分岐

 希望峰からも下りで樹林帯の中を進みます、結構時間がかかりバテ気味ですが、陰になるのでありがたいです。2時間近い歩きですが超地味な易老岳に到着、例のグループさんが休んでおられます。ここまでも光から茶臼方面に向かう登山者さん何人もすれ違います。老若男女、単独さん、グループさん多種多様、やはりいくらアクセスが悪いルートでも百名山の稜線は人気です。

樹林帯の比較的緩やかなアップダウンを
易老岳に向かいます
易老渡山頂
地味ですが重要分岐ポイントです

 さて明日の易老渡の下山口確認して(大層にはっきりわかる)今回の最終目的地光岳に向かいます。まずは三吉平に向かって下ります。三吉平が鞍部で静高平に向かっての登り返し、これがオヤジには本日一番キツイ登りとなりました。まあもう少しだとゆう気のゆるみと下ってばかりいたので、ごろ石だらけの登りでオヤジヘタレテしまいました(大層に皆さんスイスイ行かれます)。何とか静高原に着きました、案内板の前に水場があり写真のとうりのなかなか厳しい事が書いてあります。

 県営小屋なればこそでしょうが、又ここまで戻るのは大変です。リュック下してテン場用のポリタンクに水を補填、一応テン泊として3L確保ですがその分3K重くなります。小屋まで20分となっていますがギャー重たい!(大層に){いやいや3K増量は重いですよ}。木道の先に小屋が見えてヤレヤレあと1時間もかかるなら完全ダウンです。

鞍部三吉平 ここから登り返します 静高平
水場の案内
なかなか厳しい事が書いてあります
セイジヶ原小屋が見えてきました、やれやれ。

 小屋に到着、茶臼の小屋のヘリ騒動で予定より早く着きました。受付を済ませて明日の下山の所要時間確認すると「ふつうは5時間ぐらい下りの苦手な人は(オヤジそのもの)は6時間ぐらいでしょうか、ただ易老岳からは下りばかりで(それも相当急な)膝を痛める人がいますからその点注意してください」との事です。ついでにタクシー予約の事も確認数社の会社の電話番号が掲示してあります、一応、間はきついのでタクシー予約を入れることにしましたが先ずはテント設営です。

県営光小屋 テン場は狭いです

 山頂はどうしょうかな~ガスが出てきたので明日の朝行くか、とも思いましたが山頂でご来光は見られないと聞いていたので又サブリュックで山頂に向かいます。何度も書きますが軽い事はしあわせです。15分もかからずに山頂到着、想像より地味な山頂です。

 なぜ深田先生が百名山にしたのか?{山名の魅力に惹かれることは稀ではないが光岳もその一つだろう、光書いてテカリと読ませるところに味がある}なんのこっちゃい、よくわからんのですがその先の光岩も何だかね~。夜になったらピカピカ光るのかな~オヤジにはただの石が積んであるようにしか見えなかったのですが。まあ感じとしては大台の大蛇嵓みたいな感じですがガスッて景観もなくすぐに引き返します。

 山頂に戻るとテン場でオヤジの隣に設営していた女性二人組さんがちょうど登ってこられました。聞くと今日でもう8泊目だそうで、まあ華奢な女性がテント担いですごいですね~。静岡から来ておられるとゆうことですが、もちろんシャッター頼んでご一緒に記念撮影(おまえホンマ女性やとすぐ写真一緒にとりたがるなあ~)。女性組は光岩まではいかないとの事で、まあオヤジも奨めはしませんでしたが一緒にテントまで戻りました。

百名山とは思えない地味な山頂です 10分ほど下った光岩
完全にガスッてしまいました テン泊8日目とゆう猛女(スンマセン)と
(にやけやがって)

 明日はさすがに下山、易老渡12時のタクシーを予約しているそうで一瞬同乗を頼もうかなあーとも(おまえ嫌がられるにきまってるやん)思いましたが、そんな強烈な下りを一緒に下りられるとは思いませんので女性から教えてもらった番号で14時に予約をしました。事情を言って北又渡まで頼みました。やはり時々ほかの登山者もおられるみたいです。

 テントに戻ると又今日もシビシビと雨が降ってきました。今回はどうも朝ピーカンー昼曇りでガスって、夜弱雨のパタ~ンです(初日は強雨でしたが屋根の下でした)。食料も最後の田舎五目飯とフリーズ味噌汁だけ、明日の朝はコーンスープとカロリーメイトだけです。(それで充分やメタボ解消に絶好や)他人事みたいに、お腹減るやんか。

 隣の女性組は5時ころ出発するみたいです。そりゃそうですね逆算するとそれが妥当でしょう、オヤジはそれより2時間遅れですから7時ころの出発でしょうか、又眠剤飲んでおやすみなさい。

                             【洛西オヤジ記】