比良正面谷金糞峠  2017.01.26
初心者オヤジ金糞峠が精いっぱいでした

堂満ルンゼ行きたかったのですがね~
外野席(フン今のあんたにいけるわけないやろ!)
親父の山歩き報告(NO.132)

 
青ガレ取りつき部、先行の三人 


2017年 1月26日(木)   洛西オヤジ

アクセス:
湖西道路ーイン谷まで行けずに湖西道路下に駐車

コース:
イン谷ー正面谷ー金糞峠往復





 こんにちは洛西オヤジです。いや~降りましたねーものすごく降りました(なにがや)ゆき、雪、ユキ。OKAOKA懇親会で皆さんの話を聞き、ある程度は覚悟とゆうか怖いもの見たさで比良に向かいましたが、近年これほどの積雪はなかった気がしますが?。

 とにかく湖西道路比良登山口インター(インターとはいわんか?)降りたところで、ハイ車はここまで!。冬用タイヤ、チエン、関係なし、完全に雪でイン谷に向かえません。以前チエン巻いてイン谷に入った経験はありますが、こんな状態は初めての経験です。今日はいつもより遅れてもう8時を大きく回っています、(なんでや){ハイ又寝坊しました}。

 登山者の車と思しき数台が近くに停められています。大阪ナンバーの軽が路肩の残雪に乗り上げ苦戦しています。男性二人組でしたがオヤジも協力して押してみましたが、ノーマルタイヤなので脱出できず、結局チエンを巻いて何とか脱出できました。この様子ではイン谷から先も相当厳しいやろな~今日は帰ろかな~大阪の二人は身支度をして出発されました「行けるところまで行きます」と。車も相当停まっているし皆さん入っておられるみたいです、まあオヤジも皆さんの後を歩かせてもらいますか!。

又いつもの風景です
車を停めてしばらくボンヤリ眺めて
(オイオイ大丈夫かい)
ねーすごいでしょう左がイン谷への道です

 もちろん歩きはじめからアイゼン装着、ヨタヨタイン谷に向かいます。ベテランさんは最初はつけずに行かれているみたいですが、どのみちつけるなら最初からのほうが邪魔臭くないです。まあ個人の趣味でしょう。(趣味かい!)。

 イン谷到着、辛うじて橋の手すりがわかるとゆう感じでしょうか。さ~正面谷か駅舎跡方面か、Tさんが懇親会の時駅舎跡方面からはものすごい積雪だったといわれていたなあ~。どちらかとゆうと正面谷へのトレースがはっきりしている気がします、オヤジはもちろんたくさんの人が行かれているほうに向かいます。

イン谷へ向かいます
きれいなトレースが付いています
正面谷へのトレース
駅舎方面はもう少し薄い感じです
登山届もちろん提出(ほんまやろな!)
それより屋根つぶれるのちゃうか心配
これだけきれいに踏んでいただいていると
オヤジでも歩けます
ありがとうございます。

 右のダケ道へのほうがはっきりついていますが、後で聞いたところによると、川を渡渉してから積雪が多く引き返してきたとの事、なるほど。そんな状況もトレースには反映するのやな~。オヤジは青ガレ、左正面谷へ向かいます。右手に堰堤をいくつか見ながら進みますが、段々沈み込みが厳しくなってきました。

 スノウシューの跡が目立ちます。オヤジもワカン持ってきています。さ~どうすんべい。ここで告白しますと、(なんやなんや、宝くじでも当たったんかい?)まだオヤジの気持ちの中でルンゼに行くか迷いがありました。ルンゼならワカンやシュウーは用をなさないです。ある程度のところまでは行けてもそのあとはヤバイでしょうね~。まあとにかくルンゼ取りつきまでアイゼンだけでヨタヨタと進みます。

ダケ道分岐 第一ルンゼ取りつき

 第一ルンゼ取りつき到着、は~全くトレース無。そりゃそうや今日は平日、まあとにかく堰堤の上に出て様子を見ましょう、と斜面にとりつきますが膝上までの積雪、チョット漕いだだけで、アカン、ダウン、無理無理、ルンゼ登るどころか堰堤まで行くのがやっとこさ、時刻はもう11時を回っています。

 土台ここまで時間がかかりすぎ、(何考えてるのや)ここまで来るのがしんどすぎてなにも考えていませんでした。(お前ようそれでルンゼ行くの、どうの、ゆうなあ~)。

堰堤上部手前 悪戦苦闘 ダウン
上部ルンゼは腰ぐらいはあるでしょうね~ 堰堤ツララ
こんなデカイ氷柱比良では初めてやな~

 ヨタヨタしたに戻ると、結構高齢の(スンマセン)単独男性と、同じく高齢の男性と若い女性のペアーさんが登ってこられました。「ええ~ルンゼ行くつもりかいな」ベテランさんらしい単独の男性、いや~もう堰堤の上が精いっぱいで戻ってきました、「そりゃそうやろ、今日は単独では絶対に無理やと思うでーまあ行く気持ちがあるだけでも大したものや!」オヤジ「いえいえただのイチびりで、もう下りて比良トピアの温泉入って帰ります」「そうかわしは金糞まで行って引き返す、年寄りの散歩や」。

 なんのなんの、年寄りの散歩どころか青ガレの斜面をどんどんオヤジや後の二人を引き離して登って行かれます。(あれ~おまえ温泉に入りにサッサと尻尾巻いて降りるの違うのかい!)。はい、まあ~あとのお二人さんが「行けるとこまで行きますわ~」と元気な若い女性が頑張っていかれるので、オヤジもつられてヨタヨタ前進です。

 まあルンゼあきらめたのでワカン装着して先行の三人に続きます。先に書いたとうりバンバン行かれるベテランの男性、後のお二人さんが青ガレの途中で休んでおられたのでオヤジが先行の男性の後を追いますが、すぐに見えなくなって、オヤジもうダウン寸前、ハアハア、ゼイゼイ、(おまえな~青ガレでハアハアゼイゼイでルンゼ登るつもりかい、甘すぎや)。

  もうちょっとで峠とゆうところでベテランの男性が下りてこられました。オヤジ「はやいですね~」「いや~峠までや、年寄りの散歩、散歩」。ヨレヨレのオヤジを交わして颯爽と降りてゆかれました。は~何歳ぐらいでしょうかオヤジよりは上だと思いますがお元気です。

うわ~青ガレやけんど
ヘタレオヤジ登れるのかいな
もうちょっとです
は~シンドイ~死ぬ~
(大層に、フン、クタバッタらみんな喜ぶで)

 ヨレヨレ、はあはあ、何とか金糞峠到着、正午を大きく回っています。堂満行くにも、武奈に行くにも時間的にオヤジでは無理です。TさんやK先生などはこれからまだ先に進まれるのでしょうね~(ここまであんたみたいに時間かからんと通過しゃはるのや!)おっしゃるとうりです。

 北比良へ向かう右の上部で男性二人が食事をされているみたいです、車を停めるのに苦労されていた大阪の二人組です。オヤジも今日はここまでとしてゆっくりラーメンタイムとします。食事を済ませた二人が下りてこられて「中峠に向かおうとしたのですが川を渡って左に少し行ったところで踏み跡が完全になくなり引き返してきました」との事でした。まあテン場までは行けてもその先が大変みたいです。もちろん行く人はバンバン行かれているのでしょうがね~。

 ラーメン炊いていたら、北比良方面から尾根を下って単独男性が、こちらもオヤジと同じくらいのお歳(間違っていたらすんません)で、北比良までは行けなかったですと戻ってこられた様子、やはり相当な積雪量で踏み跡はなく不安になって戻ってこられたみたいです。そうこうしていると先ほどの二人組が到着、結構休んでいたみたいですが、女性がオヤジオヤジの木のピッケル見て「それなんですか」と聞いてこられました。年配の男性が「ピッケルやんか」「へ~ピッケルってもっと短い金属製のしか見たことない」と不思議そうにオヤジの骨董級の古いピッケルを見ています。そうなんです貧乏なオヤジは劔の雷鳥沢で落として以来新しいピッケルを買えずにいるのです、「グスン!」。

 二人は行けるところまで行きますと、テン場に下りて行かれました。そこへもう一人オヤジと同じくらいのお歳の単独男性が到着、いやはや今日は金糞峠大賑わい、その男性は挨拶を交わしてすぐに引き返して青ガレに下りて行かれました。おかげさまで天気は温かく最高、さ~食事を済ませてイチビッテカーチャンにラインなど送りヨタヨタ戻ります。

広重(歌川)近江八景、比良慕雪
この構図らしいのやけど
ホンマに来たんかな~
ホンマえらい雪や!

 えらい長い事ボーとして、食事したり、来る人、来る人と話をしたりおりだしたのはもう2時前(エ~なにしてたんや、1時間以上ちゃうか狭い乗ッ越しで)まあええやんか。ヨタヨタ下り出して、しばらく、ちょうど青ガレの中ほどで、{ギヤーアカン、キタキタ}何が来たんやねん!久しぶりに足が攣った~。まあ日頃のトレイニング不足がもろに(これでもか!ざま~みろ)。しかも順番に右左、太もも、ふくらはぎ、慣れないワカンを履いたのが引き金になったみたいですが、以前はよく起きたんです、まあ日頃の不摂生の戒めです。

この辺り両足うごかへ~ん
どないすんねん、まだ先はながいで~

 ゆっくり、ゆっくり、下りますが、知らない人が見たら、ケガでもしたのかと思われるでしょうね~おかげで30分以上の重症患者歩き、車に戻ったのはもう4時前(信じられへん~)それよりもっと信じられないことが、第一ルンゼとりつきでオヤジ以外の踏み跡が堰堤上部に続いています、あの後ルンゼに向かい降りてきたとゆう人には遭っていません。とゆうことはルンゼに行った人がいる?、それとも引き返して温泉に行った?上部を見ましたがわかりません堰堤の上まで行けばその先の状況でわかると思うのですが、世の中タフな人はゴロゴロいます、もちろんOKAOKAの皆さんもすごいですよ~。

 もう一つ驚いたのはイン谷を過ぎて湖西道路に出る少し手前がきれいに除雪されていました。少し入った建設会社の資材置き場?かなんかのところまでブルで除雪をしたみたいです。どうせならイン谷までしてもらえれば皆さん喜ばれるのに(あほなこと書かない!)。

やっとイン谷過ぎましたが
ここは雪が朝のまま
ところが入口から2~300mぐらいから
え~朝と違うやん、イン谷に向かう道
除雪されてる!

 それにしてもあの大坂の二人組ビックリしたでしょうね~、イン谷に向かう入口にまともに車を停めていたのですから。実際は車のところだけ避けてブルを通したみたいで入口が少し変形した形で除雪されていました、よかった、よかった。ブルで片側に寄せられていたら悲劇ですものね~、他人事ながら良かったです。

 はい何とか足の痛みにも耐えて戻ってきました、これを書いている今でも両方の大腿筋に痛みが残っています。この先思いやられますがトレイニングしかないですね~。

 毎度おなじみ温泉はもちろん比良トピア、今回はヘタレオヤジにはきつすぎる雪の多さでした。後はOKAOKAの皆さんが比良で奮闘されるのを炬燵で楽しみにさせてもらいます。今日もなんとか無事に歩けました。     感謝 感謝

                      

 (追伸)
実は翌日27日に野暮用で又湖西道路から敦賀、福井、能登半島と車を走らせましたが、なんと高島のあたりが一番残雪の量が多かったです。比良山系にいかに大量の雪が降ったか実感しました。

                             【 記:洛西オヤジ 】