ナッチョ 北滝橋からトンボユリ尾根コース
(小てつ No.105)

 
ナッチョピーク


平成29年1月22日(日) 小雪          小てつ単独

コース:
北滝橋 路肩の小広いところに稲妻号デポ~トンボユリ尾根コース~林道出会い~小出石ルート出会い~ナッチョピーク  ピストン





 今夜はokaoka clubの懇親会があり、懇親会の日の恒例になっています短時間でも楽しめる、ナッチョはトンボユリ尾根コースに行ってきました。楽しめると言っても、またまた愛宕以来の2週開きの体、ほんまに楽しめるんやろか???。

 先週にどっかり雪が降り、本当は前日土曜日に休みをもらって武奈にでもと思っていたのですが、早朝に外の景色を見て、これはまた娘達のアッシー君をしないとアカンわ~となって、やっぱり今日の山行。山に雪が降るのは楽しみだけど、程度がある。

 さて、近場のナッチョと言うことで、朝はやや遅い目に家を出て、コンビニによって大原を抜け、小出石の信号を百井に向かう。道路温度表示はマイナス3℃で去年よりも高いのだが(去年はマイナス6℃だった)、路面はバリバリに凍っている。いつもの北滝橋の手前の小広くなった路肩に稲妻号を停め準備をし、8時10分の出発となる。アイゼンとスノーシュー装備。それに今日は新アイテムの初使用!レポは後ほど。

大原にはしっかり雪が残る 小出石の気温-3℃
朝はバリンバリンに凍る

 橋の手前から川沿いの道に入っていく。すぐにガケを高巻いて行くのだが、また倒木があり、去年よりももっと高いところまであがっていかないといけなくなっており、ここが一番の難所。川の水位がなければ、川を2度渡らないといけないが、渡っていくほうが安全だろう。

 砂防堰堤の向こう岸が取り付き、シカの足跡をたどって川を渡り、防獣ネット脇を登って行く。足元は積雪20cmほど。積もった雪が一度溶け、また表面が凍った状態。バリンと踏み抜くと柔らかい雪でとても歩きにくい。アイゼンか迷ったが、一度スノーシューをつけてみる。ところが凍った雪にシューは上滑りして歯が効かない。またアイゼンに付け替えたりで、okaokaさんのテープが残っているトンボユリのユリコースと尾根コースの分岐まで30分もかかってしまう。これでは先が思いやられる。

砂防堰堤の向こうが取り付き テープ健在

 アイゼン無しのツボ足でもと思うなかれ、今日は12本爪アイゼンなのでトリオレを履いてきているのだが、底の固いトリオレは、氷や濡れた石や、隠れた根っこにはすこぶる弱い。安全策でアイゼン装着。

 標高500m付近まで登ってくると、雪は一度も溶けたことのない新雪状態になる。ここらで積雪30cmくらい。去年は丸まっていた常緑木の葉っぱは、今年は広がったままなので、冷え込みはやっぱりマシなのか?シャクナゲの花芽はほとんど無く、今年も期待薄。

一部のみ花芽がある

 高670mの転進箇所の手前で5mほど岩のガケを登らないといけないので、そこを越えるまでアイゼンで頑張る。越えたところでシューに履き替える。小雪が舞い、ここらまで登ってくると樹間から周りの山が見えるはずだが、花背の鉄塔も、ナッチョピークすら見えない。ここらまで登ってくると、シカの足跡は無くなって、リスやテンの足跡が雪上に残る。

リスや テン?

 標高700mの転進箇所から一旦降って、アセビの低木をかき分け登り返す。気をつけて左手を覗き込むと、林道が見える。溝状の道跡をたどれば、以前切り株の根っこ部分が置かれていた林道出合となる。今はなぜか台車が放置されている。登りは低木が邪魔で、歩きにくいけど山道をたどっていく。

 さて、山道が山腹をトラバースしているところまできて悩む。夏道通りにトラバースしていくか?正面の尾根を乗り超えるか?トラバース道は雪で埋まり、アイゼンに履き替えたところで効きそうにもない。尾根にはもともと道がないから、低木の藪に苦労しそうだ。シューで踏み固めながら夏道通りに進んでいくことにする。ずり落ちても下に木があるので、ひどく落ちないあいだに引っかかるだろう。ストックのスノーバスケットを外して、ピッケルを忘れたオヤジ殿よろしく、地面まで届くようにして難所を越えていく。

 トラバース道を過ぎると一気に雪は深くなり、ストックの2段目まで埋まるから積雪60cmはある。ただシューの沈み込みは足首くらいで、歩きやすい。しかし2週開けたバチで、ガシガシ登っていける訳ではない。タムシバの新芽を探すのを言い訳に、度々立ち止まってあたりを見上げて息を整える。

林道分岐 雪の爆弾が狙う

 小出石ルートからも足跡は無く、先週から登山者は小てつのみと思われた。ピークまではもうひと登り、一気に登る。ピークには11時40分着、去年よりも1時間半ほども遅い。(何しとったんじゃ?こんなんじゃとてもJOEさんと御一緒なんて無理、快速JOEさんに置いてきぼりにされてしまう!)ピークの展望は全く無くて西風が強い。北風なら南側に少し降りるとしのげて、見えなくても琵琶湖を眺めながらラーメンタイムとするのだが、東側はしのげるところもないので、ピークでのラーメンタイムを諦め、風のよけられるところを探してピークを跡にする。

 小出石分岐を過ぎたトラバース道手前で風裏を見つけ、シューで雪を踏み固めて場所をつくり、ラーメンタイムとする。本日は少し早く2分でできる「マルタイラーメン博多」。

 ラーメンタイムの間、新アイテムのレポですが、昨年末の誕プレに冬用ズボンをねだりますと、意外にもあっさりOKが出て、以前はミズノのハードシェルパンツ(現在は製造中止)だったのですが、今度はモンベルの「ドライテックインシュレーションパンツ」を仕入れました。ゴアテックスではありませんが、撥水仕様でズボン全体にシンサレーションが封入されているということで、低山では暑すぎるのでは??と考えていましたが、太もものベンチレーションがあるのはこのタイプしかないので、(ひとつ上のアルパインパンツはサイド全体が開くタイプで、中間で開けておくことが出来ない)試しとするには高額ですが、おねだりしました。

 ラーメンを食していると、小出石ルートの方から話声が聞こえてきて、男女数名の登山者が登ってこられた。ありゃ~タッチの差で小てつがピークまで踏み跡をつけてしまった。せっかくここまで踏み跡無しの新雪を踏んでこられたのに、きっと「どこの変態が来たんや?」と思われただろう。

 ラーメンセットを片付け、ピストンで帰るとしよう。でも林道が下に見えたところでガケを降りて、台車の分岐まで林道で降りる。登りは遅かったが、降りは去年並なのは、体重増と体力減の証。反省しか無い。

何かの巣穴

 今シーズン初の雪山ナッチョは、短い時間でも十分に楽しめました。しかしながら、皆子山東尾根でラッセル先導をお呼びでも、今の小てつはとてもメタボで使い物になりませんのじゃ~。

 懇親会の方ですが、残念ながらMASHIOさんと長岡山人さんが欠席ということで、いくぶん盛り上がりに欠ける会となりましたが、出席の皆さんは変わらずの様子で、近況報告と次回の狙いなどを話しつつokaoka clubは相変わらず「元気です」。

                             【記:小てつ】