湖北武奈ヶ嶽(高島トレイル)
2017.09.03 (小てつ No.112)


 
■湖北武奈ピーク


平成29年9月3日(日) 晴れ      嫁、小てつ



コース:
・石田川ダム(車利用)~湖畔道路~ワサ谷登山口~高島トレイル稜線~湖北武奈ヶ嶽~赤岩山~石田川ダム






 朝夕めっきりと涼しくなり、この週末は雨の心配もなさそうということと、前回の大見影で足がどうにも痛くなった嫁が、ようやく登山靴を仕入れたということで、新しい靴の履き慣らしに「三重ヶ嶽」に行こうと計画しました。(三重が履き慣らしになるんか???)。

 (ちなみに今回もK日山荘フットウエア店にて購入させていただいたのですが、対応してくださったお姉さんの的確なアドバイスに、靴選びを色柄で選ぶという掟破りの所業を行う嫁さえ納得させて'ちゃんとサイズ'で決めさせてもらえました。当たり前じゃ~!)。

 朝起きた体調次第ということだったが(少々風邪気味な嫁。)、時間通りに起きれたので出かけることにする。7時少し前に自宅を出発、途中いつものようにコンビニによって、出町柳のバス停の様子を見て川端通りを北上する。

 今日は石田川ダムを目指すということで途中トンネルからそのまま367号線を走る。坊村の葛川センターには既に多くの車が停まり、準備をしている登山者が多数いて、今日の武奈は大盛況だろうと想像する。

 8時半前に石田川ダムに到着。ダムの駐車場広場には残土が高く盛られていて、湖畔道路入口に春よりも厳重にバリケードがされていて先には行けそうにない。ダムのいつもの駐車場所にも車が置けなくて、トイレの向こう側に回り込んで置くようにする。京都ナンバーの先客単独男性1人が準備をされていた。

■ダムトイレ脇にデポ ■ダム広場には残土が盛られ

 ここに通っていれば湖畔道路に進めないことはしょっちゅうなので、行き先をワサ谷からと変更する。稜線まで登って万が一嫁が元気なら三重に向かうとしよう。(十中八九、湖北武奈になるだろうとは思っていた)。

■11月24日まで通行止め

 単独男性はハナから湖北武奈へ向かいますと先行された。風が強いダムで準備をし、8時30分出発。10分ほどアスファルト歩き、橋を越えたところが登山口。登山口といっても最初は地道の林道で、10分ほど登った砂防ダムのところからが、いよいよ山道となる。植林地の中、ジグを切りながら高度をあげていくが、ダムではあれほどあった風が無い。やや蒸し暑い感じ。

■わさ谷登山口 ■砂防ダムから山道

 登り始めて1時間ほど、小てつはひと汗出て調子が出てきた頃に、先行している嫁のペースが落ちてくる。眠気と吐き気がするらしい。小休憩をとって水分をとりながらペースを落として登っていくが、いよいよしんどそうなので、折りたたみ椅子を出して、いったん本格的に休憩をとる。どうやら出てくる前に風邪薬ではなく、血圧の薬を飲んだらしい。それと登り始める前のドライブが長くて眠くなったらしい。植林地の中の蒸し暑さも影響しているような気がする。引き返すほどではないというので、また登り始める。

■ツルリンドウ ■ホトトギス

 休憩後はやや楽になったようで、植林地を抜け雑木になり、風も抜けるようになると元気になってきた。高島トレイルの稜線に合流し、海が見えると、まるで大丈夫になったようだ。こんな調子なので、やっぱり目指すピークを湖北武奈とする。それでも高島トレイル地図にある標準タイムよりは早くあがってきている。

 湖北武奈のピークまで1km、右手に小浜湾、左手に琵琶湖、後ろの正面に三重ヶ嶽をながめながらゆっくりと進んでいく。ピークには11時着。稜線では風も気になるほどではなく、ピークでラーメンタイムとする。

■小浜湾から三十三間山から三重ヶ嶽

 30分ほどゆっくりしてピークをあとにする。食べたらますます元気になってきたので、低血糖だったのか?ピークからは、いよいよ新しい靴の真価が問われる急坂降りが待っている。

 靴の調子は良いようで、ズルッと滑ることもなく、足元に不安が少ない分、景色を眺める余裕もあるようだ。今度は右手に百里、左手に伊吹、正面に蛇谷、武奈を眺めながら進んでいく。特に百里は登ったことがあるので愛着があるようだ。

 30分ほどで赤岩山分岐、すぐに登り返して赤岩山。また植林地の中をぬうように降っていく。こんなに登ったか?と嫁が聞いてくるほど、こちらのコースは急坂が続く。中でも例の滝のところ、哲郎さんが「なんでこんなに迂回するんだ」と怒っておられたところで、その時のことを説明すると、やはり同じように不思議がる。ところが山道脇にあった炭焼き跡を見つけて、どうやら水場までの道が、そのまま登山道に残ったのか?と感じる。

■オオカメノキ ■ススキと武奈

 ここまでくればもう少しという小てつを疑って、小てつのもう少しは、あと1時間はかかるなという嫁。嘘と違う、もう下の道路が見えている。1時過ぎに湖畔道路に降り立つ。

 デポ地に戻り帰り支度をしていると、単独男性も戻ってこられた。ダムの入口の方から戻ってこられたので、そちらの方にもルートがあるんか?上では痕跡も無く、出会いもしなかったので、どこをまわってこられたか?。

■サルトリイバラが色付き始め ■トリカブトは咲き始め

 帰りの時間も早いことから、朽木の十割そば屋によっていこうか?とも思案したが、前を通りかかればいっぱいの車、早すぎたのか・・、残念。それなら大原のしそアイスがあると嫁、食べることばっかりなので、やはりただの低血糖だったんだろう。

 久しぶりに晴れの山歩き、抜群の展望とはいきませんでしたが、前回の大見影山のときとは違い、高島トレイルの醍醐味が味わえた山行でした。新しい靴で、マメもできず'足は快適'な山歩きができた嫁も、またどこかに連れていけとうるさくなることでしょう。K日山荘のお姉さんに感謝、感謝です。



  今回は低血糖なので、俳句は無し!    嫁談


 ※湖畔道路の通行止め、河内川林道分岐の東屋から落合登山口の先で大規模な 土砂崩れがあったもようです。ビラテスト今津から進入すれば、河内谷林道 へ入れるようですが、函館山からの林道合流点に、しっかりとゲートがされ ているそうなので、ゲートをどけてまで進入するのはどうかというところで す。三重ヶ嶽へのアプローチは、しばらく難しいようです。


                           【 記: 小てつ 】