愛宕山~地蔵山
(小てつ NO.104)


 
亀岡の展望ポイント/愛宕山ジープ道


平成29年1月3日   曇り(ガス、小雨)     嫁、小てつ

コース:
・宕陰小中学校横空き地にデポ~裏参道登山口~ジープ道~愛宕三角点~地蔵山~芦見峠~デポ地





 今年も正月3日の初山行に(正確には2回目、初山は成就山御室88箇所)、嫁もついて来ると言うので、去年は愛宕+竜ヶ岳だったので、今年は愛宕+地蔵山にしようと言うことで、またぞろズッコい裏参道から、ループにて回ってきました。

 朝は7時30分に出かけるという次女にあわせて出発し、コンビニによって清滝に向かい、トンネル手前を鋭角に折れ、六丁峠に向かう。愛宕寺横の空き地には既に5台の駐車があり、数人が登山の準備をされていた。

 六丁峠の先も道路凍結は全く無く、落合橋を渡り、トロッコ保津峡駅をこえ、JR保津峡駅近く、ツツジ尾根の取り付きで単独男性の姿を目にする。黄色くなったユズが枝にたくさん残る水尾をこえていき、今年はループ回りなので樒原の右京区役所出張所前を通り越して、越畑は宕陰小中学校の横の小広くなった路肩に稲妻号をデポして準備を整える。8時40分の出発となる。

朝の保津峡 宕陰小中校横にデポ

 裏参道の登山口である樒原まで、20分ほど車道を戻ることになるが、朝の歩き始めと言うことで、準備体操替りとする。立派な鳥居のある登山口から取り付くが、一度歩いて勝手がわかっているので、最初はきつい登りを衣服調節しながら、頑張らないで登って行く。去年同様に今年も暖かく、すぐに汗が出てくる。

 いくらも登らないうちに、もう降りてくる初老の二人組登山者があり、表参道ならいちいちお話しをすることもないだろうが、ここは裏参道のこと、すれ違う人も少ないことから、しばしお話する気にもなれ、声をかける。

 お二人は朝4時の真っ暗な時間から登られ、神社には一番乗りだったそうで、今朝は雲もあったが絶品な御来光が拝めたそうだ。そんな幸運を少しあやかりたいものだと言うと、どうぞどうぞとゼスチャーくださる。お礼を言ってお別れするが、嫁はまるで昭和の漫才コンビのような息のあった二人だったと喜ぶ。小てつ思うに、今年もまた気のあった相棒と、初山に来れ神社に詣れた希望を叶えられたことは、人生何ものにも変えられない喜びなのだと。

愛宕裏参道のお地蔵さん ジープ道を頑張って登る

 送電鉄塔を横切るあたりで亀岡の市街が見えるが、まだ一面の雲海。この季節、毎朝めいることだろうと思うが、嫁の話では、そんな気候を求めて亀岡に引っ越す人もいるのだそうだ。

 ジープ道脇に引っ掛けられた風避けカーペットの塀?の近く、巡礼峠までくればこっちのもの。もう急坂はない。ジープ道でまた単独の男性2人とすれ違い、「もう何回も行ったし、省略していいで」と言う嫁をなだめて、愛宕三角点ピークまでだけは??せめて行くことにする。

巡礼峠 去年よりも残雪はある

 広くなった三角点広場で、ジェル飲料を配布。ちょっと餌を与えておかないと、うるさい。真っ黒な雲がちょうど愛宕の冠羽をかすめて流れていく。京都市内は晴れていると見えるところもあるのに、嫁は陰陽師の映画のようだと言う。

 三角点をあとにし、ジープ道を地蔵山に向かっていると、見覚えのあるヘアースタイルの単独女性と行き会う。お久しぶりに出会う「樟葉マダム」だった。`マダム`っとお声をかけるが、それは勝手に小てつが樟葉マダムとあだ名をつけているだけなので、失礼な話。それでもマダムは御無沙汰と覚えていてくださり、お正月の挨拶をかわす。相変わらずお若いファッションと足取りで、もう地蔵山に行ってこられたと言われる。またの再会を約束してお別れし、我々は地蔵山に向かう。

 地蔵山への尾根道にも多くの足跡が残るが、今朝は行き交う人もないなと思っていたら、反射板をこえたあたりで、やにわに話声が聞こえだし、地蔵山のほうから7、8人の男女グループが現れた。陽気なグループだと思っていたら、実はおしゃべりしていたのは最後尾のお二人だけで、グループ全体の獣避けを担当していたのだった。違うか~!。

 地蔵山ピークに11時10分着貸切り、雪は無いが少し風が抜ける。しかしこの先適当な食事場所も思いつかないので、ここでラーメンタイムとする。先日仕入れておいた正月用豪華版、嫁にはリッチカップヌードルふかひれスープ味、小てつは1人前で二人前の値段のするマルタイラーメン久留米とんこつ(パッケージ写真を撮るのを失念)。

愛宕三角点 地蔵山ピーク

 ラーメンを食していると、単独男性が到着。赤い上着に見覚えがあり、朝ツツジ尾根から入山された方だと嫁が言う。挨拶をしてその旨お話すると、そうだと言われ、逆に「小てつさんですか?」と聞かれる。これには驚いたが、男性とは、去年の7月31日に竜ヶ岳ピークでお会いした男性であり、5年ほど前に、廃村八丁の神社のお神輿が壊れていたのを記事にしたことで、石碑の始末のことを、okaokaさん経由でメール連絡してこられた亀岡にお住まいの男性だということが判明した。

 (この場をお借りして・・・。小てつがメールアドレスを公開していないため、山でお会いした方が、okaokaさん宛にメールをくださることがあります。その都度必ずokaokaさんは転送してくださっていますし、小てつも拝見させていただいて、即座に返信のメールを必ずさせていただいております。数人の方はその後に小てつ直接宛にメールを返信くださいましたが、ほとんどの方はそのままになってしまっています。おそらく迷惑メールに紛れ込んでいると思われますので、メールを下さったのに、小てつから連絡が無いと思っておられる方は再度チェックしてみてください。)。

 都合3度目山でお会いすることになった男性は喜んでくださり、またの再会を願いつつ、この先滝谷に降りて竜ヶ岳に向かわれるという男性に、おそらく愛宕中毒患者のFさんという方が、竜ヶ岳から滝谷経由でこちらに向かっておられるので、会われたらよろしく言っといてくださいとお願いする。

 我々は北に向かって立ち、芦見峠に向かう。西向き地蔵あたりの低木のアセビに水滴が残り、ズボンが濡れる。北尾根に残る残雪に真新しいいくつもの靴跡が残っているので、さっきのグループは愛宕からピストンでは無く、こちらから登ってきたと思われた。

西向き地蔵 地蔵北側には残雪がある

 スキー場跡の崩れた小屋跡を過ぎたところで、すっかりとガスが晴れた。ガスは一定の高度で流れているようで、芦見峠付近から望むと、三頭山の頭くらいをかすめて流れているようだった。

 小てつが初めて訪れた時とは、全く様相を変えてしまった芦見峠付近。これも山中の歴史。芦見峠を少し降れば路肩崩壊の修復工事中で、迂回路が作られていた。迂回路は植林地の中を大きく高く迂回していたが、工事が終わるまではやむなし。工事は送電鉄塔のためと思っていたら、発注元は林務事務所だった。

荒涼とした芦見峠付近 工事中のため迂回路

 防獣柵のかんぬきを外して柵を開け、越畑の村落に戻ってくる。郷里の茅葺きの里とは、またひと味違った古都の離村落、興味深げな嫁。立派なしめ縄が施された八坂神社に戻ってくるとデポ地で、13時10分着。ズルした分早い帰還となる。

立派なしめ飾りの越畑の八坂神社

 今年の愛宕は出会いの多い初山となりました。さぁって今年はどんな山歩きと相成りますか。

                           【 記: 小てつ 】