越畑から愛宕三山めぐり(小てつ NO.111)


 
愛宕三角点ピーク


平成29年8月14日(月) 終日うす曇り     小てつ単独

コース:
越畑、宕陰小中学校近く路肩の広くなったところに稲妻号デポ~八坂神社のところから民家の間を抜け地蔵山登山口へ~芦見峠~越畑隧道取水口~林道をたどる~林道終点~竜ヶ岳東尾根登山口~竜ヶ岳ピーク~尾根道~ジープ道~愛宕三角点ピーク~ジープ道~地蔵山~北尾根道~芦見峠~越畑デポ地





 一昨日嫁と大御影山に行ったところだが、行ける時に行っておかないと、またぞろ何週間か山に行けないスケジュールとなっている今年の小てつ。連戦だと遠出する気にはならないので、ここは花の期待ができないものの、近場の愛宕山系に足を運ぼう。(でもこの時期、なぜか毎年行ってるなぁ)。

 近場だけどいつものように7時少し前に自宅を出発。途中コンビニに寄って丸太町通を西進、清滝トンネル前を鋭角に折れ平野屋のところで再度鋭角に折れて山道に入る、ヘッドライトオン。

 大雨の影響は少なく順調に水尾の村落を過ぎていく、花の期待はできないと思っていたが、樒原手前の車道脇にウバユリの群生を見つけ、幸先よく、とても得した気分になる。(今年は花背のもコウンド橋のも除草で刈られてしまい、アカンかったしなぁ)。

ウバユリの群生 宕陰小中学校横にデポ

 いつもの宕陰小中学校脇の路肩の広くなったところに稲妻号を止め準備をし、7時40分出発となる。小学校を過ぎたすぐの民家横はいつも変わった花を植えられていて、今年もナツズイセンの花を見る。石垣にも野生なのか園芸種なのかよくわからない花を見る。市中と違い、ここなら変わった花も育てられるというものだ。

 ただ地蔵山の取り付きにあった畑は荒れてしまって草ぼうぼう。10月のハロウイーン祭りのために、毎年ジャンボかぼちゃを育てておられたのに・・。先に進み、防獣フェンスのかんぬきを外してフェンスを開け山側に入り、また閉めてかんぬきをしておく。

ナツズイセン(越畑のお宅) 見事な百日紅(地蔵山登山口のお宅)

 林道は工事も終わりきれいになっている。ただそれも越畑隧道の出口までで、その先は倒木もそのまま。芦見峠まであと少しというところまできた時に、8時のサイレンを聞く。峠で飲水休憩。今日も山ビルはいないと言うことで半パン仕様だが、スパッツをつける。ただブト、小バエがつきまといだしたので、強力蚊取り線香に火をつけザックに装着、ストックも伸ばして出発する。

ハンゲショウ 崩落箇所は修復

 芦見峠の東側は倒木も無く、意外にも山道は小ざっぱりきれいだ。林道に降り立ったところで野草を見つけ、これまた得した気持ちになる。大見影でホトトギスだけだったものが、まったく期待していない愛宕山系で野草を拝めると驚きだ。

芦見峠 クサアジサイ

 林道がきれいになっていて、数年前にはバイクも通れない状態だったのが嘘のようだ。今日はやや気温低めというのと、すぐ脇に流れがあるのでとても涼しい。こんなんじゃ、今日も新兵器の実地実験には向いていないとなる。。

 林道を30分もさかのぼるころ、谷の合流を見る。ここが滝谷からの合流点。木に巻かれたテープをいくつも見るが、誰があんなところ歩くねん??と思ってしまう。小てつもずいぶん前に一度たどったが、その時にでも道らしい道は無かったし、今入ったら倒木でエライことになっているだろう。滝谷の谷合流点からすぐに林道は終点となる。

オオキツネノカミソリ 滝谷の合流点

林道終点から山道に入ると、また倒木でエライことになっている。くぐったりまたいだり。渡渉ポイントも明確では無く、靴を濡らさないと渡れない箇所もあるので、スニーカーじゃとても無理な道になってしまっている。竜の小屋の人も、ダルマ峠の方からこられているので、こっちの方まで山道整備の手が回らないのだろう。

林道終点 山道は大荒れ

 竜ヶ岳東尾根の登山口取り付きまで来て再度飲水休憩。ここからの急登に備える。芦見谷川をさかのぼって愛宕三角点へともよぎったが、アカンアカン、それでは三山めぐりのコース取りが、ややこしくなってしまう。覚悟を決めて急登に取り付く。とは言っても、登りらしい登りは今日のコースでここだけだし。

 東尾根道はしんどいところ、でも標高差で300mほど、時間にして30分ほどだけ頑張れば良いのだけど・・。滝谷は別にして、愛宕の登山道じゃ一番しんどいところだと思う。大御影山のシャクナゲはいくらか花ガラを残して、今年もいくらか咲いたとわかったが、ここのにはぜんぜん無いので、あまり咲かなかったのだろう。陽当り悪いしか・・。一本ガッサリ折れてしまっていた。

 10時ちょっと前に竜ヶ岳ピーク到着。市内の展望は良くない。愛宕の鶏羽や地蔵の頭にもガスがかかっている。でも雨雲レーダーを見ると、これ以上の天気悪化はないだろう。携帯を出したついでに嫁にメールを入れておく。

 竜の広場の手前で、単独男性に会う。小てつと同じくらいの御年と見受けられたが、小てつと同じく半パン仕様で'周りの目を気にしない、若作りのおっさん'同士と思われた。竜ピークから東尾根を降りて首なし地蔵方向に向かわれると言うことで、先の登山道の様子を聞いてこられたので、雨で登山道が洗われて、いつもよりはっきりしていますと答える。なんでそんなことを聞かれるのか不思議だったが、先に進んで理解できた。けっきょく本日出会った登山者は、この方だけになるとは・・・。

 竜の広場から先のP900あたりは広い尾根で、台風かその後の大雨でか、落とされた葉っぱが道に残り、登山道が明確でないところがあった。それで先の単独男性が道の状態を聞かれたのだとわかった。竜の尾根道は尾根芯から外れてついているところもあるので、不安になるところかも知れない。

竜ピーク ジープ道にホトトギス

 ジープ道に合流し、いったん東向きにとって愛宕三角点に向かう。三角点にある木も先日の影響でか倒れていた。お腹が減ってきたが、お昼は地蔵ピークでと、三角点に登って写真だけ撮り、すぐにとってかえす。

 ジープ道、地蔵への尾根道も、台風・大雨の影響は感じられなかった。ただただこのアセビだらけが、ブナ林ならどんなに素晴らしいだろうなと思うばかり。地蔵山ピークに12時少し前に到着。ラーメンタイムとしよう。

 ラーメンも最近はカップラーメンにしているが、(帰ってから食器を洗うのが面倒になってきた??)お湯を沸かしなおすので、ザックの中身はほぼ変わらず。おにぎり一個食べ終わるくらいにラーメンも出来上がり、熱いのでゆっくり食す。ゆっくりしていると、亀岡の方から花火の音が盛大に聞こえ出す。パチンコ屋の新装開店か、スーパーの売り出しか?ラーメンタイムを終え、地蔵北尾根道を芦見峠に向かう。

 西向き地蔵あたりのアセビがドンドンはびこってきていて、藪化している。大きくなった株も雪の重みでか枝が垂れ下がり気味で、登山道をたどるとくぐるのに難儀する。人通り少ないからやねェ。

地蔵ピーク 西向き地蔵あたりはアセビの藪

 少し降りてくればトンボソウかツチアケビくらいないやろか?と探しながら歩くが、こちら側はなんの花も無かった。スキー場跡でツクツクボウシを素手で捕まえる。

 芦見峠に再び到着し、ストックを片付ける。朝とそう変わらない気温で、今日は終日楽だった。防獣ゲートは朝小てつが閉めたままの状態で、人の出入りは無かった模様。静かな静かな地蔵山。

 越畑の村を横切る間、朝よりも石垣にいる虫やトカゲが動き回っているようで、最近あまり見ることがなくなったキリギリスを見つけたので、これまた素手で捕まえる。(ここらの虫はのんびりしているのか~?)。

セミを捕まえる キリギリスを捕まえる

 デポ地に1時30分着。三山まわっても越畑からならやはり早いですね。大御影山は夫婦で貸切り、愛宕三山でもお会いしたのはお一人だけ・・、お盆とはいえ、皆さんどこへお出かけか??。


                           【 記: 小てつ 】