愛宕山(中尾根~愛宕スカイライン~ツツジ尾根)
2017.12.10(小てつ NO.115)

 
朝日に照らされる愛宕


平成29年12月10日(日)  晴れ    小てつ単独

コース:
・JR保津峽駅~中尾根(西南尾根)~大岩~水尾別れ~愛宕スカイライン~大杉谷道(ギザ道ポイント)~月輪寺道合流~ジープ道~愛宕山三角点~神社前~表参道~ツツジ尾根~JR保津峽駅





 事前の天気予報が悪かったから、日曜日の山行は無しか~と思って(今は雨にうたれて風邪をひいてはいられない仕事の予定状況)、稲妻号の荷台の荷物を降ろしていなかった小てつに、「明日はどこも行かへんの?」と嫁が聞いてくる。天気予報を見直してみると好転しているではないか!それなら久々に電車で行くかと、行き先を鉄板の愛宕山とする。ツツジ尾根は台風後登山道整備済みとの情報があるが、他の登山道はどうだろう?というわけで、情報の少ない中尾根と愛宕スカイラインの様子を見てくることにしました。

 朝はいつものように7時過ぎに自宅を出発。コンビニによって食料を仕入れてJRの駅に向かう。急げば一本早い電車に乗れそうだったが、急ぐ必要も無いので保津峽駅8時02着の電車に乗って到着。同じ電車で10人ほどの登山者が降りる。自治会バスがバス停で待っているが、今日はバスのお世話にならず、赤橋へと向かう。なんと同じ電車の乗客は皆バスに乗るようで、お世話にならないのは小てつだけで、橋を渡ってくる追従者は無し。

 15分で中尾根の登山口に到着。ガードレールが広くなったところでスパッツをつけて準備する。今朝は冷え込みがゆるく暖かいようで、フリースと上着も脱いでおく。つまりメリノウールの長袖シャツと、ポンポコお腹隠しのジップTシャツだけ。普段の生活じゃ考えられない薄着。山は暖かいですね~。

冬枯れで 伐採中のビラ(中尾根の途中で)

 ここまで来る車道から見える植林地にひどい倒木があったが、中尾根の登山道は道をふさぐような大きな倒木もなく登っていける。最初の急登を登りきり平坦地、進路を北向きにかえて次の登りにさしかかった時に、左の雑木に黄色のテープが目に入った。今まで気づかなかったが、そちらに踏み跡があり先に明確な道があるようだった。愛宕詳細地図を引っ張り出してみるが、地図には山火事跡まで分岐は無い。少し探索とそちらに進んでみるが、巻き道になっておりだんだんと降っていく様子。これは使えそうな道じゃないなと5分進んで引き返す。

 そんなで登山口から40分ほどかかって山火事跡。山火事跡と言っても今じゃその跡とはわからないだろう。妙に低木の松が多い一角がそう。道の脇にビラがくくりつけられていて、伐採中の注意書きだった。いったん降ったりして平坦な道を進んでいく。9時30分に米買い道(大岩)に合流。

 大岩からは脇の掘れた道跡を登って行く。すぐに防獣ネットに行き当たり、今度はネット沿いの左側(西側)をたどっていくことになる。ここから少し急登となる。亀岡が見え始め今日も霧が出ている。しかし急いで登って写真をとるような規模ではないようだ。

 標高550mで木の根元に残った雪を見る。ネットの最上部で少し倒木を見るが、これも登山道をふさぐようなものでは無かった。登山道の存続には人間の手による整備が重要だけれども、獣の存在が大きいと思う。獣も楽して歩きたいだろうから登山道を歩いているようだ。足跡が残る雪道を歩くとよくわかる。だから大きな倒木があると獣も歩かなくなるようで、下草がはびこってすぐにジャングルになってしまうようだ。

水尾別れに到着 表参道の倒木は片付けられている

 再び植林地の中を、ジグを切って登りつめると水尾別れの東屋のところに合流する。何人かの登山者がいる中に、見覚えのあるザックがあった。保津峽駅からバスに乗った三人連れグループだった。内おひと方が「めまいがする」と言って東屋の方で休憩するようだ。暖かいバスから降りてすぐに水尾からの急登を登ってきて、体調を崩されたようだった。

 小てつはここで休憩をとることもなく、スカイラインの取り付きへ進む。第一ベンチから詰めてきたと思われる靴跡がうっすら雪にあり、愛宕には変人がいるなぁと感心する。スカイラインには靴跡無し。

愛宕スカイラインはすっきりしている わ~ぃ雪踏み、雪踏み

 去年の大雪と今年の台風で、スカイラインの道はさぞかし大荒れだろうと予想したにも関わらず、あっさりしている。倒木も無く、前よりも歩きやすいくらい。おそらく間伐採のせいで道がしっかりしたのだろう。スカイラインの水尾別れと大杉谷の丁度中間あたりに、上方に向かう分岐道ができていた、おそらくこれも間伐採の整備道で、探索しても登りには使えないだろうと、ここは探るのをやめておいた。

 大杉谷道に出会うと、それまでひどくなかった植林の葉っぱに残った雪から落ちてくる爆弾が、まるで小雨のほど落ちてくるので、ザックカバーをして防水のウインドブレーカーを羽織る。大杉谷を登って来られた単の男性は気にせず先行して行かれた。

 月輪寺道と合流し、ここで飲水休憩をとる。先の男性と間を置くためもある。ライオンズクラブ提供の真新しい地図標識ができていた。

 一息ついてギザ道を登り大岩のてっぺんから市内を望むが、今日は水蒸気が多くてもやっている。ジープ道までもう少しというところで10人ほどの団体さんに道をゆずるが、先頭の方はピッケルを手に・・・。いやっあまりに気の早い・・・。雪山歩きが待ち遠しいんだろう。

 ジープ道にあがり三角点に向かう。北方の視界は良くて権現山から蓬莱、武奈とよく見える。武奈はどこから見てもはっきりわかるな~。K先生達は、今日は武奈行きかいなぁ。

ライオンズクラブ贈の看板 愛宕三角点

 11時20分に小てつ貸切の三角点に着。広場のブロックに座り込んでラーメンタイムとしよう。といっても今日はラーメンではなく、ラジオで宣伝していた「創美つゆの天そば」。ある計画のため、おにぎりは一個だけにしておく。

本日のカップ麺 桟敷ヶ岳をアップ

 ラーメンタイムの間も、全然寒くなくていい感じ。先週登った桟敷ヶ岳を確認したりしていると、愛宕からだと三国ヶ岳はよくわかることに気がついた。見る角度でわかりやすかったりするんだ。30分ほど休憩していると、単の男性が来られ、彼もカップラーメンを作りはじめた。神社前の人出をうかがって、お先にと立つ。

 帰りの経路を考えあぐねていたが、ある計画を最優先することとし、仕方なく表参道を降ってツツジ尾根で帰ると決める。下から見て、明らかに雪があるのがわかるはずなので、スニーカーで登ってくるような、甘ちゃん登山者に遭遇して、嫌な気持ちにはならないだろうと予想。

 岩ヶ谷の分岐あたりで、「三角点はこちらですか?」と聞いてきた三人グループがあった。なんと朝の電車で一緒に降りて、水尾別れで再度遭遇したグループだった。水尾別れでめまいがするとおっしゃていた男性も元気になられた様子で、良かった良かった。道を教え別れる。

 階段下の小屋は閑散としており、神社前も人出は少ないようだ。神社前あたりは降った雪が踏み固められ、ツルツル状態。スニーカーだと苦労するだろう。っと思っていると、大学生だろう三人組スニーカーがいて、やっぱり変なんいるなぁと思ってしまう。

神社前は閑散 ツツジ尾根は整備されている

 黒門をくぐったところで、元気なお嬢ちゃんと挨拶を交わしていると、お嬢ちゃんの弟だろうか、まだ3才にはなっていないだろう男の子が頑張って自力で登ってくるではないか!!聞けば、最初少しだけ抱っこしただけで、あとはずっと自力で歩いてきたそうな。これには驚いた。「きっとこの子は一生火事に 遭わんでしょう」と言って別れる。

 ツツジ尾根の別れで、前後に登山者がいないのを確認してツツジ尾根へ入っていく。ついてこられて道迷いになっても困る。情報通りツツジ尾根はきれいに整備されており、何の問題もなく歩ける。整備してくださった方は、御苦労なことです。

 13時10分に荒神峠。単の男性が登ってくる。どこまで行くのかわからんけど、う~ん、帰りは薄暗いやろなぁ~。ツツジ尾根には、やはり狂い咲きのミツバツツジがあった。でもいつもの株でなく、少し上の方の株だった。

ほらね咲いていた どこかの団体が店を広げている

 13時55分という微妙な時間に車道に降り立ち、ダッシュすれば滑り込み で丁度電車に乗れそうだが、後片付けもしないといけないので、一本あとのにしようと、ゆっくり歩く。そんな時に限って、電車は遅れていたのか、小てつが駅に到着すると同時にホームに入ってくる。くそ~乗ったらんわ!

 駅の歩道ではどこかの登山団体が講習でもしているのか、シートを広げてスリングやカラビナ、リング環などを見せ合っている。反対側ではベンチ広げて宴会をしている。いつも宴会しているけど、何もこんな寒いところでやらんでも・・と思ってしまう。まあ景色はいいけど・・。

 ホームの方が陽当たりいいので、早めにあがると、団体さんもあがってくる。電車一本遅らせたのが失敗で、団体さんと同乗になってしまった。団体さんは保津峽駅のことをあまり知らない連中なのか、ホームの小屋の方へどんどん進んでいく。(今度の電車はそこまで行かへんで~)

(保津峽駅の場合、8両編成の時はホーム中間あたりの小屋付近まで先頭車両が届きますが、4両編成の場合、5号車の標識あたりまでしか先頭車両はきません)

 電車が到着し、団体さんは慌てて折り返してくる。おかげで先頭車両は満員っこ。嵯峨駅で外国人観光客もいっぱい乗ってきて、降りられるか不安になる。それでも何とか降車駅で降りることができ、本日の計画であった駅前の「王将」に飛び込む。 「餃子と生ビール頂戴!」


                           【 記: 小てつ 】