マキノの山(赤坂山~寒風)
2017.05.04 (小てつ No.109)


 
赤坂山ピーク


平成29年5月4日(祝) 晴れ(風強し)     嫁、小てつ



コース:
・マキノスキー場駐車場~赤坂山登山道~ブナの木平~粟柄越え~赤坂ピーク~粟柄越え~高島トレイル縦走路~寒風ピーク~マキノスキー場






  恒例になってきました5月連休中の夫婦登山。これまでは登山中出会う人も少ないマイナールート(?)を訪れていましたが、嫁もずいぶん慣れてきたこともあって、今年はいっちょ高島トレイル随一といっても過言ではないだろうメジャールートと言える、マキノスキー場から赤坂山~寒風に行くことにしました。

 遠出だけどいつものように7時に自宅を出発。連休中のこと、白川通りから花園橋を右折するのに2度信号待ちをすることになり先が思いやられるが、途中越えはそう混んでおらず、行きはバイパスでと和邇の道の駅から161バイパスに乗る。バイパスでは幾分車も多いが、北小松あたりからは空いてきて、渋滞なしでマキノの村落に入る。朝からメタセコイヤ並木の写真を撮るライダー達が多い。8時40分マキノスキー場の駐車場に到着。今春もまた、登山者にたいする看板も無く、上の方のアスファルトの駐車場に駐車できた。

 準備をしているあいだにも、次から次へと登山者が出発していき、やはり人気の山だ。我々もトイレを借りて出発する。ゲレンデにはあふれかえるように大型テントがならび、家族連れで賑わっている。愛知や大阪のナンバーが多くて、皆さん遠方からこられているようだ。

賑わうキャンプ場 咲き残りのタムシバ

 登山者は赤坂山方向から取り付くグループと寒風方向から取り付くグループにうまく分かれていくようで、駐車場で見たほどの人数は、赤坂山方向にかたよって向かっていないようだ。それでも数グループと先になりあとになり、最初の崩れた木道階段の歩きにくい急坂を登って行く。

 衣服調節の必要がなければ、最初の200mほどを頑張って登れると平坦な道となるので、そこまで頑張れと嫁を励まして登るが、歩き始めでいきなりの急登、嫁にはきつかったようで、もう何かお腹に入れるものを欲しがり、ブナの木平の東屋でと思っていたゼリー飲料を配給する。

崩れた木道路を登る カタクリ

 登山道にはポツリポツリと咲いているイカリソウくらいしか見らなかったが、ブナの木平を過ぎたくらいにカタクリやイワカガミが現れる。後続の単独女性と単独男性に見頃に開花していたカタクリを知らせると、女性は「今日の目的達成!」と喜ばれる。単独男性とイワカガミが咲いているということは、イワウチワは終わっているでしょうねと話す。男性はネットの画面で拝見したことがあるような気がしたが、お名前もはっきりせず、写真を撮るのが忙しそうで、その後離れてしまいお話できず。

イワカガミ イワウチワ

 登っていくと、イワウチワがいくらか咲き残っているばかりか、ショウジョウバカマですら残っていた。どうやら今年は雪が多かったせいで、春の花が遅れて一気に開花したようだった。これはラッキー!芽吹きのブナの林の中、気持ちよく登って行く。

芽吹きのブナ林を登る キスミレ

 粟柄越え近くになるとキスミレも現れ、今年もこの花が見られて良かったとなる。この時間ですでに降りてくる子供連れの家族登山者は、キャンプ+登山を楽しんでいる家族なんだろう。贅沢な連休の過ごし方だ。

 粟柄越えから最後の登り、岩の穴に鎮座したお地蔵さんのことを言っても、同じところを降ってくるならあとで見るわと、興味を示さない嫁。もう見えているので、とにかくピークという事なんだろう。赤坂ピークに10時50分着。花を探しながらでも2時間で登ってこれた、よく頑張りました。

 ピークでは、すでに到着して店を広げているグループ、そそくさとあとにするグループ、明王のハゲ方面から来たグループ、それとわかる縦走の大きなザックを担いだ登山者と、わいわい賑やかだ。そんな中、今日はこの季節には珍しく白山が見えているのを嫁が見つけ驚く。大御影山には谷筋に残雪が目立ち、きっと三重ヶ嶽は上の方まだ雪山なんだろうなと思い浮かべる。

白山が見える 大御影には残雪

 十分にまわりの展望を楽しみ、まだ時間も早いし食事は寒風までの縦走路の途中でと、ピークをあとにする。ポツリポツリと縦走路を先行する人も見えるがそう多くはなく、ここではやはりピストンの人が多数派のようだ。

マメザクラ ヤマエンゴサク

 縦走路の草稜では風が強く、ハットが飛んでいきそうだ。小てつは何ともないが、嫁は体が持っていかれると騒ぐ。風に雪が混じってないのをありがたく思えと、今年の武奈を思いだし心の中で囁く。(この囁いているのが微妙やねェ)

 草稜をふたつ越した鞍部の林の中で、風を避ける場所を見つけラーメンタイムとする。今日はカップラーメン。嫁は行きに寄ったコンビニでカップ豚汁がいいと言ってそうするが、出来上がって一口飲んだかという間もなくカップをひっくり返して豚汁をぶちまける。こういうのは日常茶飯事なのでたいして騒ぎもせず、ラーメンをわけておにぎりをぱくつく。

 豚汁の具の始末をして出発。相変わらず風が強い、琵琶湖から来る風を谷が受けて吹き上がってくるんだろう。冬いっそう強い風が吹くなら、巨大雪庇ができているのも納得。木も生えんわ。

 あの林の中に入ればもう風は大丈夫だと、寒風手前の登りを頑張る。低木の細いブナ林なのに、それまでの風は嘘のように静かになる。(風が吹かないから生えてるのか・・・納得)

強風の草稜を進む 寒風ピーク

 寒風ピーク12時30分着。風がたいへんだったが、それほど時間はかかっていなかった。去年は足の踏み場もないほど、寒風ピークにはカタクリの葉っぱがあったが、今年はそれほどでもない。しばし琵琶湖側の景色を楽しみ下山にかかる。

 降るだけと言うことで、いっそう花探しに気を配るが、花はこちらのルートの方がだんぜん多い。群生というわけではなく、ポツリポツリと咲いているカタクリに癒されながら、どんどん高度を下げていく。

 途中で休憩している男性5人組を追い越し、展望ベンチのところで単独女性に追い越されるが、先行していった単独女性は林道分岐のあたりから見えなくなったので、林道の方に向かったのか?間違ったのか?まぁまだ時間も早いことだし、大事ないだろう。

イワナシ チゴユリ

 ゲレンデでは今年もわらび採りに精を出す人たちがいて、家族で採っていた旦那さんに、「ここのはかたいでしょう?」と聞いてみたが、あまり気にされていないようだった。小てつは自前のわらび場所の、身入りのいい太いわらびしか採らないので、ビニール袋に入っている大量の細くて緑色のわらびを見て、ご苦労さんとしか思えない。まぁこういうのは採るのが楽しいのやけど・・・。

ミツバツチグリ 第2ゲレンデ上部から(わらびをとる人)

 駐車地に2時に着。風には難儀しましたが、久々に天候には恵まれ(小てつ雨山行2連チャン)多くの花も見ることができました。

 帰りは161バイパス渋滞間違いなしと予想して、303号線から朽木に向かい、渋滞なしのR367で京都に帰りました。二人で近場の銭湯に行って、カツオのたたきとビール(嘘つけ金麦やろ!)で乾杯!お疲れ様でした。

  嫁作 「イワカガミ 愛でるあなたの 不釣り合い」

なんやこれ?新展開かぁ???


                           【 記: 小てつ 】