峰床山と花脊の三本杉
(森深い中,花背の三本杉は空高く伸びていました)


 
花背の三本杉


2017年12月3日(日) 晴れ  森の旅人M

コース:
・峰定寺駐車場~大悲山林道~三本杉分岐~三本杉~三本杉分岐~ナメラ谷~俵坂峠~クラガリ谷上部~峰床山~オグロ坂峠~八丁平北周回道~クラガリ谷上部~俵坂峠~ナメラ谷~峰定寺駐車場





 花背の三本杉の高さが日本一に認定されたと11月28日に林野庁から発表されました。早速見に行くことに,せっかくなので近くの峰床山まで登ることにしました。

 早朝の峰定寺駐車場は20台弱の車で満車状態,何とか駐車スペースが確保できました。この後,軽バンが入ってきて私の車の横に停め,下りてきたのは老夫婦で三本杉が目的でした。

 寺谷川に架かる橋の入り口にはチェーンが張ってあり,またいで渡ります。この後は大悲山林道を歩いて行くと,三本杉の標識が立っており分岐を右の坂へ上がって行きます。左に谷を見ながら林道終点手前から三本杉の姿が目に入ってきました。

峰定寺の駐車場 三本杉に続く林道

 杉林に囲まれ三本杉が真っ直ぐ空に向かって立っている。少し遠方からでないと全体が撮影できない。一旦細い谷川を渡り近づくと幹の大きさが分かる。今回の発表では3本のうち2本が全国1位,2位で三本目もベスト5に入るそうです。後悔したのは3本あるうちどれが一番高い杉か確認しなかったことです。見学を終えて峰床山に向かう所へ軽バンの夫婦が上がってきました。挨拶して別れました。

三本杉全景 三本のアングル

 林道に戻って峰床山へ向かいます。橋を多く渡り林道分岐を右にとりナメラ谷へ入って行きます。友人に誘われてから20数年ぶりの登山で,楽に登れると思ったのが大間違いだった。俵坂峠を目指して俵坂歩道の標識のある木橋を渡るものの,その先は倒木で道が寸断,道が分からない。このため谷を遡り野鳥の森歩道に入るが橋は崩壊して踏み跡も少ないため谷筋は撤退。再び取付を探すと正面尾根の左手に角材で作った階段を見つける。倒木と思ったのは林道を作るための伐採跡と分かった。

林道分岐右へ 俵坂歩道へ
林道の延伸 伐採跡を登って行く

 伐採は少し上まであったが,その後は短い折り返し道を繰り返す,やがて北側斜面の巻き道へと高度を更に稼ぎます。左側が崖となり気を使う。谷を詰めた所で急坂を上がると林道に出る,そのすぐ上が俵坂峠でした。

崖沿いを歩く 谷上部

 俵坂峠の標識には峰床山まで1.1Kmとありました。ヒノキ林の坂を上ると電波塔の建物を見る。(復路に見に行くと京都市の無線中継局だった。)平坦路の標識を見てその後,林道に出た。左手10m程の先に峰床山の標識があり急坂を上がる。展望ポイントがあり南正面に皆子山が見えた。下った先はクラガリ谷上部だ。

俵坂峠 林道に出る

 尾根は雑木の葉が落ちて見通しのよい道となる。最後の急坂を登ると峰床山山頂に立ちました。2グループの7~8人が昼食中でした。三角点よりケルンが目に入る。快晴の下展望が広がる。山頂からは南から西は展望が良く,残念ながら北から東は樹木があるのでしっかり見えない。何とか雑木の間から武奈ヶ岳,蓬莱山など確認できる。昼食は南西方向が見える場所で摂りました。風もほとんどなく暖かい山頂である。

展望ポイントから南側 葉の落ちた尾根道
峰床山山頂 愛宕山方面

 昼食後オグロ坂峠へ東尾根を下る,ピークを2つ超えて下り立つ。この時期の日暮れは早く太陽はすでに傾いている。八丁平を周回するつもりでいたが北側のショートカットコースに変更してクラガリ谷へ取付く。谷間の陽は山に遮られ,薄暗い谷は緩やかな道から急坂になる。途中に初雪を少しだけ見る。

オグロ坂峠 乾燥した八丁平
八丁平最北部 クラガリ谷

 展望ポイントから林道に下りて,俵坂歩道に入ると10人程の年配男女グループとすれ違う。無線中継局を見て俵坂峠まで来ると陽が落ちる前に取付きの林道に到着できそうだ。往路の道を下って行くので安心だ。短い折り返し道を下って行く途中から陽が差し込まなくなり荒れた伐採地を通過し,取付きに下り立ちました。

 その後は峰定寺の駐車場に戻りましたが,薄暗くなった林道を三本杉見学者らしい男性と夫婦連れに会いました。これからもっと多くの人が三本杉を見に行くことは間違いないでしょう。


 (追記)

 余談ですが,帰宅後に民放TVで花背の三本杉の放送があり,番組の内容によれば,手前から右奥の杉が一番高く,手前が二番目に高いそうです。ドローンの映像でも三本杉は飛び出ているのがよく分かりました。


                           【 記: 森の旅人M 】