皆子山（西南尾根から南尾根）（西南尾根からは皆子山が一望できます）2017.10.01

２０１７年１０月１日（日）　晴れのち曇り　　森の旅人M

コース：
ヒノコ～西南尾根取付き～Ｐ８１９～Ｐ８８９～西尾根分岐～皆子山～南尾根～Ｐ８３４～南尾根取付き～ヒノコ

　毎年登っている皆子山へ出かけました。南尾根を皆子山に登り西尾根から前坂峠へ下りるつもりでしたが，その後市道をヒノコまで長時間かけて戻ることに芸がないと思い，初めて西南尾根を歩くことにしました。上りは西南尾根，下山は南尾根としました。西南尾根は長岡山人さんが既に歩き通されており参考にさせてもらいました。Okaoka隊も下山に歩かれていますが尾根途中から支尾根を下っておられます。

　ヒノコ大橋のたもとに駐車場所を確保，青森ナンバーの車が止まっていました。皆子谷方面に歩き出すとすぐに北山修道院の建物が目に入る。その脇の杉の木に西南稜登山口の標識が掛けられている。そのまま建物の横を通る，直登の黄テープが見えるが折り返し道があるので，そちらを歩く。初めは狭くアセビもあり歩きにくいが幅の広い山道になり緩やかな坂道が続く。６回目の折り返しの先に倒木があり，その奥で道が消えていそうなので，手前の標識があった場所から尾根の直登を開始する。

　すぐにピンクテープが目に入る，それ以外にも赤テープ，青ヒモと結構歩いていることが見受けられる。そのまま上って行くと尾根は北東に向きを変える，広くて明るい尾根である。急斜となり息を切らし休みながら歩を進める。ピンクテープは見られなくなった。ようやく前方にＰ８１９が見えてきた。

　Ｐ８１９のピークは広い山頂となっている。標識も掛かっているが雑木で展望は無し。休息後，北西の尾根に向かうが広い尾根のため方向を地図とコンパスで確かめて進む。急にテープ類も無くなり自信はあるが不安も多少感じる。西南尾根で特に注意の必要な場所と思われる。尾根にアセビが広がり行く手を塞ぐが難しい場所はなく通過。

　次のピークも広い。思ったより歩きやすい山道が続く。西南尾根にはピークが幾つも有り，現在位置が分かりやすい。また厳しいアップダウンもなく歩きやすい。Ｐ８８９も広い尾根上にありここにも標識が掛かっている。

　ピークの脇を通ると尾根は右カーブになって尾根最後のピークＰ９３０に上がって行く。ここも広くなっていて標識も掛かっている。少し下った所から皆子山と蓬莱山が一望できた。すぐに西尾根分岐に到着。すっかり曇り空となり冷たい風が吹き抜ける。

　皆子山に向かうため東に進む。西尾根は何度か歩いているので無難に尾根のＰ９２６を超えて行く。皆子山手前二つ目のピークで急に人の声がすると思ったら高校生の団体十数人の男子と付き添いの先生らしいグループとすれ違う。しばらくして今度は女子高生３人と付き添いの先生４人とすれ違う。

　今日の皆子山は無人だったが，代わりにハエの大歓迎を受ける。曇り空の下，武奈ヶ岳と奥に蛇谷ヶ峰が見える。昼食後，早々と下山のため南尾根へ向かう。寺谷分岐，皆子谷分岐と過ぎて更に南に下って行く。

　一旦下って登り返してピークに上がる。南尾根は狭くそして鬱蒼としている尾根である，またピークが少なく歩く人も少ないのかテープ類もわずかにあるだけである。位置確認が難しい。一本尾根であるが分岐もあり，ここでも方向を地図・コンパスで選択する場所がある。一度上った南尾根だが下りは景色が違い，初めての山のようだ。

　最初のピークを下った尾根分岐は左側（東）へ，下りは続くが踏み跡は薄く尾根を外さないように下る。アセビ道，倒木もあり過ごすと広いＰ８３４へ，しかし標識は見当たらず。尾根の東側がヒノキ林，西側は雑木の境界を下る。鬱蒼とした雑木を抜けるとヒノキ林に出る。境界杭を見ながら歩きヒノキ林を抜けると作業道が現れる。　　

　尾根分岐となるところが南尾根取付きに至る重要な場所である。黄色に黒帯のテープが木に巻いてあるので分かりやすい。右手に下って行く先にもテープが見られる。ここからの下りは急坂となる。最初は雑木の急坂を下るが，ヒノキ林に変わると更に急斜面になる。ようやく下り立った場所が南尾根取付きである。全体に踏み跡は薄く尾根を外さないように歩けば問題ないだろう。ヒノコに戻るため皆子谷を渡渉し山道に上がる。ゴロ石の続く道は歩きにくい，北山修道院の前を通り無事ヒノコ大橋に戻ることができました。

　初めての西南尾根は思った以上に順調に歩くことができました。尾根上は広いピークが多く次の行く方向を見定めることが必要でした。良かったのは他のコースでは見ることのできない，尾根途中から皆子山が望めるのがこのコースならのことです。