摺鉢山・烏谷山(坊村発着)
(行はトントン,帰りはコロリと宙に舞う)


 
摺鉢山山頂


2017年11月 5日(日) 曇りのち晴れ  森の旅人M

コース:
・坊村~牛コバ~摺鉢山取付~摺鉢山~烏谷山~比良縦走路~荒川峠~南比良峠~大橋~奥の深谷渡渉~摺鉢山取付~牛コバ~坊村





 摺鉢山に登ろうと坊村にやってきました。Okaokaclubのメンバーはよく歩かれているが,私にとっては今回が初めての摺鉢山である。天気予報が晴れのため3連休の最後にも係わらず40~50台すでに駐車し,次々と登山者が橋を渡り山へ向かっていく。

 曇り空の下を明王院への橋を渡らず明王谷林道を牛コバへ向かう。前日に雨が降ったのか湧き水が勢いよく流れている。牛コバから急坂の九十九折道を上がって行く。周囲の樹木は黄色赤色と色付いて紅葉シーズンを迎えている。折り返し道であるが標高を上げるに連れて以前なかった倒木が目立つ。枯木もあるが葉の付いた木も倒れている。摺鉢山取付直下にも倒木がある。

摺鉢山取付直下の倒木 摺鉢山取付

 杉の大木にピンクのテープを見つけて山道から尾根に入る。所々にテープがあり,また薄いが踏み跡も見られよく歩かれていることが分かる。尾根の左側を登って行く。順調に標高を稼ぐが直登一本となるため,結構足に負担が大きい。

 途中,道を塞ぐシャクナゲを迂回し,小木の杉林の中を割って入って行く。ようやく上方が開け広く見渡せる場所に出る。

シャクナゲが道を塞ぐ 小木の杉林
中腹の紅葉 先が見通せる場所に出る

 黄色と赤のテープを見て南東に上がって行く。道は不明瞭ながら尾根も細くなり,やがて山頂につながる尾根に上がる。初めて平坦道となりすぐに摺鉢山山頂に出た。広い山頂で雑木に囲われて展望は利かない,葉の落ちた樹木の向こうに武奈ヶ岳が見える。昼食はここで摂る。今日はカップラーメンとおにぎり。

摺鉢山山頂手前 摺鉢山山頂標識

 昼食後は南東に近く見える烏谷山へ下る。道はよくわからないが鞍部に下りると上り返す。消えていた踏み跡が現れ,細尾根となったスギ林の脇を通り抜けて行く。やがて烏谷山の狭いが展望のある山頂(1077m)に到着。北に武奈ヶ岳,コヤマノ岳,近くに堂満岳,奥に釈迦ヶ岳、東には琵琶湖が広がるが霞んでよく見えず。南に蓬莱山と打見山が近い。天候も回復して青空が広がる。

杉林と雑木の間を進む 武奈ヶ岳とシャクシコバの頭
烏谷山山頂 堂満岳と奥に釈迦岳

 荒川峠に向かうため縦走路に入り北上する。途中谷に下るが改めて尾根道を選択,この先で縦走路に合流したところで老夫婦に出会う。全く人に出会わなかったが,さすがに縦走路に入るとパラパラと登山者とすれ違う。南比良峠手前分岐で大橋に下って行く。途中の水晶小屋は完全に崩壊している。谷を下り左岸から右岸へ渡渉,お地蔵前に出た。

荒川峠 大橋・南比良峠手前の分岐
お地蔵様の前に渡渉 ロープ伝いに右岸へ

 小屋のある右岸へ渡るため傾いた丸太橋が架かっているが危険と思い,周囲を見ると谷にロープ渡した岩がありそちらを選択。小川新道分岐を見て奥の深谷の渡渉点に立つ。いつもは靴を脱いで渡っているが右岸から左岸へは初めてで危険な岩を飛び移ることにした。ロープを伝い岩の上に立つ。対岸の傾いた岩に飛び移りロープを手繰りして無事渡渉できた。ひと安心。この時期の山は日暮れが早い,陽が傾いて谷間は薄暗い。

奥ノ深谷で左岸へ渡渉 潜って通過

 牛コバに戻ろうと崖沿いに踏み出すと早速倒木が道を塞いでいる。ここは潜って通過,ロープ道をやり過ごし次に待っていたのが40~50mに渡る倒木,道もはっきりしない状態になって大荒れである。前半の倒木は崖に上って回り込んで通過,後半の倒木は何とか乗り越えて進めた。ここは危険な道になってしまった。ようやく摺鉢山取付に戻って来る。

 この後は朝登って来た道を下るだけだが,倒木でしばらく道が分かりにくい。そんな下りでまさかの出来事,山道からの転倒滑落だ。段差のある所を下りで終えたと思ったらどちらかの足が枝に引っかかり,そのまま転倒せず体は宙を半回転して山道から外れ斜面側へ投げ出された。地面にバックを背にして叩きつけられた。滑落と思ったらすぐに体は止まった。丁度細木の倒木が上手いことに私を受け止めてくれ2m程滑っただけで済んだ。仰向け状態で両足は倒木の上にのっている。運が良かった,大ケガせずに無傷で済んだ。その後,何事もなく坊村へ戻ることができました。

倒木が重なり道を塞ぐ 無事で済んだ転落場所


                           【 記: 森の旅人M 】