2016年 劔岳(2)
親父の山歩き報告(NO.116)
初心者オヤジを今年も劔は温かく迎えてくれました
今年の雪の少なさはあまりにも異常でした


今年もきました劔岳、自動シャッターはいパチリ


2016年5月30日(月)〜6月1日(水)     洛西オヤジ

アクセス:
名神高速ー北陸自動車道立山インター 立山街道ー立山駅前駐車場ーケーブルー美女平ー室堂


コース:

▼5月30日
室堂ビジターセンター雷鳥沢ー別山乗越ー劔沢小屋

▼5月31日
劔沢小屋ー劔沢長次郎出会いー長次郎谷ー長次郎のコルー長次郎の頭ー劔山頂ーカニの横這いー平蔵のコルー平蔵谷ー平蔵出会いー劔沢ー劔沢小屋

▼6月1日
劔沢小屋ー別山乗越ー雷鳥沢ー室堂ビジターセンター






▼5月31日

 予定は2時起床3時出発ですがなんと3時半を過ぎてガイドさんたちの気配で起床、やはりあばらが痛くてなかなか寝付けなくて、いや〜焦りました。先にガイドさんたちが出発、オヤジの出発は予定より1時間半ぐらい遅れて4時半ごろもう空は白み始めていました。

 前日も感じましたが雪渓は例年より歩きやすい感じです。ドンドン劔沢雪渓を下るオヤジの目の前に驚きの光景、平蔵谷出会いの大岩です。こんなに姿を現しているのを見るのは初めてで、しばらく見とれていました。

 源次郎尾根を回り込み長次郎の出合に立ちます、いつもは真っ暗闇ですが今日は上部のほうまで見えます。今年もきたなあ〜よしいくぞ!ロッキーのテーマーが流れます(アホかいちびりすぎや)。

よい天気です。しかし寝坊したな〜 劔の夜明け、 行くぞー
長次郎出合 お馴染み 熊の岩
しかしこんな白くない熊の姿は初めて見ます
傾斜がきつくなってきます
去年はピッケル忘れて大変でした
あの先が長次郎コルです。まだ長いな〜
やっと着いたードテー倒れこんで到着
しかしこの傾斜ピッケルいるな〜
(当たり前や)

 しかしほんま齢やあ〜、昨日の心配そのままシンドイ〜、肋骨骨折後のブランクが応えています。極力リュックは軽くしてきましたが息が続きません。熊の岩がなかなか近ずいてきません、何とか左俣に入るころはやはりだいぶん雪渓の表面が緩んできました、最上部が気になります。

 喘ぎながら長次郎のコルに倒れこむように着いたのはもう9時を回っています、去年より1時間近くかかっています、これが老化現象指数(なんのこっちゃ)。もちろん長次郎の頭へは完全に岩嶺登りまあ氷壁とは違った緊張感はありますが物足りなさもあります。 。

 ヨタヨタと山頂を目指します、ピーカンとは言えませんが360度の景観は保たれてよかったよかった。今年も山頂に立てました。先ずはカーチャンに登頂報告今年もきっちりつながります。「胸痛くないかー」「まあ何とか頑張ってます」「気をつけておりてきいや〜」いつもの会話が今回もできたことに感謝。生意気にラインで写真など送ります。

長次郎のコルから長次郎の頭 氷壁はなく岩登り
前方劔山頂ここは逆に気が抜けないところ 毎度のショット、富山方面日本海
これもおなじみ、後立山連峰、正面鹿島槍

 昨晩の天気予報で午後は大気が不安定になるとの事です。まあ早く戻るに越したことはありません。雪の無い岩場をヨコバイに向かいます。おなじみのヨコバイは鎖も新しくなり、年々山頂に伸びてきているように思うのですが、きのせいかな〜。

 写真↓の様に、かすかに見える右下の赤いペンキの印がある石に右足をもっていくのが、上からは見えないので恐怖感があり停滞するみたいです。オヤジも最初は怖かったです。まあ話のタネです。

 平蔵のコルで今日はラーメンタイム、時間が早い時は出合まで雪渓を降りて食事ですが、今日はコルの上部でいただきま〜あす。

変哲もない失敗写真、ではないのです
カニの横這いの停滞箇所
ヨコバイの鎖につかまりながら源次郎尾根
夏の風景みたいです。普通は真っ白です
平蔵のコルから平蔵谷を覗きます
毎度のことながら怖〜いな〜

 食事を済ませ、さあー恐怖の急雪渓下り、カッコ構わず後ろ降り、ピッケル差し込みアイゼン蹴り込みゆっくりゆっくり。時間はかかりますが確実に傾斜が少し緩くなったところで態勢変えてサイド降りで慎重に、いや〜初心者オヤジ緊張します。平蔵の出合に戻って改めて大岩の迫力に見とれます。まあ全貌を見るのは初めてです。

平蔵谷出会いの大岩 劔沢雪渓をヨタヨタ小屋に向かいます
あ〜あ、しんどいな〜

 さーあとは雪渓を小屋に戻るだけですが、これがなかなか、しんどいな〜あ〜、足が動かへんうへ、うへゼイゼイは〜。ちょうど小屋との中間地点でものすごい勢いでM君が下りてくるのに遭遇「あれーどうしたん、」一瞬なにかあったんかと思いましたが、小屋のホームページに乗せる平蔵谷の付近の(大岩やなんか)の写真を撮りに行くとの事でした。足元を見るとアイゼンをつけないでものすごい勢いで降りていきます。いや〜もう次元が違います。

 オヤジは休み休み何とか2時間近くかかって小屋に到着「ただいま〜」。15時を回って16時前、戻ってこその登頂です。もちろん明日の帰還もありますがまずはやれやれです。小屋にはガイドさんグループは勿論おられず、もう下山されていて別の男性二人組が到着されていました。

 着替えを済ませて小屋の周りで写真を撮ったり新平さんと話をしていたらM君が戻ってきました。相変わらずアイゼンつけずに平蔵出会いからほとんどノンストップで上がってきたみたいです。オヤジは50歩進んで、ハアハア、30歩進んでハアハア、えらい違いです。

一服劔、前劔

 この後年配の男性とその娘さんとゆう、先に到着していた男性二人のお知り合いが到着、どうも古くからの友則さんの山岳仲間みたいで、親子の方は滋賀県栗東から来られたとゆうことです。まあこの時期はほとんどが顔なじみの方かガイドさんと同行の人たちみたいです。男性三人は同窓会みたいな感じで明日は登頂せずにゆっくりして降りられるみたいです。古い山の仲間と山小屋で旧交を温める、いいですね〜。遅くまで話が弾んでいたみたいでした、オヤジは今夜も貸切の部屋でおやすみなさい。



                             【洛西オヤジ記】