戸隠山 高妻山 

初心者オヤジ大チョンボの挙句仕切りなおした山旅報告
行場に咲くあまりにも可憐で気高い花々は
オヤジに感動と励ましを与えてくれました
親父の山歩き報告(NO.122_2)

 
もう立つのもしんどいのか!高妻山山頂
展望全く利かず、梅雨のこの時期降らないだけでも感謝


2016年7月27〜28日(水)   洛西オヤジ

アクセス:
■名神高速ー中央道ー長野道ー上信越道長野インター県道ー戸隠キャンプ場登山者用駐車場


コース:
■7月27日
戸隠キャンプ場ーささやきの小径ー戸隠神社奥社ー百間長屋ー蟻の戸渡ー八方睨ー戸隠山ー九頭龍山ー不動避難小屋(宿泊)

■7月28日
不動避難小屋ー五地蔵山ー六地蔵分岐ー高妻山ー六地蔵分岐ー弥勒尾根ー戸隠牧場ー登山者駐車場







 ■7月28日(木)

 先に書いたとうり強い雨音で目が覚めました。「え〜い明日は明日や何とかなるやろと」いつものノー天気オヤジ、ただ明け方はさすがに寒さでウトウト、きがつけばもう外は白々と明け始めています。板の間で寝たのは何年ぶりでしょうかあちこちが痛いですがまあ大丈夫でしょう、少しだけ見える朝の展望を楽しみながら朝食の支度、塩ラーメンとカロリーメイト(けったいな取り合わせやなあ〜)なんでもええねん。さて食事を終えてヨタヨタ準備、比較的に早く起きたので6時には出発できました。

 さてここで出発地点が一不動、高妻山山頂付近が十阿弥陀一から十まで(実際はその先の十三虚空蔵まであるみたい)の各仏様がまつられいる行者信仰の登山道、今日もヨタヨタまいります。五地蔵山、弥勒尾根への分岐六弥勒を過ぎて、朝のすがすがしい(ちょっと湿気が多い)空気を吸ってなどと言いますが現実は厳しい登攀で特に山頂直下の急登は、はあ〜シンドイ、アカン、師匠、小てつさん、(迷惑がってる)隣のオッチャン(だれや)たすけて〜(大層なやっちゃなあ〜いつも書いてるで)。

 小屋の案内板に高妻山150分と書いてありましたが一時間近くオーバーの9時半ごろ到着(えらいかかったな〜)(そんなもんですオヤジの体力は)。本来なら素晴らしい展望が開けているやろな〜と思いますが、残念ながらガスッています。

一不動 目につきにくいです 三文殊
二は釈迦、四普賢らしいのですが
見過ごしたみたいです
黒姫山でしょうか
今回のお気に入り 山頂が見えたぞー
五地蔵 六弥勒
七薬師 八観音
九勢至 十阿弥陀

 その時一人の男性が登場(30代かなあ〜)、オヤジ定番挨拶「おはようございます、早いですね〜どちらから来られたのですか」小屋に泊まっておられなかったのはわかっています、おそらく不動コースかな〜。男性「はい4時にキャンプ場出発してきました。途中までヘッドライトつけてささやきの小径とゆうのでしょうか奥社から戸隠越えてきました」。

 「え〜え〜」オヤジ唖然、聞き間違いかなと思い「4時駐車場出発で戸隠越えて9時半高妻山頂ですか」オヤジ唖然とゆうか面食らったとゆうか、あんたは田中剛毅か!。男性「はい途中戸隠で歩きにくいところがありました、しかしもう明るくなっていて岩場も乾いていたので何とか来られました」。しげしげ見ると、ストックは持たずにそれほど本格的な山衣装ではなくハイキングに行くような雰囲気、しかも足元は本格的な登山靴ではなくワーキングシューズみたいな布製の靴で「あのーあのー失礼ですがマラソンとか山岳トレッキングされているとか」。「いえいえそんな大層な事は何もしておりません。

 近場の山をよく歩いているのですが、これから降りて蕎麦の食べ歩きを二〜三軒して帰ります。」との事です。 蕎麦の食べ歩きはともかく、通常のコースタイム少なく見積もっても8時間半〜9時間以上、それを5時間半から6時間で、いや〜これはもう常人ではないです。よくテレビで放送される田中剛毅さんのグレイトトラバースで通常の半分の時間で走破などと放送されますが、正にその次元です。

 改めて世の中すごい人がおられます。オヤジもいままでいろいろな鉄人と山で遭遇しましたが今回は断トツでしょうか、それが又憎らしいほど飄々としておられます。もちろん先に下山したオヤジですが弥勒の分岐に行くまでにあっとゆうまに追いつかれて、いやあ〜その歩き方を見ると納得、脱帽。思わず 後ろ姿に両手を合わせて敬意を表しました。

山頂近し 山頂の花
ミヤマシャジン
ニガナ オミナエシ

 弥勒尾根での下山ですが、これはもう味気ないとゆうか花も少なく展望も利かずただもうひたすら下の戸隠牧場めがけてほとんど一直線にズドンーと降りるとゆうか、パラシュートとかパラグライダーで降りたい感じです。山頂であったあの鉄人だと飛ぶようにくだっていかれたんだろうな〜と、へっぴり腰で下るオヤジです。湿度が高く汗がこれでもかとゆうほど出ます。弥勒尾根に取ついて約2時間、何とか沢の水音が聞こえてきました。

 暗い樹林を抜けると目の前に広々とした牧場が、いやあーこの開放感はなかなかの快感です。牧草が茂り木立の中にホースで引かれた水場、思わずリュックほりだし頭からジャブジャブ思い切りガブガブ(オイオイ大丈夫か)もうどうでもええ、うまかったあ!いや〜最高でした。おそらく馬や牛の水場とちがうかな〜と後で思いつくオヤジ、馬や牛が飲んで大丈夫なら人間が飲んでも大丈夫やろうー(どおおゆう理屈や!)。

陰気な雰囲気、蒸し暑い もうこの誘惑に勝てる人は
いないと思います
うまかったあ〜
一転下山到着地
今回のしめはこの開放感あふれる牧場の風景で。

 いや〜今回も何とか回って来られました。梅雨がまだはっきりしない状況で(カーチャン情報だと関東甲信越も梅雨明け宣言)、雨の時は車や避難小屋、雨具はつけずにラッキー!。最も雨に濡れるのと変わらないぐらい汗でビショビショになりましたが、その分最後の牧場での開放感と冷たい清水のプレゼントはやはり一不動から十阿弥陀までの仏さんに頭を下げてきたオヤジの健気さに(自分んでゆうな!)慈悲をいただいたのかも。

 広い牧場をぬけキャンプ場を通り駐車場へ戻ります。キャンプ場はやはり今日も若い人たちや家族連れでにぎわっています。車に戻り濡れた衣装を脱いでホット一息、そうやランチがまだや!戸隠といえば蕎麦、そういえばあの鉄人も食べ歩きするとおっしゃってたな〜。それと温泉やな〜、いつものナビ検索で一件目は本日休業、あ〜あ又かいな結局ちょっと離れたとゆうか相当離れた飯綱町の霊仙寺湖のほとりにある「むれ温泉天狗の館」に行きました。そうそう戸隠蕎麦は行くまでの道中でたくさんある蕎麦屋さんに飛び込んで、大盛のざるを食べました。飛び込みの割にはおいしく満足、満足。

 ナビでたどり着いた温泉も熱い目のお湯で露天からは飯綱山、妙高、黒姫の山が湖の向こうに見えてロケは最高でした、オヤジ評価良でしょうか。ゆっくり浸かってさ〜又チンタラ帰りましょう。途中2回ほど仮眠休憩取りながら、来た時のルートで戻りました。

 カーチャンには申し訳ない午前様になり起こしてしまいました。今回は急きょ予定変更の山歩きでした、たった二日の歩きでしたが、自分を見つめなおす(年齢を感じさせられ、自信も無くし)事になりました。しかしながら改めて花々や山の空気、歩き終えた後の開放感は又歩きたいな〜と強く感じさす今までとはちょっと違った感覚の山歩きでした。  感謝  感謝。

高妻山の花 高妻山の花
高妻山の花 高妻山の花



 ■親父の山歩き報告No122 7月31日洛西オヤジ追記。

 金曜日帰宅してその次の日曜日テレビのBS放送で日本100名山 高妻山を放映されていました。再放送だと思うのですが、コースは不動コースで登り弥勒尾根で降りる日帰りコースとゆうことで 放映されましたが、前の週の放映だともっと参考になったのにと思いながら見ていました。ただ気になるところがあり報告を送信した後で師匠にはお手数かけますが追記とさせていただきます。

 先ず不動小屋の下の氷清水ですが、オヤジが分け入って沢にたどりついた地点よりもう少し下がったところにあるみたいです。オヤジはとにかく焦ってえらい苦労したのが、なんや〜です(ただしいまも水場がそのままかどうかはわかりませんが)。

 もう一つは不動避難小屋は不測の事態でしか使用できないとのことです。オヤジはバテテ足がもう動かず避難小屋に助けられたとゆうことになります。ご理解のほどを、まあ管理者の長野県知事さんお許しください。そのほか専門のガイドさんの案内ですので、いろいろオヤジにはわからなかった案内をされていました。でもそれはそれで仕方がないとあきらめています。いつも思いますがテレビの放送はどの山も簡単に登れるように放映されますが、現実はクソえらいのにな〜といつも思います。今回は帰って直ぐの放送でしたのでよけいにその感が強いです。

                             【洛西オヤジ記】