釈迦ヶ岳(前鬼登山口から)// 大峰

初心者オヤジ奥駆け道に春を訪ねて
(今回はまともな見出しやな〜)
長かった〜ロングロングロング、
修験者さんの凄さが身に沁みました

親父の山歩き報告(NO.109)

 
おっちゃんまだ写真に写るか! / 釈迦ヶ岳山頂


2016年 3月25日(金)   洛西オヤジ

アクセス:
往復車利用:京奈和ーR169−前鬼口ー林道車止めゲート

コース:
林道車止めー前鬼小仲坊ー二ツ岩ー太古の辻ー大日岳分岐ー大日岳山頂往復ー釈迦ヶ岳
同コースで下山





 こんにちは洛西オヤジです。桜の開花があちこちで報告されるようになってきました、しばらく奈良の山もご無沙汰しております。奈良各地の林道もボチボチ開通かなあ〜と気になるところですが、奥駆けの中間部とゆうか北部奥駆けの最終地釈迦ヶ岳はまだオヤジは未踏なので(明星ヶ岳から先は)奥駆け全コース踏破にあこがれるオヤジとしては「行かずばなるまいおっかさん」とゆうわけでヨタヨタと行ってきました。

 以前にも書きましたが吉野から始まり和歌山の本宮町熊野本宮に終わる奥駆けの道、全国の修験者さんが歩かれる世界遺産のコースですが、現在全コースを歩かれる講は少なくなって北部コース、すなわち吉野から山上ヶ岳、大普賢、行者還り、弥山、八経ヶ岳、そして釈迦ヶ岳から前鬼に降りるコースが主になっているとのことを聞きました。前鬼とゆうのがいかに奥駆けの拠点になっていたのか、いやいや今もなっているかとゆうのが身に染みて感じられる歩きでした。(なんやもう報告終わりかい)。

 釈迦ヶ岳への直接のアプローチは十津川街道の旭橋から林道栗平線を約1時間走り釈迦ヶ岳登山口からのアプローチ、こちらのほうが短いみたいですが十津川村役場に問い合わせたところ3月末までは冬季通行止めとの事です。多いんです奈良は、因みに大台ビジターセンターなどは4月20日までアウトです。今回の前鬼までの林道は幸い下北山村役場に聞いたところ途中工事はしているが通行できますとの事でした。R169の前鬼口から前鬼宿坊(登山口)まで歩いたら5時間以上かかります、オヤジには無理です。

 前振りが長くなりましたコースがどうもロングコースになりそうなので前日に出ようかな〜と思いましたが、夜食事を済ませてウトウトしているとつい邪魔くさくなってえ〜い寝てしまえとなり結局目が覚めたのは2時ころ、モタモタして出発は3時ころになってしまいました。毎度の京奈和からR169に向かいます。いままでいろいろなルートで入りましたが、まあどこから行っても同じぐらいになるのは仕方ありません、それだけ遠いとゆうことでしょう。川上村に入ったぐらいで夜が明けてきました。下北山村の前鬼口に着くころには完全に夜が明けてライトも消して林道を前鬼に向かって走ります。

下北山前鬼口付近  前鬼口の案内板

 途中不動七重の滝遊歩道を過ぎてしばらく走ると車止めの地点に着きました、なぜここで止めるのかよくわかりませんが仕方ありません。若葉マークを付けた奈良ナンバーの車が停めてありました。ちょうどオヤジが着くと同時ぐらいに若い男性が鎖をくぐって出発していきましたが若葉マークには全く関係ない年齢の男性でした。ワカン、ピッケルを背負っています、え〜いるのかな〜周りはもちろん前方の山の稜線にも雪は見えません。まあ上部は雪がある情報を確認のうえの装備かもしれません。

 オヤジも例によってヨタヨタ準備です。今日は家である程度の準備はしてきています。男性の装備を見たからとゆうわけではないのですが珍しくアイゼンも持っていきます、男性から20〜30分遅れての出発です。チンタラチンタラ、アスフアルトの道を30〜40分ぐらい歩いたでしょうかやっと前鬼の宿坊に着きました。オヤジが思うになぜここまで車を入れられないのか不思議な感じです。まあいろいろ事情があるのでしょうがダルイ歩きでした。

不動七重の滝 車止め地点、もっと先までいきたいな〜
前鬼の案内がされています、なるほど、なるほど
前鬼小仲坊全景です
シーズンになると修験者で賑わうのでしょうか
なんですかね〜ミツマタでしょうか
植物音痴のオヤジにはよくわかりません
宿坊の敷地内で咲いていました
前鬼登山口やっと土の上を山歩きや!
お馴染み奥駆け案内柱 これもおなじみの木道です

 二ツ岩から先は水平道がしばらく続きそのあと比良の青ガレのような谷筋に入ります、山と高原地図では(迷)マークのある地点ですがまあ確かにいろんな谷筋が入り組んで いますのでわかりずらいですがテープがたくさんあるので迷うことはないです。ガレ場が過ぎると今度は木道が続きます。前鬼の登山口から2時間半いや3時間近くかかったでしょうか やっと奥駆け道に乗ることができました太古の辻です。

二つ岩、別名両童子岩なるほど 比良の青ガレみたいです
これより南奥駆けとゆう案内がリアルです 心なしか踏み跡が薄い気がしますが

 鞍部になっている大日岳分岐でなんと先発した男性に会いましたもう釈迦ヶ岳に行ってきたそうです往復1時間半〜2時間ぐらいの地点です。えらいこと差が付きましたオヤジのヨタヨタ歩きがよくわかります。

目を転じてこれから向かう
方向にそびえる大日岳
大日岳への分岐

 どうしょうかな〜と迷いましたがまあ少しでも体力のある今のうちに大日山頂往復することに。これがまあ中々のハードな登りとなりました、体力消耗して分岐鞍部から深山小屋に向かいます。

(危)マーク さすが行場ちょっとビビります
鎖は一切ないです。
思ったより時間かかりました
疲れました。
大日岳山頂から釈迦ヶ岳を望みます
下部に深山小屋が見えます。
深山避難小屋
 深仙の宿灌頂堂 うえ〜まだだいぶんあるな〜

 大日岳山頂の往復が応えたのか深山小屋からの釈迦ヶ岳までの登りがギャ〜きつい〜バテバテヨレヨレで、山頂到着ちょうど12時、車を停めたところからだと5時間以上かかっています、予想はしていましたがいや〜まいりました。

 ラーメン炊く余裕なくしばらくヘタレていました。しかし天気は予想とは違い冷たく吹いていた風も収まり展望は最高、ちょっと元気を取り戻しおにぎり3個食べると、いや〜ええな〜最高やな〜急にポジりだすオヤジです。(現金なやっちゃ)。

おっちゃんバテテるな〜(鹿さん) 栗平登山口分岐
山頂は近いぞー 釈迦ヶ岳山頂
八経ヶ岳、弥山方面 南部奥駆け道方面まだ最終熊野までは
遠いなあ〜何とか行きたいな

 ヨタヨタと太古の辻まで戻ってきたオヤジ、少し下がったところで年配の男性と出会いました。オヤジ「これからですか」「ハイちょっと山頂までは無理でしょうかね〜」。オヤジ「うん〜」男性「あれが大日岳ですか」オヤジ「そうです行場なんで結構キツイです」男性は「まあ2時半になった時点で引き返します」とゆうことで登って行かれました。

 下のほうで若い男性が降りてこられたのと出会いましたとのことであの奈良ナンバーの男性でしょう。今日はこのコースは3人だけみたいです。オヤジは膝が又痛み出したのでガレ場は特に慎重にそれこそ登るのと変わりないヨタヨタ歩きで降ります。ボチボチスタートして9時間近くなります。

 もうすぐ前鬼とゆう河原で休んでいるとなんとあの2時半まで登るといわれていた男性が降りてこられました。結局大日岳分岐から山頂を目指していかれたのですが危険を感じて山頂にはいかずに戻ってこられたそうです。ヤバイな〜と感じられた地点はわかります。

 たしかにね〜いや賢明な選択だったのではないでしょうか。山歩きでは大切なことです。男性は名古屋から来られている方でやはり鈴鹿がホームグランドだそうです。鈴鹿の話などしながら車のところまで一緒に戻ってきました。まあ単調な歩きが話していると短く感じられました、最もオヤジのヨタヨタ歩きで迷惑だったかもしれません。

そうそう今日は春を求めてきたんや。サンシュユですかね〜太古の辻付近

 ところが車のところに戻ってみると、ズーと先に降りているはずの若い男性の奈良ナンバーの車が停まっています。「アレーおかしいな〜まだほかにどこか回るところあるのかな〜」。まあ一番可能性があるのは不動七重の滝を観に行ったか、しかし遊歩道の入口はもっと下のほうやしなあ〜車で入口まで行くやろー。名古屋の男性が出会ったのは相当下のほうで1時前くらいとの事です、うん〜ちょっと心配ですがどうしょうもないです。

 名古屋の男性と別れて、オヤジは来るときに見つけていた下北山のきなりの郷温泉に向かいます、時刻はもう4時を少し回っています。いや〜ながい歩きでした結局9時間半ぐらいでしょうか、今まで何度も10時間以上の歩きを経験していますが今回は長いな〜とゆう感覚が特に強いのです。

 R169前鬼口から前鬼宿坊までの歩くと5時間以上かかる道を車ではなく歩きの感覚がオヤジに乗り移ったような錯覚があるのでしょうかね〜。今回奥駆けの北部最終地点を体験しましたが益々後半の山々まだまだ続く奥駆け道に心はときめきます。いや〜行きたいなあ〜。

 きなりの郷温泉は予想よりズート良かったです同じR169沿いの上北山村の温泉よりも設備が充実している感じがありました、温質もオヤジ好みでした。

 さすがに眠たくなったので30分ほど仮眠ゆっくりと車を走らせて帰宅、10時を回っていましたがカーチャンが食事を作って待っていてくれました。いつものことながらカーチャンに声を大にして       感謝  感謝。

                             【洛西オヤジ記】