霞沢岳

初心者おやじ オールドフアン懐かしの徳本峠を訪ねて
上高地の玄関先をチョコット散策のはずが雨であ〜あ訓練登山や!
親父の山歩き報告(NO.121)

やっと山頂パチリ
島々コース(えらいこだわるな〜)から来られた御主人に
シャッターお願いしました


2016年7月17(日)〜18日(月)   洛西オヤジ


アクセス:
名神高速ー東海北陸道清見インター 高山清美道路高山インターR158平湯あがんだな駐車場ーシャトルバス上高地


コース:
7月17日
上高地ー明神池ー白沢出会いー徳本峠ーテン泊

7月18日
徳本峠ージャンクションピークーピークK1−霞沢岳山頂 往復 テント撤収上高地へ戻る





 ■7月17日

 こんにちは洛西オヤジです、又夏山シーズン到来ですね〜。オヤジもいそいそと出かけました。天気予報17日はまあまあ18日はよさそう、ちょっとスケジュールの間隙をぬってそうそう去年焼ヶ岳から向かいの霞沢岳を見てあちらにもいきたいな〜などと考えっていたのが思い出され、まあ短時間ならちょうどいいか〜と。健脚者は日帰りで行かれるそうですがオヤジには無理でしょうね〜、まあテン泊のトレイニングかねて、ヨタヨタと正午ごろ上高地に到着を目指してゆっくり6時ころ出発です。ただ東海北陸道に入ったころから雨が降り出しあがんだな駐車場到着時点でもしっかり降っています。

 予報では正午前後降って止む予報でしたがどうも外れみたいです。上高地到着してもやむ気配はなく観光客も傘やカッパを着込んで大変です。しかし3連休の谷間たくさんの人であふれています。オヤジも雨仕様でヨタヨタ出発です、まあ時間もありますので遊歩道(あずさ川右岸)をチンタラ明神に向かいます。

遊歩道、緑がきれいで
雨もなかなかいいものです(ヤケクソ)
皆さん大変ですが
結構雨を楽しんで歩いておられます
お馴染み明神館、店内はいっぱいで入る余地なしです

 雨具着込んで開きなおれば、それはそれで雨を楽しんでチンタラチンタラ進みます。約1時間、明神館到着。少し小やみになったので店のまえのベンチでおにぎりパクパク、食べ終わると図ったように又雨が強くなってきました。すぐにリュック点検して出発です。徳本峠への分岐はすぐです、峠まで2時間半ぐらいでしょうかチンタラ向かいます。

 さてここで少しえらそうに徳本峠(とくごうと読みます。)の講釈を。(もうええやめて!やめて!)まあそういわずにチョットだけ。表題にオールドフアン懐かしのと書きましたが、まあそれはちょっと時代錯誤もはなはなだしいのですが、昔は島々から徳本峠を越えて上高地に入るのが古来からの唯一のルートでした。

 それこそこの峠をめぐる人びとの名前を少し列挙しても、近年でW・ウエストン(誰や。知らんお前がおかしい)高村幸太郎、智恵子、芥川竜之介。書き上げるのは不可能なほどの画家文人、写真家、中でも有名な深田久弥大先生の名著日本百名山の一節「峠に立った時、不意にまなかいに現れる穂高の気高い岩峰群は、日本の山岳景観の最高のものとされていた、その不意打ちにおどろかない人はいなかった」と、書かれています。

 少しこだわりのある山歩きをする人が、現に今回も一組のご夫婦がどうしてもこの歴史ロマンのコースを歩きかったのです、とゆうことで来られていました。もちろん島々から岩魚留小屋経由7時間ぐらいかかったそうです。まあオヤジなどには厳しすぎるコースでしょうね〜、しかしいずれ歩きたいな〜。

 はいはい話を戻して、分岐からしばらくはアルプス街道と同じような広さと緩やかな傾斜が続きます。30分以上歩いたところから登山道らしくなりジグザグの登りが始まります。雨はほとんどやんできたみたいですが木の上からのしずくもあり雨具は着込んだまま進みます。約16Kのリュックはさすが久しぶりでこたえます。分岐から2時間半以上かかったでしょうか、やっと目の前に柱を何本もつっぱりをした小屋が現れました、到着です。

鬱そうとした登山道もくもくと登りました なんや
ショウマ’ヤマブキ (クサボタン)
 左手前が大正12年に作られたとされる小屋で
現在も資料館をかねて使用されています
右下が島々へ、左が明神、正面に行くと大滝山から蝶ヶ岳
後ろが霞沢でまさに峠の十字路です

 本当は小屋に泊まりたいのですが年金生活者のオヤジは¥700のテン泊で。ちなみに徳本峠には水はありません、1L¥200です。小屋の中にはそれこそ歴史のロマンがあふれていますが勝手に載せることはできません。テン場にはもうすでに7〜8張りのテントが設営されています。オヤジも小屋の正面に張ってあるテントの横に遠慮がちに設営、幸い雨は止んできました。

 設営後時間があるので小屋の人に話を聞きます。小屋からの展望は深田先生の表現とは少し違い、あまりよくありません。少し移動して、てんぼうだいと(地図にはスタジオジャンクションと書いてありますがうん〜?)書いてあるところに行くか大滝方面に行くとみられますとのことです。

島々方面。小屋の前から 雨が上がり、かろうじて見えます
ジャンダル?ロバの耳?

 霞沢山頂往復は8時間以上かかるとの事で、よく甘く考えて帰りの上高地のバス(最終18時)に間に合わない人がおられますとの事です。早く出発するとそれなりにご来光や赤く染まる穂高の眺望が期待できるとの事です。一応4時前に出発がお勧めだそうです、(オヤジおきられるかな〜3時には起きないとあかんな〜)明日の起床を目指して早めにおやすみなさいです。

 ■7月18日

 あか〜ん、案の定寝坊しました4時。出発せんとアカン時間やがな!、あ〜あオヤジは身支度(装具をつけるのに時間がかかります)に最低30分以上かかります。こうなったら落ち着いてお湯を沸かして春雨スープとカロリーメイトで食事、出発は5時を回っていました。

朝、小屋の前から島々方面

 約1時間ジャンクションピークまできつい登りが続きます、もちろんご来光はとっくに終わり雲海が広がります、しかし昨日とは打って変わってピーカンですまあこの辺りは想定どうり、ヨシヨシ。

手前明神、奥に前穂 左奥にジャンダルから天狗まで見えます
反対の安曇野方面 残念ご来光は間に合いません(当たり前や!)
ジャンクションピーク
ここまでなかなか強烈な登りでした
もうバテテます
山頂に向かって涼しい尾根を進みます
この辺りはルンルンでしたが

 しかし話には聞いていましたがこの後のアップダウンはなかなかのもの、とゆうよりほんまにシンドイ〜。特にK1ピークと呼ばれる手前はハ〜もうアカンです。バテバテで到着、しかしまだ目の前の山頂まではもう一つピークがあります。

 降りるのいやや又のぼらなあかん、K2ピークはもう山頂に着いたやろと思わすのですがまだもうひと漕ぎやっと山頂到着、先着の登山者3名うち2名が島々から登られたご夫婦、一応4時間ぐらいが目安みたいですがなんのなんのオヤジ歩きでは4時間半以上かかりました。もちろんテントは設営のままですのでリュックは変えて水分と携帯食の軽荷です。噂どうりのアップダウン地獄でした。

慰めてくれますね〜
コオニユリですかね〜
前方のピークはK1
山頂ではありません、まだ遠いな〜
K1ピークここまでがきつかったあ!
正面はK2ピーク山頂はもっと左です
笠岳
展望が慰めてくれますピーカンに感謝
この写真撮るために来たみたいなものですが
その割にカーチャン評価57点(?)
ほんまヘタクソ
去年はあそこにいったんやな〜
焼岳が目の前に

 しばらく展望を楽しんで降りますが、またあのアップダウンが待っています。小屋の人が言っておられた往復8時間以上とゆうのはなるほどうなずけます。とにかく戻るしかないです。またまた愛宕さんの看板や(「登って降りるは自分のみ」)。は〜しかしせめて下山はもう少し余裕をかまして山歩きを楽しみながら戻りたいな〜(自分のきもちや!)。

(フウロ) ゴゼンタチバナ
昨日の雨は何んやったんや はいはいやっと戻ってきました

 ちょうど8時間半ほどかかって戻ってきました、小屋の人が言っておられたのがまさに正解相当、早い人で7時間、オヤジのようなヨレヨレは9時間以上かかるのはじっかんです。さあテントを撤収急がないとバスに間に合いません。焦るとかえって時間がかかります、終わったと思うとテグが残っていたりまあ大変です何とか15時前に出発、小屋までは比較的に歩きやすい登山道なのでリュックの重さもそれほど応えません。

 昨日は雨で下を向いてひたすら歩いていました。30分ぐらい降りたところで霞沢から下山中にすれ違った男性が追いついてこられました、すれ違ったところから逆算すると相当な速さです。オヤジがテントを撤収している時間を考慮しても大変な速さです。オヤジが先を譲って先行してもらおうとしたところペースを落として話しかけられてこられました。栃木から来られているそうで、朝5時時ごろ上高地を出発して霞沢岳日帰り往復だそうです。

 「え〜5時上高地バスターミナル出発で霞沢岳往復ですか」、もう唖然としてしまうオヤジです。いや〜すごいですね〜、あちらこちらの山を相当歩き尽されているみたいです。小屋には、めったに止まらず大概一日で車に戻れるルートを行かれるみたいですが、いや〜凄いです。

昔から歩かれていた峠道の雰囲気があります

 結局バスターミナルまでオヤジのペースに合わして歩いてもらいました。何とかオヤジもペースをあげられたので17時にはターミナル到着、栃木の男性は「ちょうど12時間や!」とおっしゃっていました。オヤジよりはだいぶんお若い印象でしたが、それにしてもすごいです。その方は沢渡からですので、山での定番は一期一会、挨拶を交わしておわかれです。。

 あがんだな駐車場に戻りカーチャン連絡、「えらい上高地にしてはおそいのやねー」「相当遅くなります、先にお休みください」。さあー温泉ですが、定番平湯の森。連休ですので心配しましたが時間が遅いので玄関前の駐車場に停められました。以前にも書きましたがここはスーパ銭湯みたいな、大手の立ち寄り湯施設で土産物あり、もちろん食事、以前大衆演劇?などもやっていたような?温泉の風情を求める通の人にはイマイチの施設ですが露天の数が多く(7〜8槽)何より温泉が白濁した本格的な泉質で、室内の浴槽もチョット四国の道後を思わすレトロな雰囲気があります。あまりにも有名な施設です評価は控えておきます。(なんでや!)。

 ゆっくり浸かって、さ〜帰るかー、おそらく午前さまやなあ〜。さすがに睡魔と闘いながらの4時間以上の運転は辛いものがありましたが、何とか日付けが変わって無事帰宅できました。初日は雨でしたが翌日ピーカン登頂、夏山シーズン最初のご挨拶歩きとしては満足できました。  感謝 感謝。

                             【洛西オヤジ記】