小女郎谷東北尾根

ホッケ山からみた小女郎谷東北尾根(遠方は蓬莱山)


平成28年7月11日(月)  晴                 長岡山人


コース:
JR蓬莱7:40−林道8:35−H=490峠状地形/9:30−P=717/10:30−小女郎峠北ピーク11:55





 洛西オヤジさんが孤軍奮闘しておられる。 こちらもがんばらねば。

 比良山の小女郎谷と金比羅谷の間の尾根を登ってみた。 比良縦走路で、小女郎峠北のピークから琵琶湖側の尾根を下る踏み跡があって、使えるのか疑問に思っていたのだが、下から調べてみた。 ネット情報に基づき、「小女郎谷東北尾根」と書く。

 JR蓬莱駅から歩き始め、金比羅道を登っていく。湖西道路をくぐり、20分ほど登ると、左に進入路があり、「木花夢坊」というプレートが架かっているところを入る。

このプレートで左折 ギャラリー「木花夢坊」までは進まない

 すぐに、右側(山手)に林道があるので入り、登っていく。 谷の左岸のやや高いところに太い道は続いている。 谷が急なため、少し進むごとに右側山腹にジグザグに切り返して、高度を上げるのを繰り返す。上手な作道である。 H=400m地点で傾斜がゆるむ。 ここで林道はなくなる。 ここから右手(北方)に歩きやすい踏み跡が登っていくが、これは金比羅谷に続く植林管理道であるので入らない。

舗装道から林道への入口 広い林道が登っている

 登ってきた延長の方向、やや左手に、踏み跡らしきものがあるので登っていく。 生え込みはなく、歩きやすい。 しかし、傾斜は次第に急になる。 谷を詰めていくと、左上方に尾根が見えてくる。 直登が苦しくなったので、左に振って、水平尾根に登り着く。

歩きやすい所を登っていく 左の尾根に登る

 尾根は地図通りに水平に続いており、その先の峠状地形地にたどり着く。 小女郎谷側には明白な道が降りている。

 なお、以上の林道から入る道を歩まず、舗装路をまっすぐに進むと、「木花夢坊」というギャラリーがあり、その先から山に取り付く方法もあるようだ。(末尾地図の点線路) しかし山腹が急で踏み跡もないのでお勧めはできない。

尾根は水平 峠状地形地には標柱

 先ほどの峠状地形地から尾根を直登していく。 ここから高度差150mの登りが苦しい。 急登の時間は40分くらいである。 植林の下で、木元を足がかりにしながら、適当にジグザグを切って、ゆっくりと登っていく。 右上方に尾根が見えたのでそこに取り付く。尾根筋はやや登りやすい。 この部分、直登せず、小女郎谷側に山腹を一定進んで高度を稼ぎ、そののち、P717を目指す方法もありそうだ。

写真以上の急登 右の尾根に振る

 H=650mを過ぎると傾斜は緩やかになり、ホッとする。 この部分、下りに使う場合は、尾根が丸いので方向に注意が必要である。 少し掘れた道も現れる。 P717mピークまで登って休憩する。 ここから尾根は歩きやすくなる。 踏み跡も明瞭になり、歩いている人があることがわかる。

掘れた道跡が現れる ピークらしくないP717

 傾斜は急になったり、緩やかになったりを繰り返す。テープやスプレー印もある。

 H=900mを超えると、金比羅谷側にはきれいなブナ林が出てくる。H=1000mまでブナ林は続く。 太さはないが、密集度がすばらしい。 小女郎谷側は植林地である。岩が出てきて、その間を登るところもある。

尾根は歩きやすい きれいなブナ林

 H=1050mを超えると低い灌木と笹藪になる。 稜線が近いことをうかがわせる。 ここまでは樹林下であったが、直射日光を受けて暑い。 琵琶湖方面の展望が見事に見える。 蓬莱山方面もすぐそこに見える。 最後の傾斜はやや急であるが、ゴールが近いとわかれば元気が出る。

灌木と笹藪になる 琵琶湖方面の展望

 道は平坦な笹藪となり、その下に隠れた踏み跡を進む。 笹が低くなっているので、道の位置はわかる。 すぐに見慣れた縦走路に出る。 小女郎峠からすぐ北のピークである。 無事、登れたことにホッとする。 横には地蔵があり、登頂を感謝する。 登ってきた尾根を振り返ると、やはり大きい尾根である。

最後の笹藪を詰める 縦走路から見た入口

 この道は、登りに使うには苦しいと思われる。 H=500mの峠状地形地からP717までの直登が急傾斜であり、この間の他のルートが発見できていないからである。

 小女郎谷の荒れが目立つ今、このルートが降り道として評価されないであろうか。 上部の踏み跡がしっかり付いているところをみると、けっこう歩いている人はいるようだ。 その場合でも、P717から先のゲキ下りは、方向と足元に十分注意が必要で、テープなどの案内整備が必要であろう。

小女郎谷東北尾根登り口付近位置図

                             【記: 長岡山人】