三国ヶ岳 (岩谷峠ルート)
(小てつ No.96)


 
三国岳滋賀ピークの北側の谷に結構な残雪を見る


平成28年3月20日(日) くもり     小てつ単独

コース:
古屋橋たもとにデポ〜岩谷峠〜高島トイレル〜三国ヶ岳〜お茶屋跡の鞍部〜桑原〜古屋まで車道





 先週はなんと寝坊をしてしまい、山はお休みとしました。先日哲郎さんがカメラを忘れ、こんなこと初めてとおっしゃっていましたが、小てつも寝坊で山をお休みしたのは初めてのこと。原因は「二度寝」。目が覚めて、時計を見た瞬間に諦めたが、手持ちぶさたでホットケーキを焼いたら、家族には喜んでもらえた。

 さて、今週は気を取り直して頑張ろう!というか、目覚ましかけろや・・ちゅうだけの話なんですが。

 てなことで、今週はまともに目が覚め、先週から考えていた三国ヶ岳に行こうとしました。また、例年なら残雪でとても行く気にならない岩谷峠ルートで廻ってこようと思いました。

 6時40分に自宅を出れた。途中でコンビニに寄り、出町柳を北上する。今出川通り、同志社のところの桜は咲いていたが、川端通りの桜はまだ開花の様子は無い。

 途中越えを走っていると前方にポリバスがいて、県境のところで路肩に寄った。朝もはよからネズミ取りの店を広げるようだ。

 あとは順調にR367を北上し、梅の木で橋を渡り、生杉方面に向かう。先々週にはたくさんいた解禁された渓流釣り客はもうおらず、ルアー、フライの管理池だけが大盛況。池の中にいる魚より、陸の釣り人の方が多いんじゃないか?。

 今日は周回ということで、欄干の架け替えられた古屋の橋のたもとの小広くなったところに稲妻号を停め準備をする。8時10分に出発できた。稜線を見ると、所々に残雪があるので、いらないとは思うけれどワカンと6本爪アイゼン装備。

古屋橋たもとにデポ 三国ヶ岳 岩谷峠ルート取り付き

 橋を渡り、折り返してくさりのゲートから保谷林道に進入する。今日はまっとうな登山道である岩谷峠ルートをとるので、すぐの橋は渡らず、林道の通りに進んでいく。たくさんある崖のイワカガミはまだ冬葉。それでも何かないかと気にしながら進むが、色は何も無い。30分ほどでトチノキの大木が数本ある水道施設のある林道分岐に着く。左手に折れ進んで行く。この谷が「ロクロベット谷」という谷で、木地師がいるこのあたり、ロクロはわかるが、ベットはなんや?となるが、よくはわからない。

 ここからは、林道の上を谷水が流れるようにコンクリートでかためられた箇所がいくつかあり、雪解けで増水していたらと心配していたが、水かさはそう増えていなくて、くるぶしくらいまで、ジャブジャブと渡っていく。10分ほどでまた林道分岐。分岐といっても、正面の林道は崩れていて、おのずと左手に折れることになる。

トチノキのある林道分岐 林道の渡渉箇所

 よく考えると、ここを訪れるのは2010年の同時期以来となる。前に来た時には、花はなかったがバイカオウレンの葉っぱがたくさんあったように思ったが、まったく見つけられなかった。でも谷は荒れていなくて、以前の印象通り。八丁川があんなになってしまって、以前の通りのまま残っている濃い感じの谷は希少な存在である。

 谷を折れてから10分ほどで、右手の斜面に踏み跡があり、少し見上げたところに杭標識がある。さてここからが登りとなる。

次の林道分岐 ここから登り

 すぐに大きなΩの木があり、このあたりでは特大サイズ。まだアセビはツボミで、シャクナゲのツボミは見当たらず、この葉先のチョボはツボミなのか?新芽なのか?調子のいい年には、前年の初冬からツボミは大きくなっているので、花芽では無いように思うが・・。

Ωの木 アセビほつぼみ

 30分ほど頑張ると、一石一字塔があり、塔の解説はオヤジ殿のありがたい解説を参照のこと。塔の上で道は左手にトラバースしていて、先が岩谷峠。高島トレイルの稜線に乗り上げると、結構な風が吹いている。風にのって花粉も飛んでいるのか、目はゴロゴロするし、鼻水も出てくる。

 岩谷峠から三国ヶ岳の間は、高島トレイルを縦走してきた人に、最後の試練をあたえるようなガレた急坂もあり、頑張りが必要なところ。しかし、百里から駒ヶ岳のあたりの展望があり、晴れていれば絶景がある。

ヤドリギが目立つ 一石一字塔
岩谷峠 イワウチワも固いつぼみ

 それまで残雪はほとんどなかったが、滋賀ピークの北側の谷に結構な残雪を見る。ここまであがってくれば、尻セードを存分に楽しめるだろう。ただ、もう雪がかたくなっていて、お尻が痛いかも知れないけど・・。谷を回り込んでいき、滋賀ピーク。オオカメノキの新芽はまだウサギさんにはなっていなかった。

 三国ピークに10時30分の到着。北風が強く、まだ時間も早いことから、お昼はP885あたりでと、ピークをあとにする。ここらあたりの稜線には、マンサクやダンコウバイはないのか、花気はまったく無し。

ウサギさんはまだネンネのポーズ 三国ヶ岳ピーク

 それにしても、誰かが清掃登山してくれたのか、岩谷峠からずっと、テープ類がないのに気がついた。高島トイレルのテープもない。まあ一本尾根なので、まったく迷うところはないので大丈夫。テープのない山歩きがお好きな人は、今のうちです。そんなことで、調子よく歩いてしまって、結局お茶屋跡の鞍部まできてしまった。11時20分着。

 もうこの先だとタイミングを失ってしまうだろうと、幾分風が抜けるが鞍部の平らなところでラーメンタイムの店を広げることにする。今日は「まるちゃん正麺 塩」。

 ワカンがいるとしたら、ここだけだろうと思っていたが、ここでもまったくいらず。地面が見えているということは、いつもの年より1mは雪がないことになり、このあと山の水はどうなるのやら。

 30分弱ゆっくりし、もうあとは降って行くのみ、ただ、雪がないとお楽しみもあり。ないかなぁ〜ないかなぁ〜と探しながら降っていくが、やっと見つけたのは葉っぱのみ。やはり雪はなくても、寒いから、まだ出ていないのか?。

 そんな中、ずいぶん降りてきたところで、やっとひと株咲いているのを見つけ、ヨッシャーと絶叫する。シーズン最初の頃のバイカオウレンの花は、まだ小さく、か弱くと・・・、これがシーズンも最後になると、異様に大きくなり、可愛さもなにもなくなってしまう。(まるで何かと似てるなぁ)。

お茶屋跡の鞍部 咲いていてくれました

 12時40分に桑原に着地。雪が無い分早く廻って来れました。ここからは1時間弱、長いアスファルト歩きになりますが、崖の花を探したり、歩いてきた稜線を眺めたり、ブラブラとデポ地まで戻ります。

 帰り道、山の中ではそうでもなかったのに、坊村を過ぎたあたりからどうにもムズムズしてきて、鼻水が止まらなくなってきました。ここ数年は発症していなかった花粉症になってしまったかも???やれやれ。

こちらも咲いてくれました ふきのとうも出たばかり


                           【 記: 小てつ 】