城丹国境尾根〜桟敷ヶ岳 (小てつ No.102)
(大森中町から時計廻りループ)

 
鉄塔広場 / 桟敷ヶ岳


平成28年10月23日(日) 曇り      K先生御夫妻、小てつ

コース:
大森中町、分校跡地の広場にデポ〜大森西町〜茶呑峠〜鳴の堂〜パラグライダー基地〜天童山〜飯森山〜桟敷ヶ岳〜岩茸山反射板〜長谷林道〜大森東町〜デポ地





 またまたK先生達を、小てつ得意のルートに御案内となった。この際だから得意のルートを全部お披露目と言うことでは無く、本当は秋になって涼しくなれば、三重ヶ嶽から大見影山をまわる「大日尾根ループ」を計画していたのだが、かんじんの河内谷ゲートまでの林道が石田川ダムからもビラテスト今津からも進入出来ないという情報があり、今年はダメと言うことで、それならばプレ大日尾根ループとなるこのロングコースをとなった次第。

 西の地域であるが、朝の乗り換えも邪魔くさいだろうと、待ち合わせはいつもの出町柳でとなる。福王子から周山街道に入る、高雄の紅葉はまだまだだ。順調に大森に到着し、いつもは中町の路肩に路駐ですますのだが、今回は乗用車ということもあり、集まりもなさそうなので分校跡の空き地に駐車する。準備をすませ8時20分の出発となる。

分校跡地にデポ

 いったん車道を戻り西町へと向かう。西町のグランドゴルフ場の入口に登山者向けの記述があるので、それならトイレを借りようとなりフックを外して進入すると、トイレの中に京北トレイルのトイレであることの看板があり、なんや堂々と使えるんやんか!となる。外に張っといて。

西町のグランドゴルフ場 だそうです

 西町の林道は花っけも無く、まだ薄暗い植林の中、だんだん傾斜をあげる林道をあ〜しんどと歩いて行く。やや前方が明るくなってくると茶呑峠に到着。ここまでトイレ休憩などあっても1時間ほどだ。

 お地蔵さんを覗き込んで、ここから北の急坂を登れば見晴らし岩まで直登ルートとなるが、名所案内もしなければとそのまま京都一周京北トレイルのコースになっている巻道の方へと進んで行く。

 ここから鳴の堂の林道分岐点まではほぼ平坦な巻道となり、ユッキー様はこんな道が大好きなそうだ。これが雑木の中ならもっといいんですが・・。30分ほどで鳴の堂の脇に新しくきられた林道に飛び出す。少し登ったといめんの山道に2石仏があり、それものぞいていく。

茶呑峠 鳴の堂の2石仏

 新しい林道はパラグライダー基地のために作られたもので、この林道は生きている。100mほど登るとプラブロックで階段がつくられていて、登りきれば絶景のパラグライダー基地となる。風が強く、今日はフライト無しだろう。

 パラグラーダー基地でアミノバイタルゼリーを補給。今日は水分補給というより、アミノ酸を補給しておいて、山行後の筋肉痛予防をはかるのだ。

 ここからは山道になると言うことで、それまで小てつが先頭だったが、先生達に先を歩いてもらう。パラグライダー基地の裏手を登るとまた平坦な尾根となり、気分の良いところ。標高660mの空中散歩となる。

パラグライダー基地より北山パノラマ

 前にも書いたが、書かんでもいい近道と点線分岐道が書かれたトレイル標識杭の斜面を登り、茶呑峠からの直登道と合流し、ここからが国境尾根となることを解説する。今ではどちらも右京区ですねと言っていたら、後で地図を見ると大森はそうだ北区だった。見晴らし岩まで行って南側と東側の展望を見る。コースに戻り天童山に向かう。

 植林地の中の天童山最後のツメもしんどいところだが、勢いがついてきて一気に登りつめる。天童山ピークには11時少し前に到着できた。名所寄り道などしながらでも、いいペースできている。

天童山への登り 天童山ピーク

 その後10分ほどで単面反射板、後10分かからず対面反射板を通過。もったいなくも70mほど降って急坂を60m登り返すと飯森山。またももったいなく60mほど降れば大谷峠、また50m登り返すと小てつお気に入りのスキップ街道となる。

 相変わらず風が強くて、北側の斜面の木々は、せっかく赤くなった葉っぱが吹き飛ばされている。P751の鞍部から登りつめたところが自転車ピーク。ここで丁度12時となるが、北風が強く、ここからラーメンピークあたりはまともに風表になるので、しばらく進んで風裏を探しましょうとなる。

 ラーメンピークの先に組んであった伐採用のワイヤーは、もう取り外されていて、どこを伐採したの?という感じだった。アセビが茂って風をせき止めてくれる場所があったので、そこでお昼とする。前回サーモスのお湯が少しぬるかったので、今日はバーナーで沸かし直してカップポタージュを提供する。かわりにカキとユッキー様手作りのアップルケーキいただく。アップルケーキは、紅玉の酸味がほどよく、歯ごたえもあり、おいしゅうございました。

 エネルギーも補給したので、さあ仕上げの桟敷へと腰をあげる。ユッキー様が猫ちゃん鉄塔と言われる132鉄塔、同じく129鉄塔。129鉄塔は下の国道477号線からもよくわかりますと、道路を覗き込む。ユッキー様が祖父谷峠の方に向かわれるので、こっちこっちと南東角の塔脚の方を指差す。割と背の高いシダに踏み跡も隠され、こんなん絶対わからへ〜んとなる。

 ナベクロ峠から直接祖父谷峠手前の広場に出る道が、倒木により通りにくくなって、今はこっちが本ルートになってますと解説するが、桟敷の方からだとわかりやすいが、反対からだと注意しないといけない。

飯森ピーク 三本やぐらの脇を抜け

 とか言いながらナベクロ峠に到着するのだが、落ち葉が踏み跡を消していたのか、道をロストしてしまい、しばらく探す。桟敷が見えているので、逆に道を失ってしまう。ここはかなり東に振るんやった。桟敷に近づくにつれ、踏み跡もはっきりとして、踏み跡があるとさすがに先生達は強くて、ここまでずいぶん歩いてきたのにペースもあがる。

 もう残念ながら最後の登りですよ〜と最後のツメを登って行く。(実際は鉄塔広場の手前もあったんやけど・・)桟敷ピークに1時45分着。もうこの時間だと、誰もいない。ピークで飲水だけして後にする。

 鉄塔広場から都ながめの岩、岩茸反射板と進み、前回先生達がカオリさんと5月に来られた時に、登ってこられたルートを確認する。今日は反射板築造時の林道をなりで降りていく。

 林道は春に嫁さんと来た時よりも、ガラガラになっていて歩きにくい。それでもこちら側の林道の斜面には花があり、楽しみながら降りていく。稜線でチェーンソーの音が聞こえていて、魚谷山の方ですねと言っていたのだが、実はこっちで、伐採地の奥の方で作業されているようだ。音がしている間は大丈夫と、どんどん降って行く。

やや色付く 桟敷ピーク

 3時過ぎに大谷林道に着地。あとは平坦路ですと、デポ地へとブラブラ歩き出すと、オタカラコウの黄色が目立ったので、そちらへ向かうと、足元に可愛らしいアケボノソウを見つける。どこに行っても目にすることが少なくなったので、これはラッキーと写真におさめるが、やや旬を過ぎてしまっていたようで、1週早ければ・・百里行ってる場合じゃなかったですね・・と後悔するも、それはそれで仕方無い。また来年のこの時期を覚えておきましょうとなる。

 デポ地には4時前に到着。先生の万歩計が3万歩を超えていて、どうだこうだとなるが、今日ほど歩ければ、大日尾根ループはぜんぜん平気です。終日曇り空風も強い中、御苦労様でした。小てつも今夜は熱カンにしよう。

                             【 記: 小てつ 】



チゴユリの実 ヤクシソウ
オタカラコウ アケボノソウ