ナッチョ トンボユリ尾根コース(北滝橋コース)
(小てつ NO.92)


 
ナッチョピーク


平成28年1月24日(日) 晴れ(とっても寒い) 小てつ単独

コース:
・北滝橋 路肩の小広いところに稲妻号デポ(地形図P309ポイント)〜トンボユリ尾根コース〜林道出会い〜小出石ルート出会い〜ナッチョピーク ピストン





 今夜は恒例のokaoka clubの懇親会があり、それでは懇親会の日の恒例になっています午前中でも楽しめる、ナッチョはトンボユリ尾根コースを訪れてきました。

 先週は奥歯を抜歯したため山行を自重した小てつ。懇親会でなくても近場の山で軽めの歩きをと思っていた。それでこの週末の寒波と雪でもって、近場でも十分雪を楽しめるナッチョは、おあつらえ向きとなった。

 ところがこの寒波はいくぶん度が過ぎていて、予報では曇りで強風だという。朝の様子では無理はできないなと思って起き出すと、予報とは違って空は晴れているし風もそんなに強くない。それならばと、いつものように7時に自宅を出発する。

 途中でコンビニにより、今朝も出町柳の様子をうかがいに行くと、こんな予報なのに、もう数名の登山者がバス待ちをしていた。やはり皆さん雪待ちだったのだろう。

 川端通りの温度表示がマイナスだったので、八瀬のトンネルを越えたあたりから凍結を心配するが、凍結どころか道路は乾いておりまったく大丈夫で、なんか拍子抜け。でもこの時期の山道は、カーブを曲がったらビッシリ氷なんて時があるので、ワンボックスが後ろからせっついてくるが、知らぬ存ぜぬでゆっくり走る。

 小出石で左折し、R477に入る。ここの道路温度表示はマイナス6℃。大見、尾越へは大雪のため通行止めと出ている。しかし北滝橋までの道路は乾いていて、温度の割に湿度がなかったのか?風は吹いたのが影響したのか?。

朝の小出石 北滝橋朝の様子

 雪が大きくよけられていて、路肩に駐車できた。準備をして7時50分の出発となる。今日はアイゼン、スノーシュー装備。橋の手前の凍結防止剤置き場の脇から進入する。崩れた川岸の踏み跡が、だんだん鮮明になってくるのは、人間のせいではなく、どうやら鹿の通り道になっているせいだろう。高巻いて植林地に入り、砂防ダムの向こう側で対岸に渡る。

 正面の尾根に取り付くのだが、去年は無かった防獣ネットが張られていて、おまけに出入り口は番線針金で厳重に縛られているので、素手では開けられそうになく、取り付けるのか心配になる。ところが、回り込んで見てみると、ネットは尾根の真ん中に張ってあって、尾根全体を区画しているのではなかった。いつものように尾根の南側にある踏み跡をたどり、3度折り返すとokaokaさんのテープがあり、そこからは尾根芯に乗る。

尾根の取り付きにネット テープは健在

 ネットは既に倒木により倒れかかっているところがあり、また囲われているヒノキも細くて、とても商売ものになるんか?と思えるものなのに、たいへんな労力だなあと思ってしまう。ネットはすぐに北側斜面に降りていっていた。

 標高500mほどまでは、木の葉に残雪は無く、すべて落雪していて、足元は溶けかけた雪がまた凍った感じで5cm程度、まだアイゼンも何もいらない。シャクナゲが現れ出すが、寒そうに葉っぱを丸めている。シャクナゲは筒状に丸まっているが、他の常緑樹の葉っぱは、握りこぶしのように、丸まっている。

 去年のシャクナゲも散々だったが、この尾根のシャクナゲは、今年も花芽が全く見当たらない。この尾根がダメということは、対岸のシャクナゲ尾根も、今年は期待出来ないんじゃないだろうか?。

シャクナゲは葉を丸める 他の常緑樹も葉を丸める

 標高620m、地形図で見るよりは、もっとはっきり転進する。ここで腕時計の高度計を見ると846m、を示していて200m以上誤表示をしている。朝あわせてきたにも関わらず、今日の天気では、高度計は役にたたない。

 標高670mで転進、また700mで転進となり、ここは埋蔵文化財の倉庫群への尾根との分岐点。ここらへんで積雪は15cmくらいになり、質も変わってくる。ここから急坂の鞍部への降りになることもあり、アイゼンをつけることにする。

 鞍部の登り返しくらいから琵琶湖が見えるのだが、今日の琵琶湖はとてもいい色をしている。エメラルドグリーンというのだろうか?キラキラときれいである。

 林道出合が近づくと、雪の量が増え、また締まった雪となってくる。風にさらされた雪だからだろう。トラバース道の状態が心配で、雪が崩れそうなら尾根越しも考えていたのだが、固まっていてアイゼンが良く効き、夏道通りに歩けた。

 トラバース道を越えたあたりで、一段と雪は深くなり、今度は新雪のような雪。おそらく一度も溶けていない雪なんだろう。膝丈くらいだから40cmはあるので、ここでスノーシューをはくことにする。シューをはいても10cmくらい沈み込む雪を踏んで、ピークを目指し進む。

林道合流点 今日は珍しく京都市内の展望がある

 ピークには10時15分に着。予報通りに風が強い。北からだったり、西からだったり。先日仕入れた温度計ではマイナス5℃を示していて、下界と変わらん。蓬莱山も武奈ヶ岳もきれいに見えていて、風はあっても、あっちも展望がある様子だ。ピークの東側で、梢の隙間から写真を撮れるポイントを探すが、どうにも抜けたところが無く、ここからは諦める。

武奈ケ岳
蓬莱山
皆子山

 さて、いつもならここでラーメンタイムとするのだが、いかんせん風が強すぎるので、どこか風裏で店を広げようと、ピークをあとにする。いったん降りた鞍部から、武奈ヶ岳の写真が心残りで、北西の名無しピークに登り返す。落葉している時期、雪があってスノーシューはいていなかったら、まず寄り道なんてしないだろうピークだったが、何とか隙間を見つけて写真が撮れた。また、おまけでもって、このピークにはツボミをたくさんつけたタムシバの木が何本かあって、期待薄のシャクナゲの代わりに、頑張って咲いてと期待する。

 帰りは林道峠の広場に向かって、林道脇の崖を降る。林道峠の広場は風が当たらず暖かいので、ここでラーメンタイムとすることにして、店を広げる。今日のラーメンは「サッポロ一番 カレーラーメン」。30分ほどゆっくりする。

タムシバの新芽 今日は新製品
サッポロ一番 カレーラーメン

 そうそう、本日は最初から、今年仕入れたマスト仕様の手袋をしている。オリジナルリサーチのゴアテックスの2重手袋で、説明書ではマイナス20℃対応となっていた代物だ。はめたままデジカメは撮れないが、ストックの操作に難はない。今日の気温だと、暑過ぎることはなかった。でもって、いつも冬季になってしまう、昼食後の手先の冷たさだけど、今日はまったくならなかったので、要は食事の前後に暖かい手袋をしていると、再運動した時にでも痛くならないじゃないかと感じる。(暖かいところでラーメンタイムしたせいもあるかも知れん???)また歯痛のない登山は、なんと快適。

 11時40分に出立。林道の雪はまた違った雪質で、シューをはいていても深く沈み込んでしまう。降りは雪のあるところまでシューをはいたまま降るが、雪は朝よりも凍っている感じで、あっという間、1時間ほどで北滝橋まで降りてくる。車道にあがる前に、川でストックと足元を洗う。

 車道まで降りてきても寒くて、なんか上の方が暖かかったと感じるくらい。帰りの小出石の温度表示を見れば、マイナス5℃で、うえと変わらへんやんと納得する。

比叡山の頂上施設 お昼過ぎでも温度が変わらない

 さあ、あとは懇親会!今回は全員参加ということで、大盛り上がり必至。早く帰って、街へくり出すとしよう!


                           【 記: 小てつ 】