岩籠山(市橋コース) (小てつ NO.98)


 
岩籠山ピーク


平成28年7月18日(祝) くもりのち晴れ    小てつ単独

コース:
市橋駐車場〜市橋コース  ピストン





 気がつけばokaokaclubのトップページに小てつの名も無くなり、いくら哲郎さんやK先生と同行した時には紀行文を書かないとしても、見返してみれば5月の連休以来、紀行文を投稿していない。中間に隠密登山が2回あるだけで、実はこの間あまり山行できていなかった。というのも次女がついに最終学年となって、いろいろ行事参加があり、輪をかけて長女も行事をこさえるものだから、そちらが優先となってしまい山がおろそかになってしまう状況だった。

 それでもやはり、長岡山人さんの言われるように、洛西オヤジの独壇場にしてはおけないと、この連休に一日こじ開けて歩きに行ってきました。

 そうそう、洛西オヤジ殿。冬の懇親会では、「あかん〜、もう引退や〜」と息も絶え絶えにウーロン茶をすすっておられたが、何を引退だったんやろう?しかしながら肋骨三本折れたのも、実は山の悪霊に祟られたと思っている。

 だいたい山で「北川景子似」の単独女性なんかに出会う訳無いのだ。おそらく魑魅魍魎は、今オヤジ殿が一番気に入っている北川景子に化けて出て、呪いをかけたに違いない。ただし、呪いでガケからずり落ちて肋骨折れたあとに、謎の行者さんに痛みを抑えてもらえたのも、おそらく実は「役行者の幻」に誘導されて助けてもらえたのだと思う。

 もう山ではオヤジ殿は「オカルトの域」に達しているのだ。長岡山人さんが、自分が山に行ってもオヤジさんみたいな事件が起こらないので面白い紀行文にならず投稿出来ない、となげかれるが、オカルト相手では勝負にならないのだ。

 話を戻して・・。一日こじ開けたはいいが、ブランク開けでこの猛暑、無理は出来ないし、調子をみての計画となる。天気予報はまずまずだけど、問題は体調!小てつの行動範囲は、湖南アルプスや大文字山をのぞけば、南は愛宕から北は岩籠山となっている。しっかり雨の降った今年の梅雨では、桟敷岳から三国岳のあいだは、山ビルで歩けたもんじゃなさそうなので、朝起きれたら最北の岩籠山、寝坊したら愛宕のどこかにしようと行き当たりばったりの計画をたてる。こんな行き当たりばったりではJOEさんにお声かけもできず、今回は単独とする。

 そんな行き当たりばったりじゃなく、目覚ましをかければいいじゃないかという話だが、目覚ましをかけると、そのプレッシャーからか、とんでもない時間に目が覚め、結局熟睡出来ないという苦いことを何度もしているので、約束のない時には、目覚ましの助けを借りないようにしている。(そういう小心なところはオヤジ殿に似ているのだ・・。フン、子供の遠足とおんなんじちゅうことやろ〜  注、オヤジ風)

大原20度表示 ポスト移設

 長いこと紀行文をお休みしていたせいか、恐ろしく長い前置きになってしまった。とにかく・・・、何と朝は5時にパッチリと目が覚めた。体のどこも痛いところは無く、突っ張ったところも無い。それなら問題無く遠出にしようと、近所気にせず5時30分に自宅を出る。途中コンビニに寄り、途中峠に向かう今朝は空気が入れ替わったように涼しく、何と大原の道路温度表示は20度を示している。今日は遠出なので、161バイパスに乗るため、和邇に向かう。和邇のインターに道の駅ができていて、前回の赤坂山の帰りに寄ってみたが、なかなかの盛況だった。

 161バイパスから下道の161号線と合流し北上、連休最後日といえど、早朝なので渋滞もない。8号線と合流し、市橋の信号で左折、細い道を駐車場まで進む。両脇の草は刈られていて普通車なら側面をこすられないで進入していけるだろう。駐車場には7時30分着。先客は2台、福井ナンバーと石川ナンバー。10分で用意をして出発というところで、1台駐車場に入ってきた。やはり人気の山だ。入山者用のポストが駐車場に新設されていた。

 最初の林道脇でたくさんのキノコを見る。やはり今年はたくさん雨が降ったようだ。そんな中、絵に書いたようなタマゴ茸を見るが、後々これが今日一番の話題となる。駐車場にポストができたので、林道のポストは撤去されていた。

 林道から山道に入るところでスパッツをつけ、ストックを伸ばす。今日は朝いちからツーウェイパンツのひざ下を切っている。盛夏のおり、一度この楽さを体験すると後戻りはできない。ズボンとひざがこすれる負担が無いのがいいのだが、一歩十歩じゃ変わらないと思うが、これから何千歩も繰り返すとなると、結構な負担減となる。汗をかく季節には大きい。

朝のタマゴ茸 水量やや多め

 天気はずっと曇り。前日の雨のせいか、流れの水量はやや多め。30分ほど登ったところで、トレラン仕様の男性二人とすれ違う。上はガスで何も見えないということだった。

 滝や砂防ダムのあるところでは飛沫で涼しく感じる。差し込む陽も無いので全般に涼しいのだが、湿気のせいで汗は大量に出る。低温ミスト状態なのだろう。標高500mくらい、フユイチゴの群落あたりに来たところで周囲はガスに包まれる。流れは無くなり、これからいつもしんどいつづら折れになるので、喉は渇いていないが飲水するためひと息いれる。

山アジサイ サワオトギリ
今年はなっている 夏ツバキ

 気合を入れたのに、涼しいせいか、さほどしんどく感じないまま稜線に出る。9時20分。あたりはガスに包まれたまま。春にあったユキザサを探すが、わからなかった。受粉できなかったのか?鳥もセミも鳴かない道を岩籠ピークに向かう。ピークには9時50分着。ピーク貸切。

 ピーク標識の写真をとって、三角点に回り込んだところで、結構太いシマヘビが茂みに逃げていく、と、三角点の裏の岩にヤバイ模様のヘビが2匹もいる。マムシだ。一匹は結構太い。マムシは岩の隙間に入りこんだようで、すぐに見えなくなった。向こうが動かないなら危険はないだろうと、やや離れて早いラーメンタイムとする。今日は「マルちゃん正麺塩味」。

 ラーメンを食していると、カップルの登山者が到着。挨拶をして、早速ですが・・とマムシがいることを話す。二人は夕暮山ルートから登ってこられたのだと言われる。休憩も無く、折り返して行かれた。

 ピークで30分ほどゆっくりしていたが、天気はいっこうに良くならず、ここからのいい時の眺望は知っているので、ねばらずピークを後にする。ピークまわりの花を探したいので、インデアン平原側の登山道で降りていくと、ここでも1匹のマムシを見る。逃げ足早い奴で、ストックの餌食にできなかったのが残念ではあるが、前日からの天候のせいもあるのだろうが、やたらヘビを見るピークで、ヘビサミット会議でもやっているのか??

ヤマジノホトトギス トンボさん

 ピークまわりの登山道は、脇が刈られていて、登山道を守るためなのだろうが、希少な花がその中に含まれていることを知って刈っているのかどうなのかわからないが、2年前にはあった花がなくなっているのはショックな話。しかし、他府県の山のこと、小てつがどうこう言えることも無い。

 帰りも夕暮山方面に立ち寄らず来た道を戻る。降りは登りよりもずっと花を探しての歩きとなるのはいつものこと。そんな中、珍しい花を見つけて写真を撮っていると、丁度単独男性が登ってこられたので、怪しまれてもと花の解説をすると、自分は花がわからないのでとあまり興味なさげに登って行かれた。湖南アルプスでもそうだったけど、花に興味無くて何でこのコース???と思ってしまうし、花無しで山なんて魅力半減以上と思ってしまうのは、小てつのまわりの恵まれた環境のせい???

 降りの一枚岩のナメ滝(K先生が転んだところ)で、ザックをおろして休憩をとる。そう帰りを急ぐこともないので、空も晴れてきてセミも鳴き始めたところでボーと過ごすことにする。山のピークでボーとすることもあまりできたことの無い小てつではあるが、ここじゃ滝音を聞きつつボーとしていることができた。ただ、昼寝はできそうにない、今日やったら風邪をひいてしまいそうだ。

晴れてくる(1枚岩から) 帰りのタマゴ茸

 15分以上、ボーとしていただろうか、十分汗もひいたところで腰をあげることにする。実はこの市橋ルートの谷道は、ほぼまっすぐ東西に向いているようで、陽の差し込む日なら、それこそ朝から夕方まで灼熱地獄になってもおかしくないのだが、こんな涼やかな日もあるのだ。

 さて、林道終点まで降りてきて、朝とは逆にストックを仕舞いスパッツをとって林道を降っていると、朝見つけたタマゴ茸が、もう開いているではないか!まさに神秘の現象。キノコの力は偉大なり。オカルトや〜!

 久々の山歩き、オカルトな話題もありませんでしたが、一汗かけました。しかし、これくらいではお腹も引っ込まないし、近々迫った夏の懇親会で、皆から太ったんちゃう〜と声かけられるのも必至でしょう!オーメン


                           【 記: 小てつ 】