百里ヶ岳 /小入谷越〜百里新道〜百里ヶ岳
(小てつ NO.100)


 
百里ヶ岳山頂付近から比良山系を望む


平成28年10月10日(祝) 晴れ     嫁、小てつ

コース:
小入谷越〜百里新道〜百里ヶ岳  ピストン





 小てつの紀行文が100話目ということと、10月10日が10×10で100ということもあり、記念登山は嫁と百里ヶ岳に行こうと考えていた。ところが最初にお断りをしなければいけないのだが、デジカメからパソコンに写真データーを移動する際なのか、その前なのか、データーのほとんどが消失してしまいっていて、嫁がスマホで撮っていた数枚の写真のみの添付となってしまいます。まったく味気のないことになってしまいましたが、これも何かの記念でしょう。

 今日は遠出ということを伝えていたため、嫁も早く起きてきて7時少し前に出発できた。途中コンビニにより、今日も出町柳のバス停の人出の様子を見てから川端通りを北上する。八瀬のトンネル出口の温度表示は何と13℃と出ていて、土曜日からだと10℃以上さがったのではないだろうか?。

 坊村の葛川センターには既に何台かの駐車があり、今日は武奈も賑わうことだろう。梅の木で左折、針畑川をさかのぼっていく。細い道で今朝は4台もすれ違うことになり、その都度小てつの方がバックするので、嫁は何でこっちばっかりと怒るが、バックの得意な方がさがった方が結果早いねんと言う。

 嫁の体調次第では、おにゅう峠まで林道をあがってお手軽登山もアリかと考えていたが、下からでもいけそうな感じだったので、小入谷越の登山口駐車地まであがっていく。駐車地には京都ナンバーの車とバイクが一台づつ先着していて、車の御夫婦と思われるカップルが準備中だった。我々も準備をと車を降りると、涼しいを通り越して寒いくらい。慌てて先にウインドブレーカーを羽織る。

小入谷越登山口

 カップルがお先にと先行され、我々も準備を終えて8時40分の出発となる。雨の心配はなさそうだが、西の方は暗く、ガスか霧雨が降っているようにも見えた。風がとにかく強くて、それもあって寒く感じる。でも歩き始めると、最初の急坂の途中でウインドブレーカーを脱ぐことになる。

 今日歩く百里新道は、とにかくバリエーション多彩なコースで、もちろん急坂あり、ガレ場あり、もったいなくも降ったりと登り一辺倒でないところが特徴となる。高島トレイルのコースタイムでは、下の小入谷BSから百里ピークまでで2時間40分ということなので、小入谷越からだと2時間20分くらいになるだろうか?しかし、今日はのんびりとピークでお昼の予定3時間のつもりでゆっくり登って行く。

 花は名残のアキノキリンソウやママコナだけで、目に付くのは怪しいキノコばかり、食べたらイチコロ系のものと思われ、中には去年吉田山に出て大騒ぎになったカエンタケと違うか???と見えるものもあって恐れおののく。途中でひと株二輪だけリンドウを見つけるが、まだ閉じていて、帰りには開いていないか期待する。

イワカガミの群生の中を進む

 単独男性に追いつかれ、ここは何度か来られましたか?と聞かれるので、ハイと答えると、先に迷うようなところがあるかと再度聞かれるので、尾根一本で迷いようがありませんと答えると、安心され先行された。ホンマなん?と嫁が聞くので、来る前に地図見たら解ると答える。途中でもう一人ダブルストックの単独男性に抜かれる。

 ペースがわからないからと言って前を歩きたがらない嫁を、ガレ場の手前で何とか先行させる。ロープが付けてある5mほどのガケを登ると、ポンと視界の広がる細尾根の場所に出るのだ。やはり嫁も絶景に声をあげる。今朝は竹生島の向こうに伊吹山もはっきり見えた。

今日は伊吹も見える

 ヌタ場のあるシチクレ峠を越えると高島トレイル縦走路まではすぐ。分岐の踏み跡を見ると、縦走路よりも新道の方が明確なので、トレイルを歩く人は、新道の方に引っ張られないように注意が必要かも??

 さてあとはどっちから登ってもしんどい百里ピーク最後のツメの登りとなるが、こちら側からだとブナの巨木があって、それを眺めつつゆっくりと登って行く。先ほど抜かれたダブルストックの男性が降りてこられて、早いですね三国峠までループですか?と聞くと、小入谷越に車を置いているので、降りてからどこかもうひとつ山を登ることにすると言われ、それは邪魔くさいことだなぁと思ってしまう。

 3時間で到達の予定でゆっくり登ってきたが、2時間少しでピークに着いてしまった。ピークには先行のカップルと男性7名の団体が先着していた。11時前というのにもう皆さんお昼にされているようだった。

百里ピーク

 百里四方を見渡せるということで、百里ヶ岳となったはずだが、まわりの木が大きくなったからか、ピークからの展望はあまり良くはない。我々はピークでお昼にこだわってはいないので、okaoka club御用達の少し降りた展望台でお昼にしようと、すぐさまピークを後にする。。

 靴底のブロックが浅いトレランシューズの嫁は、やはり急坂ガレ場の降りは不利で、登りよりも時間をかけてゆっくり降って行く。急坂を降りきりコブを登り返したところを回り込むとテーブル状になった展望台がある。ここは風裏になって暖かく、景色を眺めながらゆっくりできる。

 嫁はラーメンでなくカップ豚汁がいいと言い、小てつだけ先週の残りの半分のマルタイラーメンを炊く。30分以上ゆっくりして腰をあげる。来た道を帰るのかと聞くのでそうだと答えると、少しつまらなそうな感じであるが、行きと帰りじゃ印象違うでと言う。案の定、途中でこんなところ通ったっけと口にする。

稜線ではやや色付く

 リンドウは開いておらず、夜に見たテレビで、開花は光だけでなく温度も関係することを知り、今日は寒かったからかと納得する。行きにも見ていたのだが、登山道脇の杭標識に「←小入谷峠」となっているのがあって、これは「小入谷越」のことやなぁと思う。まぁ気にする人もいないだろう。 (あとでわかったのは、小入谷越のことを県道小入谷峠というらしい。でもって林道の方は林道小入谷峠というそうだ。林道の方に立派な石碑があるので、そちらが本家と思ってしまう。)。

 帰りも想定よりも早く2時前に駐車地に到着。急坂の降りが続き、嫁はつま先が痛むと言う。やはりくるぶしまで無いトレランシューズでは、靴の中で足が動くのだろう。

 帰ることを娘達に連絡すると、まだ早すぎると言うので、K先生達のようにどこかでお茶をしていこうとなるが、哲郎さん達のように「仙の道」や、K先生達のように花折峠のやっているのか休みなのかわからない喫茶店によるのはマニアック過ぎるので、山の格好やけど岩倉の小洒落たカフェにでもと行ってみるが、見事に満席。ではどこにもよらずに帰って銭湯にでもと、近くの銭湯を偵察に回ってみるが、今日は祝日でどこも休みのようだ。仕方なく家のお風呂を早めに入れて入ることにする。

 行けば団体さんがピークで宴会をやっている印象がある百里ヶ岳でしたが、今日は10人にあっただけでした。それでも今まで行った中で、愛宕以外ではたくさん出会った方だと嫁は言いました。


                           【 記: 小てつ 】