初めての大和3山(耳成山・香具山・畝傍山)巡りで
低山の魅力を再発見 ・・・・/ 2016.12.11


 
香具山152.4m 後方に多武峰の峰々


2016.12.11(日)晴れ   もぐもぐさん、 ikomochi

コース:
近鉄大和八木8:40着→大和国分寺→入鹿神社・正蓮寺→耳成山11:30→香具山13:40→畝傍山16:10→橿原神宮16:50→近鉄橿原神宮駅17:00

大和3山巡りは '近鉄てくてくマップ'に詳しくあります
 ↓
http://www.kintetsu.co.jp/zigyou/teku2/pdf/nara19.pdf






  低山再発見の始まりは2016年12月11日だった。
山&仏巡り仲間のもぐもぐさんから、「橿原市政60周年記念で1日だけの秘仏公開があるので、ついでに、大和三山巡りもしませんか?」とのお誘い。初めて一般に御開帳となる大和国分寺の秘仏十二面観音と入鹿神社や正蓮寺大日堂の3か所の仏巡りも貴重だし、万葉集に歌われ有名だけれど山というより100メートルそこそこの丘のような三山もこんな機会がないと行くこともなかろうと、即「行きます」。

耳成山 139.7m  畝傍山199.2m 金剛山葛城山を望む

 まず秘仏巡りを済ませようと大和国分寺に向かうと、9時から御開帳の法要をされていて流石に横から仏様を拝見するわけにもいかず、30分余り神妙に読経を聴くことに。ここでスケジュールはすでに狂い、まいいや 行けるとこまで行こうね・・と、その辺は呑気者同士の気楽さで聖徳太子が通ったという太子道をめぐり仏参り、目的の三山に向かった時はもう11時過ぎ。

大和国分寺  正蓮寺大日如来

 道中蕎麦屋でも立ち寄る予定もそんな時間はなく、万が一にと持参したおにぎりを山頂で食べる。耳成山、香具山、畝傍山の3山周遊14キロというが、丘のような低山といっても階段あり急坂ありの山道を登ったり下ったり。

耳成山案内  耳成山へ登る

 畑地や池や集落が点在するいかにも古い道には、藤原京の史跡が点在するのでそこも見学しつつ、山裾には必ずある神社にも参拝しつつのてくてく歩き。最後の畝傍山に向かうときは既に冬の太陽は傾き、間にあうんかな。

耳成山三等三角点 藤原宮址 今も発掘中
耳成山、奈良盆地が広がる  香具山から畝傍山を望む
香具山山頂の磐座 本薬師寺跡

 それでも薄暗い山頂で三角点を踏んで無事目的を達成した。1人やったら最後の畝傍山は絶対あきらめたね〜と、下山した夕暮れの橿原神宮でお互いの健闘を讃えあったのでした。

畝傍山から大阪湾・六甲を望む 畝傍山三角点

 そんな道中の折に甚く感激したのが、香具山から見えた景色です。金剛山などの山地に3方を囲まれた真っ平で広大な奈良盆地(奈良盆地がこんなに広かったとは。実感した)のずっとずっと北の地平線上にぼこっと突き出た山影。かなり遠くに1つだけ見えるから大きな山に違いない。

 よーく見ると、それは愛宕山の形をしている。すごいなあ 愛宕が見える!古代、難波潟から奈良盆地の南にたどり着き、飛鳥宮、藤原京を造営、平城宮へと北上し最後にあの山を目指して長岡京、そして京都に遷都か、なんかロマンや!古代人になった気分や!と小躍りしたのです。

 で、奈良盆地の南端っこから眺めた景色は京都からはどう見えるのだろかと気になって、12月25日にまずは大文字山に行ってみた。冷たい空気に遠望が利き、見えましたよ。大文字三角点から、金剛山の東側にうっすらと霞む長い山地、ちょうど香具山の南側に当たる多武峰のぎざぎざした稜線が。今までは気にもとめず眺めていた遠くの山並みが、急に身近に思えてきたのでした。山ってこれだからわくわくします。

大文字山三角点から金剛山を望む 12月25日

                             【 記:ikomochi 】