愛宕山
(小てつ No84)

愛宕 三角点


平成27年7月19日(日) くもり    小てつ単独

コース
JR保津峡駅〜中尾根〜水尾別れ〜表参道〜三角点〜月輪寺道〜大杉谷道〜金鈴橋〜嵯峨








 この週末、台風の状況によっては岩籠山にでもと、JOEさんと打ち合わせをしていたのですが、なんと土曜日には、朽木、鞍馬、周山街道、山中越えと京都周辺の街道筋はことごとく通行止めの状態となり、161バイパスは通行できているようだけど、谷筋を歩くことになる岩籠市橋ルートはダメでしょうと、早々に近場の山に各々単独で行くことになる。

 金曜日の夜半から、JR嵯峨野線も運休となっていたが、土曜日昼頃には動き出した。土曜日夜には、いつも通りに白髭神社のところの投光器の光も見え、神社は停電もしていないようだし、それなら愛宕山なら行けるだろうと、でも車でのアプローチは控え、JRを利用して愛宕山に行ってみました。

 いつもの7時23分着のJRで保津峡駅に降り立つ。眼下に流れる保津川は濁流となって荒れ狂っている。これではJRも止まってしまう訳だ。準備は中尾根の取り付きでと、そのままの格好で赤橋へ歩き出すと、エンジン草刈機を持った10人ほどの人々が、それぞれ斜面の草刈の作業をされている。見るからに業者じゃなく、どうやら水尾の住人の方々の共同作業のようだった。共同作業が予定通り行われているくらいなら、水尾に被害は出なかったようだと安心する。水尾川の水はうす濁ってはいるものの、保津川に比べればずいぶんマシだ。

保津川の濁流 水尾川はややマシ

 中尾根の取り付きまで20分歩き、小広くなっているガードレールのところで準備をする。丁度水尾を7時35分に出たバスが降って行く。ツツジ尾根ほどではないけれど、中尾根の登りはじめも、いささかしんどいところだ。稜線に出て、左手の愛宕向きに転進するまでは頑張りどころ。

 中尾根では全く台風の影響を感じず、45分で大岩に到着。大岩の沢がやや水量が多くなってはいるが、水のにごりもなく、大丈夫である。大岩から、もうひと頑張り急な登りとなる。やけに蜘蛛の巣が多く。また今の時期の巣は、糸が細くてよく見えないから、バッサリかかってしまう。首から下げたタオルで、汗を拭くより、蜘蛛の巣を拭う方が多いくらい。また45分格闘して水尾別れに出合う。

中尾根取り付き 大岩のところの流れ
水尾別れ

 それまでもパラパラと降ってはいたので、小屋に入り休憩がてらカッパを着ようか思案する。こんな天気だというのに、数人の登山者が、休憩無しで登って行く。そんな中、2才くらいの女の子を背負子に背負ったお父さんが小屋に入ってきて、寒くないかと女の子の世話をする。ドイターの背負子ザックに、ピッケルが見えたので、まぁやってる人なんだろう。でもこの時期いらんなぁ。

 雨が小ぶりになってきたので、カッパはいらないだろうと、折りたたみ傘をウエストベルトに入れて、今日は登山者も少ないだろうと、残りの登りを傘もさせる表参道で行くことにする。

千日参りの用意 参道の様子

 表参道では西からの風が抜けて涼しく、これは正解だったかと喜ぶ。バテ気味だったのが復活して、一気に参道まで登る。先ほどの一団は、同じバスの組だったらしく、参道は閑散としている。神社に用の無い小てつは、石段下を素通りして、三角点へ向かう。三角点に10時着。

 先日愛宕裏から三山の折に、10人ほどのグループと遭遇したが、あとでokaoka clubを見てみると、踏破時間からMASHIOさんのところのグループだったんだとわかった。こちらも注意していなかったけど、全くMASHIOさんに気づかなかった。(グループの女のひとばっかり、見ていたんやろか・・・???)。

 まだ早いけど、恒例のラーメンタイムとし、先週の残りの鶏塩マルタイラーメンだけ食す。ガスがかかったままで、全く眺望な無し。三角点を訪れる人も無し。

 30分近くゆっくりして、さてこれからどうしようとなるが、早いけれど三山周りは前回やったし、今回は、皆さんがよく使われるルートの谷筋の調査に徹しようと、このまま大杉谷道で降りることにする。

 ジープ道を神社近くまで戻り、月輪寺道を降って行く。やや小枝が散乱しているが、山道は全く大丈夫で、大杉谷道分岐をとり、植林地のギザ道を降っていくのだが、本日のルートの中で、ここが一番蒸し暑く感じ、やはり風の抜けない谷筋の、まして朝に陽が入る東向きの大杉谷は暑いとなる。夏向きじゃないなぁと思う。

普段は無い流れが 谷は真っ白な流れに

 11時35分に林道に降り立つ。大杉谷は、いつもは流れのない沢に流れがあったりはしましたが、山道に大きな被害は無く、普通に歩けました。

 帰り支度をしていると、単独男性が降りてこられ、しばらく話ながら林道を降って行く。彼は大杉谷の常連さんということだった。バイクで通われている彼と、今は廃墟の喫茶店跡で別れる。金鈴橋の下流では、こんな濁流にも関わらず、いつ鉄砲水がくるかも知れないのに、バーベキューをしている若者(馬鹿者?)の集団がいくつもある。

金鈴橋上流 それでもバーベキュー

 今日はいささか歩き足りないと、京都バスのバス停を横目にして、試峠を越え、そのまま丸太町まで歩いて行くことにする。バスの時間があわなければ、JR嵯峨駅まで歩くつもりで・・。市バスのバス停に着くと、あと5分でバスが来るラッキー!。

今日の花はこれだけ

 台風一過の良い天気とはいきませんでしたが、取り急ぎ愛宕の調査に行ってまいりました。愛宕山は、全般大丈夫なようです。

 一日様子を見て、20日に堂満に行かれたJOEさんのお話では、大山口から青ガレ、堂満の山道も大きなダメージは無く、普通に歩けたそうです。


                           【 小てつ 】