愛宕山(町内登山2) ( 小てつ NO.78 ) |
![]() |
桜は満開、人もいっぱいの愛宕神社下 |
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||
平成27年4月29日(祝) くもり時々晴れ H家+1 小てつ
コース: 水尾共同駐車場〜水尾参道〜社務所裏道〜愛宕神社〜表参道〜旧ケーブルカー駅舎へ寄り道〜水尾参道〜デポ地 ![]() ![]() ![]() ![]() 以前にガイドをした町内の小学生達も、月日がたつのは早くて、上の子達はもう中学生になってしまった。中学生にもなれば、近所のおっさんと一緒に山へ行くようなこともなくなり、次のターゲットを育てなければという矢先、ノコノコ 「一度、子供を連れて愛宕山に登ってみたい」などと言う近所の若夫婦がいて、飛んで火にいる何とやら・・ごとく トントン拍子で予定も決まり、この祝日に決行となりました。 しかしまだ若夫婦でかしらが6歳、次に4歳、2歳とお子さんもまだ小さく、表参道は無理と考えるものの、以前の町内登山で使った谷山林道で首なし地蔵まで車であがるという手は、「谷山林道が工事で通行止め」という愛宕中毒患者のFさんからの情報もあり使えない。ここは、少しだけ楽のできる水尾からの取り付きとしよう。6歳の長女Aリちゃんの友達で、保育園の愛宕山登山遠足の時に熱を出し、休んでしまって、どうしても登ってみたかったというSホちゃんも加わりの珍道中、どうなりますやら。 8時に町内で待ち合わせ、お互いの家を待ち合わせ場所と勘違いして行ったり来たりしたものの、とにかくも出発する。安全運転で六丁峠を越え、峠を越えて少し進んだところで車を止め、フジが綺麗な山越しの保津峡の景色を紹介する。ところが、子供達はこの絶景には感激も薄い。前回の町内登山の時もそうだったが、行きにはあまり感動がないみたいだ。感動する心のシナップスの働きに、まだスイッチが入ってないのだろう。 水尾の共同駐車場に着くが、まだ一台の駐車も無い。バスの運転手さん用に一台分の駐車場所を空けて、2列目から駐車する。準備をしトイレを借りて、今日は準備体操もして9時に出発となる。
真ん中長男のSト君は、最初元気に歩き出すが、一番下2歳のみーちゃんは、最初からおんぶをせがむ。いつもはお父さんのおんぶは嫌がるというお母さんっ子のみーちゃんだが、今日ばかりは雰囲気を察知しているのか、少しもぐずらずお父さんの背中に張り付く。お父さんがおんぶとなれば、荷物はお母さんが担ぐことになるので、ザックの中の重いものを抜き出して、小てつが担ぐようにする。 水尾小学校を越えるあたりまで子達ははしゃいでいても、すぐにしんどいと言い出すが、水尾参道口に置かれた杖を見つけると、おのおの手にとって歩きだす。みーちゃんも少しだけ自分で歩く。 水尾参道と社務所裏道の分岐で休憩、ダースチョコを配給する。今日は、この小粒配給作戦で乗り切るつもりだ。今日はなぜなのか水尾参道が空いていて誰も歩いていない。このまま水尾参道を登ろうかと迷うが、それでは水尾別れから表参道と合流してしまう。ペースも遅く、収拾もつかない子連れだと、他の登山者に迷惑もかかるかもしれないので、ここは登山者も少ない社務所裏道で登ることにしようと、「農林道行き止まり」に進む。
社務所裏道は参道より狭く、並列では歩けないからその分注意もできるとも考えてのこと。でもSト君は歩調が定まらず、左手のガケの方にしばしば落ちかけるので、ストックで支える。(馬の調教じゃないんやから・・)。 第1ベンチで、再度休憩、再びチョコの配給を行うが、すでにお腹がすいたと言い出す。それじゃあ、次の次のベンチまで登ったら、パンを食べることにしようと言い、その気にさせて登り出す。 その気にさせて登っていくのだが、Aリちゃんの機嫌がだんだんと悪くなり、普段は仲良しのSホちゃんに対抗しているのか何なのかグズリ出す。第三ベンチに到着し、カツサンドやハンバーガー、パンダパンでそれぞれエネルギー補給。Aリちゃんの機嫌も一旦は落ち着く。
しかし、社務所裏道最後の切り返しあたりで、Aリちゃんの機嫌も最悪になり、Sホちゃんが先へ行ったの、待ってないだので大泣きとなる。表参道に合流するも、参道を歩く一般登山者に(いったいどこから登ってきたんや)目線をいっせいに浴びることになる。 まあそれでも何とかなだめすかし、神社にあがる最後の門の脇で、みんなで拝礼の練習をする。5円玉を三つづつ渡して、いよいよ神社へと向かい、本宮、若宮、奥宮と三つのお宮さんにお参りして階段を降りる。さあお昼にしよう。 今日は天気もまずまずで暖かく、皆さん小屋の中ではなく、外で休憩されている。ちょうど階段下左手の大きなベンチがひとつ空いているので、ここを陣取れと店を広げる。「山じゃ何故か美味しいよ」と直前のコンビニで仕入れてきたカップ麺を作って食べる。(途中でパン食べてしまったし、大正解)。
お腹が膨らむと、Aリちゃんの機嫌もなおり、どうやらお腹が減るか、しんどくなると途端に機嫌が悪くなるという、ある意味わかりやすい特徴があることが分かり、それなら対処も簡単なのだと思った。でも、今時の普通の親なら周りを気にするのか、何でもすぐに上から叱りつけるのだけど、この若夫婦はよく観察していて、頭ごなしに叱りつけることもないので、上手に育てていると感心する。 後片付けをしていると、棒切れをひらって遊んでしたSト君が転倒する。そのひょうしに棒でひたいを打ったのか、おでこがはれてしまった。切れて血が出なくてよかったが、ちょっとはしゃぎすぎ。 三角点はまたの機会にするとして、今日のところはこれくらいにしておこう。それでも「よっしゃ、これから三角点に行って、地蔵に行って、滝谷降りて登り返して竜行って、ここまで帰ってこよう」と言ってやったら、となりで食事の準備をしていた男性5、6人のグループが、本気にしたのか「地蔵、最近行ってへんなぁ」と小声で言い合ってた。(誰がこのメンバーで行くか)。 どんどん人が増えて賑やかな参道を降って行く。まだまだ老若男女が登ってくる。中には何人か、おんぶで小さい子を担いで登ってくるお父さん、お母さんがいて、御苦労様ということになる。 お昼を食べて、少し元気も出たので、「お化け屋敷に寄っていこう」と言い旧ケーブル駅舎に寄っていく。ゲーム無いの〜とか言い出すが、行ってみれば流石にここは気味悪いのか、結構気をひいたようだ。少し探検をして表参道に戻る。
水尾別れから水尾参道に入る。みーちゃんがまた少しは自分で歩くが、靴も赤ちゃん靴なので、とても山じゃ歩けない。肝心のお父さんは、既に今日の人ではなくなっているので、いつもなら絶対に嫌がって大泣き必死だが、ダメ元で、小てつがみーちゃんを肩車してみた。ところがどうだろう、山じゃこの人が頼れると思ったか思わなかったか、あの人見知りが全く嫌がることもなく、見晴らしが良くなったその場所が気にいったのか、ご機嫌となった。 Sト君も降りはグダグダ言わなくなり、頑張って歩いていたが、水尾までもう少しというところでお父さんにおんぶをせがんで、してもらったものの、背中からずり落ちてしまい、そのひょうしに地面で後頭部を打ってしまった。今日はさんざんなSト君だ。小石ゴロゴロの水尾参道で、お母さんもズルっと転げてしまい、やっぱりスニーカーじゃしんどいねとなる。
水尾参道口で杖を返し、無事に降りてきたと喜ぶ。ここで視界が開けると、子供達は「わ〜」と歓声をあげるので、やはり朝とはえらい違い。 デポ地まで戻り帰り支度をして降って行く。途中御夫婦連れと見えるカップルが車道を歩いているので声をかける。「保津峡まで乗りますか?」助かりますと言うカップルを荷台に乗せて降って行く。途中で何人かの登山者が車道を歩いているのも見かけるが、早いもの勝ち。よくここで登山者をお乗せするが、だいたい水尾から車道を歩いているということで、常連かどうかわかる。旧道を歩いていりゃ声をかけることもないのだし。 保津峡駅に着き、荷台からカップルを降ろす。カップルは、今日はケーブル軌道跡で登ったんですと言われ、軽トラの荷台に乗ったのも初めてで、今日は驚きの連続だと言われる。 そこでokaoka clubの紹介もし、連休明けには今日の出来事もアップしていただけるでしょうし、また見て下さいと宣伝もして別れる。何年か前に哲郎さん達も、佐々里峠から稲妻号の荷台にお乗せして、おかみさんのところまで降ったなぁと思い出す。
新緑鮮やかなこの一番の時期に、家族登山のガイドをしてきた一日でした。全く子供というのはすごいもので、一日のうちでもどんどん成長していくのがわかりますね〜。小さいうちは、やはり親が連れて行ってやらなくてはいけませんが、今日にように、Aリちゃんが大泣きになったのは、親がいたからで、立場が逆転していたら、大泣きしていたのはSホちゃんだったかも知れないということでした。なかなか面白い。 また、みーちゃんも実はすごくて、この計画が持ち上がった時に、絶対におんぶになるということで、小てつが背負子と大きめザックを持って行って、試そうとするも、全く受け付けなかったのでした。それが本番この変わりよう。次に会った時には全然ダメに戻っているかも知れませんが、それでも驚きでした。 Sト君もみーちゃんも低体重児で、他の子よりも小さかったのですが、水尾からとはいえ4歳児で愛宕山に登れるくらいになりました。今日はみんなよく頑張りました。
![]() ![]() ![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |