廃村八丁(火事報告)(小てつ NO.60)


 
巡視小屋 消失


平成26年6月22日(日) 降ったりやんだり  JOEさん、小てつ

コース:
佐々里峠(稲妻号デポ)〜ダンノ峠分岐〜風化木ピーク〜四郎五郎峠〜八丁〜卒塔婆峠〜八丁東稜線〜ダンノ峠〜佐々里峠





 平成26年6月16日(月)の朝、花背小中学校の校長先生のお話では、朝一番に広域林道に消防車が入り、廃村あたりが火事だと言うことだった。幸い火事は大きくならず、消防のヘリもすぐに帰ったと言うことだった。

 それでも一応広河原まで走り、このあたりの情報がすぐに入る「庄兵衞さん」に寄ると、今日は休業で買い出しに行かれていた奥さんが、丁度帰ってこられたところだった。聞いてみると、やはり朝に警察がマイクロバスで来て、八丁に行く道を聞いて来たという。ここからは遠いので広域林道から入りなさいと教えてあげたそうだが、警察もとっさの時のために、管轄内の山くらいは、少し山歩きすればいいのに・・。

 大布施まで帰ってくると、花背消防出張所の前に丁度隊員の方が出ておられたので、これまた聞いてみると、朝6時40分頃に第一報が入り、広域林道の卒塔婆峠から八丁に入ると、小屋だか倉庫だかが燃えていたと言う。行政区は右京区なので花背出張所としては応援になるのだが、こちらの方が現場に早く着いたので、携帯ポンプとホース三本で消し止めたと言うことだった。これまた、廃村八丁のどの建物が燃えたのか判然としないやり取りになってしまった。

 週中でも自分の時間はある程度自由になる小てつと言えども、やはり先週は八丁まで往復してくる時間の余裕は無く、週末を待って見に行くことにした。ところが、この週末の天気予報はかんばしくない。それでも、オールウェザーオッケーのJOEさんにお声をかけると、ふたつ返事で一緒に行きましょうとなる。

 またまた長い前置きとなりましたが、そんな訳で先週のokaokaさんに引き続き、八丁あたりに歩きに行くことになりました。

 実は本日は終日、花背峠あたりが通行止めになっていて、直前にその事を知った小てつは、待ち合わせ場所をいつもの河原町御池のホテル近くから、地下鉄天神川駅近くに変更してもらい、周山街道まわりで花背に入り、佐々里峠に9時前に到着となる。弱い雨が降り、石室の中でカッパを来て準備し、丁度9時に出発となる。

 雨が降ってカッパを着込んでいるが、全く蒸し暑さもなく、快適に歩いて行く。そりゃ佐々里峠が標高720mで、八丁は600mであって、多小の登りはあるものの、全体的には山降りになるからでもある。

朝は貸切 風化木はまだ立派に

 ダンノ峠分岐に到着。おばさん山歩き隊のTさんの情報通り、今年はヤマボウシも当たりの年なのか、たくさんの花をつけている木を見るが、どうもひとつひとつの花は小ぶりのようだ。

 峠から30分で風化木ピークに到着。ここから登山道を外れ、東の尾根に乗る。四郎五郎峠に向かう八丁へ超特急、okaokaさん命名の「炭買い道」である。ところが、この「炭買い道」、八丁の炭もなくなり、誰も使わなくなったせいか、超藪こぎの道となっている。倒木も多くまるでジャングルジム。何度も歩いている小てつが、小さな支尾根に引っ張られて少し間違って降りてしまったくらいである。間違って降りても、こちら側に降りたら、どこでも八丁で間違いはないので安心だが、苦労することは確かなので、少し戻って本来のルートを行く。

 なかなか高度をさげない尾根ですね〜とJOEさんが言われる通りの尾根だし、いつもは風が通らず蒸し暑いところだが、ヒノキの植林に囲まれるくらいになると、峠はもうすぐ。熊はぎされた数本の植林を見て、風化木から、また30分ほどで四郎五郎峠に到達する。

四郎五郎峠手前の熊はぎ 川は土砂で埋まり

 八丁に生活があった頃、一応八丁は周山の上弓削の領地となっていたから(今でも右京区だけど・・)、こちらのルートはサブルートですねなんて話ながら、つづら折れの峠道を降る。でも、昨年の豪雨でも山道は何ともなっていないので、やはり広域林道とは、えらい違い。

 八丁の川が見えてくると、愕然となる。砂利が川に堆積して、流れが細く細くなっている。梅雨の時期にこれだから、夏場には干上がってしまうのではないだろうか?流れが砂利の中に吸い込まれて、伏流水になってしまっているのだ。それでは、虫も魚も住めない。

 浅くなって、渡渉ポイントも選ばなくなってしまった川をジャブジャブとラフに渡って行き、刑部滝の分岐を過ぎれば、やがて四角すいの非難小屋が見え出した。どうやらこちらは無事のようだ。

13日のヒョウの影響 四角すいは健在

 小屋横のビニールシートをタープに仕立てた場所に人影があり、近づくと「佐野さん」だった。佐野さん、最近は八丁を訪れた人に「八丁の村長」と自称しているそうな・・。佐野さんは会長やったん違うん??村長は、最近出没しなくなったけど、いつも長靴履いていて、いつも二日酔い気味の姫路か武庫川から来てるというH、Kなる人物ではなかったか?実は佐野さん、村長を名乗りたくて、H、Kを八丁から追放したのか???

 まあそんな話はどうでも良くて、月曜日の話を聞いてみると、

「16日の月曜日の朝5時頃、いつものように巡視小屋(以前佐野さんが住んでいた小屋)近くの湧水を汲みに行くと、小屋から火の手があがっていて、自分では手がつけられない状態だったので、慌てて菅原の自治会長の家まで走り、消防に通報してもらったということだった。」

 実は、去年の6月にあった「小野村割岳」の火事以降に、地権者の方が火事を心配され、巡視小屋を人力で倒壊させたそうで、佐野さんは、「あっちならいい。」と言われたのか、神戸のどこかの大学の学生が建てたと言われる、四角すいの通称「非難小屋」に宿替えさせられたのだとか。

 佐野さんも宿替えしたので巡視小屋の方には火の気は無く、炭はまだあっても「くず炭」が湿って残っている程度、逆によほどの火力がないと炭には火がつかないと思うほどだった。なのに火の手があがったというのだから、妙な話だ。

 佐野さんと別れ、現場に行ってみる。火事から一週間近く経つのに、まだ焦げた臭いが残っている。焼け跡からは、もはや原因は推測できないが、すぐ横の杉の木は茶色く焦げ、あわやの惨事を想像させる。日曜日に訪れた登山者の火の不始末なら、とんでもないことだ。今回のことに限って言えば、佐野さんが住んでいたおかげで、小火で済んだかも知れない。ただ、このお方の場合、自身が直接、火事の原因になるかも知れないと言う危険をはらんでいるので、 困ったことだ。

となりの木が少しこげている

 火事の場所と状態が確認できたので、巡視小屋を後にする。今日は4時頃には市内に帰っていたいと言われていたJOEさんだったので、どこをまわろうかと思案していたが、ここまででまだ10時半だったので、まだ歩いたことが無いとおっしゃる「八丁〜卒塔婆峠」間の道を案内することにする。(時間が無かったら、巡視小屋の東尾根を登って、八丁東稜線の尾根をたどるルートにしようと思っていた。)

 八丁川のえぐれた状態に目をとられ、危うく右手の流れに沿って歩き出す小てつに、「こっちでしょう?」と逆に教えてもらう小てつ。歯痛はどうにか治ってきたが、鎮痛剤の飲み過ぎで、方向感覚が狂ってしまっているようだ。

 趣きのある道を歩くが、やはり去年の爪跡は残る。でも、こちら側はいくぶんマシかな?突然、人工物が現れ、趣きはそがれる。広域林道だ。ただ、広域林道は、少し卒塔婆峠をそれていて、峠自体は削られることなく残った。今日はここで、ラーメンタイム。晴れていれば愛宕山も見えるところだが、今日は何も見えず。ラーメンタイム中、雨が止んでくれていたのが幸い。

卒塔婆峠の見事なイワガラミ 13日のヒョウの影響2

 後片付けをして、12時ちょうどくらいに帰り道に出立できた。帰りは先日okaokaさん達が歩かれたルートを逆追いすることにする。去年の春に小てつが歩いた時には、ガサガサになっていたと感じたが、どうなっているやら?

 八丁東稜線のルートは、踏み跡があるようなないような妙な感じを受けた。以前のなんにもない感じなら、かえって構えるから間違わないのだけど、雨天気ということでは無く、感じが違う。特にP892のピークなんて、登山道はピークからそれていたはずなのに、踏み跡をたどっていくと、丁度ピークに行き当たったようで、そこがP892と思わずに、そのまま乗り越してしまい、急に降るのと、前方に山影がなくなるのとで、違うことに気付き、ここでも引き返すことになる。何か妙になっています。

 P850からダンノ峠の間のガサガサだったと記憶しているところも、炭買い道ほどではなくなっていて、以外なほど。結局、藪こぎ、悪路はないままにダンノ峠に着く。拍子抜け。

 もうここからなら佐々里峠まで1時間もかからない。本格的な登りとしては最後の登りとなる防獣ネットまで頑張って登り、ネット際を左にダンノ峠分岐まで戻る。このあたりからまた雨が落ちだし、自然と急ぎ足となる。佐々里峠に2時に到着。何と峠にはマイクロバスが1台止まっていて、どうやら小野村割岳方面に登山者がある様子。お好きな方達がいらっしゃいますね〜。

帰りにはもう一台 新商品

 雨中、季節の花観察もあったというのに、小火とはいけ、八丁の火事確認にお付き合いいただき、JOEさんありがとうございました。本日、試した新アームカバーは調子良かったですね。(ロイヤルホームセンターにて発売中)

だそうです


                           【 記: 小てつ 】