愛宕三山めぐり
(小てつ NO.69)

 
竜ピーク


平成26年12月23日(祝) 小雪のち晴れ  小てつ単独

コース:
愛宕寺横デポ地 7:00 〜大杉谷登山口 7:38 〜月輪寺道出会い 8:55 〜愛宕山三角点 9:19 〜地蔵山ピーク 10:04 〜10:28 〜竜ヶ岳ピーク 11:24 〜首なし地蔵(さかさま峠) 12:07 〜八丁山ピーク 12:56 〜デポ地 14:03





 毎年正月3日に訪れることになっている「愛宕三山めぐり」、先日の懇親会の最後の最後に妙なことを言い出すメンバーがおられ、来年の正月3日に愛宕に行けない雰囲気になった。それでもやっぱりやっておかないとと言う訳で、10日前倒しにして、この祝日に行ってきました。(毎回このコースだけはコースタイムを出しているので今回も出します。)

 今年の正月よりも若干早く愛宕寺横のデポ地に到着し、準備をして7時丁度に出発できた。試峠に向かうと、いきなり水道施設分岐に通行止めのバリケードが張ってあった。先で土砂崩れがおこったらしい。歩行者すら通れない崩れなんて、どんなになっているんだろうか?一応確認と、いけないことと承知でフェンスの脇から進入する。本当に通れなかったら戻ってくれば良い。

愛宕寺横にデポ 試峠 通行止め

 土砂崩れは峠の手前、高雄パークウエイの立体交差の法面が崩れたようだ。崩れた土砂はすでに片付けられているが、崩れるだけ崩れさせて、安定してから補強工事をするのだろう。トンネルがあるから急ぐこともないのだろう。何かあっても責任者が困るから、一応今のところは歩行者も通行止めにしているみたいだ。皆さん、通っちゃいけません・・ってかぁ〜。

 とまあ、朝は無事に通り抜けられたのだが、帰りはバス停に人もいて、フェンスの脇から進入していく訳にもいかないだろう。怖いトンネル歩きをしなくてはいけない。

崩落箇所 清滝駐車場には駐車無し

 金鈴橋を渡り林道を歩いていると、東海自然歩道の高雄分岐あたりで、何と林道の下に乗用車が落ちているのが見えた。小てつの斜面ゴロゴロ事件どころじゃない、運転者はさぞ恐ろしかったことだろう。真横で止まってドアが開かなかったからだろう、乗員はリアゲートから脱出したようだ。

 登る前にいろいろあったが、大杉谷の登山口には去年なみの時間で到着し、ストックを伸ばして準備をし、取り付く。今日もとにかく汗をかかない程度、息のきれない程度のペースを気にし、また足の間隔を握りこぶしひとつ分開けることを気にして、これからのアイゼン歩きの練習をする。

林道から車が落ちていた 月輪寺道出会い

 いろいろな方が報告されている大杉谷道の崩落箇所も、丸太で橋がかけられていた。第4ベンチ手前で、足元が凍ってきたので、この先どうせ着けることになるので、我慢をせずに早々とスベランゾーを装着する。月輪寺道との合流点まで登ってくると、前回(12月7日)とは違い登山道はテカテカで、やはり軽アイゼンかスベランゾーくらいは必要だった。ジープ道もテカテカ。三角点に向かうと、足跡がふたつ先行。ジープ道の三角点分岐でトレラン青年、坂で単独男性に出会い、先行者は彼ら二人。三角点で写真を撮って、ジープ道を地蔵山に向かう。今日の足跡は無く、小てつが本日トップ。

ジープ道 愛宕三角点

 スキー場跡を過ぎて地蔵が見えるところに来ても、地蔵の頭は雲に隠れている。小雪も舞って来た。天気予報では日中は晴れ間も・・と言う話だったが、回復が遅れているようだ。

 地蔵ピークに着いて、まだ早いけどカレーうどんタイムとする。今日は白ご飯を持ってきていて、麺を食したあとに投入して締める(って炭水化物ばっか)。20分以上ゆっくりして仕舞をし、滝谷に降りるため、スベランゾーからアイゼンに付け替える。アイゼンと言っても、今日は6本爪。

地蔵ピーク 滝谷

 反射板から滝谷に降りるが、雪に足跡がひとつ残る。ノーストックだからtoshiさんじゃない。足跡は滝谷の登山道を迷いなく歩いているので慣れた人だ。日曜日にまた愛宕中毒のFさんが現れたか?

 ここからは木をつかんで歩くこともあるので、手袋を濡らさないようにオーバーグローブを着ける。雪の時にはこまめに調整しなければ・・。小てつの独断だけど、滝谷は地蔵側から降りる方が安全と思う。若干ギザをきっているし、木も多い。竜側はいくらか直線的に思う。(あんまり変わらんか??)

 竜への登り返しあたりで11時、急に空が真っ青な青空となる。1000mに届かない低山歩きでも、下界では拝めない青を見る。いつも思うが、宇宙を感じる青色だ。P900のピークをかすめて、広い谷の源頭部、通称「竜の広場」に降り、最後の登り返し、竜のピークに到着。いくらか市内の眺望はあるが、スカッとの絶景ではない。飲水だけしてすぐに降りにかかる。

この青がたまらない

 竜の北側に今日一番の残雪が残る。登山道の踏み跡がふたつに分かれる。一方は標高820mのところから直登してきたもの・・。本来の登山道はもう少し北に向く。本来の登山道に向かい、北側から回り込んでシャクナゲのある岩尾根のところに降り立つ。ここのシャクナゲにも全く花芽は無い。

 植林地、むき出しの岩とたどり、芦見谷に降り立つ。竜の小屋に人影無し。九輪草の栽培地もいくぶん荒れた感じで、来年は株も減ってしまうことだろう。首なし地蔵の梨木谷の登山道から登ってきたと見られる足跡は、ドタドタの泥が残っている。今の時期には歩きたくないルートだ。去年同様に八丁尾根で降りることにしよう。

八丁尾根の道 ヤカンの分岐

 雲心寺駐車地には車が3台。アスファルト道をズンズン降り、梨木谷に降りる林道をやり過ごしてすぐの左カーブのところが取り付き、右手の尾根に乗って、しばらくは急坂、しばらくするとなだらかな松葉におおわれた昔ながらの北山の山道の雰囲気。先日このあたりで小型ヘリが飛んでいたが、何で飛んでいたのかわからず仕舞。いつまでたっても標高はさがらず、逆に登り返すと八丁山ピークとなり、その先のヤカンの分岐で右の薄い踏み跡の方に進む。ここからは一気に250mを降ることになるが、今年はじめよりも枯れた松の木の倒木が登山道をふさぎ、所々でジャングルジム。

 梨木林道のゲートのところに降り立ち、川に降りてストックを洗い、仕舞う。月輪寺道取り付きの先で、軽アイゼンをぶら下げてトボトボ歩くカップルがいた。見れば女の子の靴はデザートブーツ。「上まで行ってきたん?」と聞くと、「行ってきました、寒かった。」と。トイレが無いと言うので、六甲山のようにはいかんわと答え、この先清滝の公衆トイレまで無いことを言い、まだ歩いて20分ほどかかることを言うと、カップルは愕然としていた。

八丁尾根からの降りは倒木多し レッカー2台で引き上げ作業

 朝、車が落ちていた場所まで戻ってくると、道路にレッカー車が2台おり、ワイヤーを出して落ちた車を引き上げにかかったところだった。レッカー車2台で引き上げられるのか疑問だが、まぁ人のお仕事、小てつにお手伝いの出来ることでも無いので、早々に退散する。しかし、林道の奥に登山者と思える車が2台あったので、戻ってきても作業が終わるまで、通せんぼやな〜と思う。引き上げている途中だと、どうしようも無い。まぁ勝手に入り込んでいるのだから文句は言えまい、仕方ない。

 清滝まで帰ってきて、いよいよトンネルをくぐっていかねばならない。トンネルの右側を進んで行くと、信号が変わったんだろう後方から車の音が聞こえだした。トンネルの中には、いくつか退避場所があり、清滝側から来た車はそこへ逃げ込んで、やり過ごせた。トンネル内のカーブを過ぎて、もう少しというところで、最も恐れていたことが起こってしまった。トンネルの入口にバスが見えるではないか。しかも、もう出口に近く退避場所も無い。信号が変わり、バスが動き出した。仕方がないのでトンネルの照明が当たる場所で立ち止まり、壁に張り付いていると、バスの運転手も慣れたもので、速度をゆるめてくれたので、手をあげて感謝の挨拶を送る。あ〜焦った。

 デポ地には、結局午後2時に到着。途中の行程ラップは若干違うものの、全体のタイムは今年の初めのタイムと変わらずでした。同じコースを歩いていても、いつもいろいろ事件も起こり、面白いものです。K先生は、年内もう一度山行出来るそうですが、小てつは今年はこれくらいでしょうか?今年もあちこち歩けましたが、来年はどんな出会いがありますやら・・。


                           【 記: 小てつ 】