愛宕山、地蔵山(小てつ NO.67) |
![]() |
地蔵ピーク |
![]() |
![]() |
||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成26年12月7日(日) 800mより上はガス 小てつ単独
コース: JR保津峡〜中尾根〜愛宕スカイライン〜大杉道〜月輪寺道〜ジープ道〜愛宕三角点〜地蔵山〜神社裏道〜米買道〜荒神峠〜ツツジ尾根〜JR保津峡 ![]() ![]() ![]() ![]() 金曜日の昼頃、ガスがかかった愛宕の鶏羽あたり、ガスが晴れると白くなっていた。蓬莱山も白くなっていて、いよいよ近畿地方も冬山到来だ。小てつも「大漁ザック」から「冬用ザック」に荷物を入れ替え、冬支度とする。スパッツも冬用にして、あとはアイゼンを忍ばせ、ワカンかスノーシューをくくりつければ、どこでもこいの装備となるが、まさか今日はどこに行くにしても、アイゼン、ワカンはいらないだろう。 さて行き先を考えるが、木々の葉っぱも落ちて、猟師の鹿猪の猟も最盛期なので、ここはやはり鉄板の愛宕山とした。雪だから地蔵山にも寄ってみよう。ただ、愛宕山とて猟は行われていて、変な道なきルートには突っ込んではいけない。ここはオーソドックスルートで行こう。 さて、この猟であるが、登山者には考えて欲しいけれど、京都北山の愛宕や桟敷、久多の山々で行われている猟をしている人たちの中で、純粋に猟で暮らしている人はいないと思っていいと思う。越畑に一軒、看板をあげているところがあるが、ほとんどは地元の猟師と町からのサンデー猟師のグループだろう。サンデー猟師は、ほとんど市内の人間であって、趣味がこうじて実践となったと思うが、道楽遊びの出来る環境にあった人たちである。そのまま道楽の出来る環境にある人ならいいが、斜陽におかれた人なら、散弾銃の弾代も惜しいところだろう。いったい年間に何発撃っているのやら?山を歩いていても、銃声を聞くのはナカマタのあたりだけで、北山で銃声を聞いたことがない。実射不足は明らかで、あまり信用できたもんじゃないと思う。 7時少し前に自宅を出てコンビニに寄り、JRのホームにあがると、丁度ご来光であった。7時22分に保津峡着、降り立った登山者は単の男性ばかり3人。うち一人はそそくさと赤橋に向かい、もう一人は駅のトイレ前で準備をしだした。小てつも準備は中尾根の登山口でと赤橋に向かう。
先週の斜面ゴロゴロ事件以来、首が鞭打ちになったようで、ずっと調子が悪かったのに、今朝はコロっと何でもないのは、アドレナリンが出ているせいなのか??? 先行の男性は、小てつがザックを担ぐのが嫌だった頃のようなウエストザック姿で、途中のネットフェンスで閉ざされた林道に、フェンスの脇をすり抜けて入っていった。(一応入山禁止と山主の看板もあるのだが・・) 中尾根の登山口向かいの小広くなったところでスパッツをつけ、キャップをバンダナに替え、ストックを伸ばして準備をして、ぼちぼちと中尾根に取り付く。 ひと登りした林の中の踏み跡がわかりにくくなっているが、とにかく上へと登ると、鮮明な踏み跡が現れる。中尾根の登りは、息の切れる前に平らなところになり、息が整った頃にまた登りになるという、しんどさを感じさせない道で、小てつのお気に入り。それでも登りは暑くて、途中でソフトシェルとフリースを次々脱いで調節する。 大岩に着くと、林道に行った単独男性がいた。挨拶をして、先行する。男性は愛宕の常連ということだったが、来るたびに神社に寄っていくというところが、小てつと大違い。水尾分かれまで御一緒することになる。水尾分かれまでは、防獣ネット際を登り一辺倒。あまり面白いとは言えない道。 水尾分かれまであがってくると、景色は一変して、雪化粧となる。単独男性は表参道に向かい、小てつは脇にそれて愛宕スカイラインに向かう。スカイラインのあたりが間伐採されたのか、明るくなったような気がした。それでも市内向きの展望は樹間から覗く程度。快調に進み、大杉谷道の九尾折れの途中に合流する。
珍しくも、大杉谷道に人の気配は無い。今朝の冷え込みで、霜柱が長く伸びていた。九尾折れを登りきると月輪寺道と合流するが、あがると北風が強く吹き付け寒く感じたので、一旦降りて、ソフトシェルを着て、手袋もはめる。 山道に雪はのっているものの、靴跡がつくので、まだアイゼンやスベランゾーはいらないくらい。でも、落ち葉の上にこれぐらい降った雪が一番滑りやすいので、そんな所では気をつけないといけない。
大岩のところに来ると、ジョウビタキの群れがいて、逃げることもなくあちらこちらの枝から幹からつついてまわっている。しばらく観察。 ジープ道にあがり、三角点に向かう。踏み跡はいくつかあったが、地蔵辻から首なし地蔵方面に行っていて、三角点にまわりこんでいるのは、どうやらひとつだけ。三角点にあがって写真を撮り(ガスで何も見えず)、ベンチ広場に降りると、単独男性がスマホを操作。大学生くらいの子の靴見ると、スニーカーだった。「降りは気をつけて」と言って、広場をあとにする。
地蔵山にも先行者の踏み跡がひとつあったが、いつもの長靴跡では無いので、常連さんではないようだ。スキー場跡を越え、地蔵分かれのあたりまで来ると、木々に雪や氷が乗り、明らかに寒そう。 ガスが晴れたら見事な雪化粧なのだけど、恨めしい限り。ただこの調子だと枝の乗っていた雪が落ちてくる、「爆弾」の攻撃は心配いらないだろう。今年始めの雪踏みを楽しみながら地蔵山に向かう。 地蔵反射板手前まで来たときに、携帯のメール着信音がした。JOEさんからだった。JOEさんは、今日は釈迦岳と言うことで、向こうは旧ロープウエイ駅で積雪5cmということだった。こちらの様子をメール返信する。 (JOEさん、近況報告は御自身でお願いしま〜す!) 反射板過ぎで、単独男性とすれ違う。踏み跡の主は彼で、今朝地蔵に行ったのは、彼だけ。「寒いですね〜」と声を掛け合う。
地蔵ピークに着き、まだ早いけどラーメンタイムとする。ただ今日もラーメンタイムと言いつつ、「カレーうどん」。(5袋パックなので、しばらくカレーうどんやな〜) バーナーをセットして、いつものようにポットからお湯を入れ用意していると、西向き地蔵方向から話声が聞こえてきて、3人の女性グループがピークに到着した。 「え〜、ここが頂上?」と、特に何も無い(ケルンはあるなぁ・・)地蔵のピークに驚くが、そう言ってながら「北山やし、こんなもんか」と自分らで納得した様子。記念写真の撮影を頼んできたが、ケルンの北側でポーズをとるので、せっかくだからと、三角点のある南側でとすすめる。 彼女らは、越畑から登ってきたそうで、「京都北山」の4万分の1地図で歩いているようなので、「愛宕を歩くなら、こっちの方がいいですよ」と、今日は持ち合わせていた「愛宕周辺地図」のコピーを1枚あげる。小てつがカレーうどんを作りはじめているのを見て、「ヤバイ、匂いでやられる」と、わいわい言って先へと進んで行った。 かしましい三人が去って、静かなピークが戻った。小てつがカレーうどんを食し終わっても、ピークは貸切。仕舞をして、愛宕に戻るあいだも、すれ違う登山者も無く、常連さん達も今日はお休みかな? ジープ道に戻り、三角点分岐を過ぎ、東向きに展望が開けるところで、八丁尾根のあたりにヘリコプターが飛んでいるのが目に入った。なんでまたあんなところをと見るのだが、消防ヘリではなさそうだし、遭難救助ではないようだ。小さいヘリだし、伐採木を運んでいるのでもなさそうだし・・、それにしても低いところを、植林ギリギリで飛ぶもんだ。
そんなことをしていると、三角点から降りてきた6、7人グループとつかず離れずの距離で歩くことになってしまった。ジープ道を歩いていると、聞きたくはなくても、話声が聞こえてしまう。そのうちに、「足大丈夫?」「降りになるときついかも知れん」大丈夫?と聞いた子が、グループのリーダー格に「テーピングかなんか持ってないの?」「そんなん持ってへん」というような受け答えだった。(なんで持ってへんねん・・)と小てつ心の声。しゃーないなと、ザックを降ろし、救急用の袋からテーピングを取り出しグループを追っかけて、神社階段下小屋のところで、「さしでがましいですが、聞こえてしまって、よかったら使ってください」と言って渡す。(ほんま、お節介なやつや〜) そうそう使うものではないけれど、(小てつも山中で指スッパリ事件以来使って無い)ザックの隅っこにでも、こういうものは、持っていなければというもんでしょと思う。
こんなことがあるから歩きたくない参道を、逃げるように急いで歩き、神社裏道へとそれてひと安心する。神社裏道も雪の時以来だが、間伐材で山道が整備されていた。どなたかは知らないが、御苦労なことだ。ちゃんと手が入っているから、歩きやすい。あとで歩く「米買道」とは、えらい違い。 ズンズン降って水尾道に合流する。ここでも登山者の気配は無く、全体的に今日の登山者は少ないようだ。小学校のグランドの方に進んで、その先を左に折れ、米買道へと入っていく。そのまま水尾道を降りれば早いのに、まだ1時前、早く帰っても銭湯も開いておらず寒い思いをするだけ・・、それに歩くこと自体を楽しいでいるので、これでいいのだ。 標識はあるが、初めてここを歩こうとした人には、入りにくい入口だといつも思う、まるで、人の家の裏庭に入っていく感じ。苔むした小屋のひさし上に生えたユリの種のドライフラワーが年々増えていってるのが、おもしろい。
米買道は、何年か前に一度整備されたのだが、また去年の台風、豪雨の影響、猪の掘り返しで所々ズタズタになっている。もう倒木や土砂崩れで、マウンテンバイクじゃ苦労する道になっている。 今朝登ってきた大岩を過ぎ、荒神峠まで進み、右手にとってツツジ尾根に入る。神社裏道にそれて、ここまで誰とも遭わなかったが、ツツジ尾根の途中で先行する男女4人の登山者を見る。せっついてもいけないし、急ぐこともないので、グループに近づいては止まり、離れたら進むといった、つかず離れずで降りていく。今日はドタドタになったところもなく快適な道だ。
ツツジ尾根には、この時期にも狂い咲きしているミツバツツジがあるのだが、今年は例年になく、3本の木に狂い咲きが見られ、それも2つ3つ花をつけているのではなく、結構しっかりと咲いているので、来年の春はどうなんだろう? 車道に降り立ち、先行のグループと労をねぎらい、赤橋に向かう。大体15分おきに電車が来るので、さっき行ったばかりだから、ゆっくりとできそうだが、用心のため、切符を買って先にホームにあがり、ホームで帰り支度をする。今日は登山道歩きなので、そうズボンも汚れてないので良かった。(いつもどんなとこ歩いてんねん!) 帰りはJR保津峡駅14時22分ので帰る。(う〜ん、王将よるか、よらまいか、悩むなぁ〜)
![]() ![]() ![]() ![]() |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
![]() |