鴨瀬谷山(八丁林道から八丁大道)

鴨瀬谷山山頂


2014年9月13日(土) 晴れ時々くもり  森の旅人M

コース:
鴨瀬谷・八丁林道〜八丁峠〜丹波広域基幹道路〜鴨瀬谷山分岐〜鴨瀬谷山〜鴨瀬谷山分岐〜広域林道八丁大道分岐〜八丁大道〜東塚谷峠〜鴨瀬谷・八丁林道





 鴨瀬谷山に秋の気配を探しに出掛けましたが,今年の京北町に降った豪雨の爪痕が見られ,鴨瀬谷の八丁林道は通行止めの看板があり先へ通行出来ませんでした。国道から直ぐに駐車となりいつもより時間ロスが発生して,鴨瀬谷山尾根から北側の八丁林道へ降りることは諦めて,のんびりコースへ変更して歩いてきました。

 鴨瀬谷の道端で最初に目に付いたのはベニバナボロギクとマツカゼソウ,ボロギクからは種子の付いた羽が風に舞って盛んに飛び交っている。新しく配水池場が築造されており上流の浄水場は配管が外され施設停止しているようだった。近くの雑木にはアケビが今年も実を付けていたが少し高いので手に取ることは出来ず,いつも見上げるだけだ。

ベニバナボロギク マツカゼソウ

 林道を上がって行くと,林道の半分が流出している。これでは通行は無理だ。沢沿いにオタカラコウを見る。山手にはミカエリソウの花芽が5センチ程伸び始めたところで花期はまだ半月後であろう。目立つ紫色のツリフネソウを見るが落花を始めている。

林道半分が流出 オタカラコウ
ミカエリソウ 見頃は半月後 ツリフネソウ

 やがて,いつもの八丁大道への取り付きに位置になるが,なんと林道が多量の倒木で塞がれている。これではバイクでも越して行けそうにない。八丁大道へは,ここから上り始めるのだが山道のない急斜面を登ることに気が進まず,このまま八丁林道を八丁峠まで歩くことにした。ところが八丁林道も大きく痛み,道路下の流出に路肩の崖崩れもあり危険な道に変わっていた。峠に着く前に通り雨に会ったが,その後は天候も回復して晴れ間が出てきた。

倒木で塞がれた林道 林道下が流出
ママコナ 八丁峠

 八丁峠で昼食,地道だった道路が一部アスファルト舗装となった丹波広域基幹道路を鴨瀬谷山取り付きまで歩いていると,通常通行できないはずの車が1台,広域道路を東に向いて走っていった。今日人を見たのはこれだけ。八丁大道分岐を北東に少し下った所が鴨瀬谷山の取り付きである。  少し足元の悪い道になっており注意がいる。山中に入ると古道になる砥山の標識がある。ここから鴨瀬谷山へは西に向かう,小高いところから雑木で隠れているもう一段高くなったピークの鴨瀬谷山を目指す。山頂は樹木で覆われているので展望は全くなく,人気の薄い山となっている。山頂標識も2枚掛かっているだけである。

アスファルト舗装された広域道路 鴨瀬谷山取付

 八丁大道の分岐に戻り,南下し八丁大道を下る。土砂の埋め立て地も雑草と樹木が伸びて景観が変化している。ススキも穂が広がり風に揺れている。埋立地から尾根に降り立つと溝道が現れる,これが八丁大道である。しかし,歩く人も少ないためか,倒木と新たな雑木が溝を塞いで歩きにくい,そして荒れている。緩やかな坂道を東塚谷峠まで下る。この峠から西側の鴨瀬谷・八丁林道へ下っていく。上部途中まで道は残るがやがて消えて急斜面の谷下りとなる。以前なかった沢が大きくなり谷筋を形成している。中間辺りで谷筋に下り,途中また谷筋を外れて下ると倒木で覆われた林道に到達する。

 その後は,国道まで林道を下って行きました。少し物足りないコースでしたが,規模の大きい崖の崩壊は複数箇所目にすることになり自然災害の恐ろしさを知ることになりました。

倒木で塞がれる 荒れた道
東塚谷峠 急斜面を八丁林道へ下る


                           【 記: 森の旅人M】