歯科医師
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歯科医師過剰時代の到来 歯科医になるためには、大学の歯学部に入学し6年間の教育を受け、最終的には国家試験に合格しなければならない。一般的に歯科医師は社会的地位も高く、裕福な仕事の代表と見られがちである。 しかし、近年そういった状況に大きな変化がおきつつある。年間の患者数は約過130万人と安定している。それに対し、診療所数は増加し続けており、平成2年には5万2千件だったのが、平成20年には6万7千件にもなっている。これはコンビニの数(約5万店舗)より多い。 こうした状況から1件当たりの患者数が減っているのは明白です。 一般的に診療所1軒あたりの1日の患者数は 20人前後といわれているが、それを下回る診療所が出始めている。
歯科医師の数が増え始めたのは1970年からである。その頃は歯医者さんに行ったら2時間や3時間待たされるのは当たり前だった。そういう状況を解消するために、国は当時7校しかなかった歯科大・歯学部を大幅に増やした。 私立大学の歯学部に入学すると、1年間の授業料が約1000万円と聞いた。6年間で最低でも6000万円はかかる。はたしてペイするのか。歯科医師過剰時代を迎えて、歯科医の淘汰が始まろうとしている。
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