「政治・経済」の勉強の仕方

以下での内容は、政経に限らず『社会科』科目全般に共通する勉強方法です。

 

 

1、まず教科書を読む。
 センター試験の出題者は、教科書を参考にして問題を作ります。したがって、まず教 科書を読むことです。一部の私立大学ではとてつもなくマニアックな問題を出したりしま すが、そんな問題は解ける必要は全くありません。

 まずは基本をしっかり押さえて、セン ター試験レベルで、どんな問題が出されてもとりあえず60点か70点くらい確実に取れ る力をつけることです。

2、常に大きな流れを意識する。
 高得点をとろうとすると、つい細かいことばかりに目を奪われがちです。でも、こういう勉 強方法は結果的には苦労の割には得点につながらないことが多いものです。まずは、 大きな流れを完全に頭に叩き込みましょう。

 政経でいえば、なぜ憲法が生まれてきたのかとか、資本主義にはどういう弊害があっ て、社会主義や修正資本主義はその弊害をどのような方法で取り除こうとしてきたの か、とかいったことです。こういう幹になる部分がしっかりしていると、細かい枝葉をつける のは意外と簡単なものです。

 幹となる部分を作らないで枝葉を覚えようとすると、必ず 失敗をします。また歴史でいえば、100年、500年単位の大きな『うねり』みたいなものをつかむこ とです。

3、物事を因果関係すなわち、y=f(x)で考える.
 社会現象には必ず原因があります。物事を因果関係の連鎖反応として捉えると、短時間 で多くのことが頭に入ります。小学生のときとは違って、皆さんくらいの発達段階になると、論理 的な思考力がついてきます。ある出来事に対して、why? と問いかけ、物事を芋づる式に 覚えることです。発達段階に応じた勉強方法は勉強効率を格段に高めます。

4、日ごろから新聞を読む.
 理論は現実に適用されてはじめて生きてきます。現実こそが最良の教科書です。ところが皆さんは現実そのものをほと んど知りません。現実を知る一番手っ取り早い方法は新聞を読むことですです。 現実と理論の間にはしばしば大きなギャップが存在します。しかし、そのギャッ プを埋めようと「考える」ところに、本当の学問があるのです。

5、教科書を読んだら、問題集をやる。
 なるべくうすっぺらい問題集がお勧めです。それも、センター方式の「次の中から正し いものを選べ」式のものではなく、(  )内に適語を入れよとか、「記述を求める]もの のほうが実力がつきます。

 1回やってみて出来たからといって安心してはいけません。 頭に完全に定着させるためには、一冊の問題集を3回4回と繰り返すことが必要で す。解けなかった部分についてはもう1回教科書を読みなおすことを忘れないように。 なお、1問1答集は絶対に使ってはならない。有害です。 

6、まず出そうなところから重点的にやる.
 勉強をするときには、「メリハリ」をつけることが大切です。まず、出題されそうな分 野から重点的にやりましょう。どこが出題されやすいかは新聞を読んでおればだい たい分かります。出題する大学の先生方も新聞を読んでいるのです。新聞で話 題になっている事柄をヒントに問題が作成される可能性は非常に高いのです。

 時 間がなければ、それ以外の分野は手を抜いてもかまいません。そのくらいのメリハリをつけるくらいでちょうどいいと思います。(ちょっと書きすぎたかな?)

7、90点以上とってはならない。
 これも大切なことです。90点以上とろうとすると、どうしても細かいことまで全部覚 えようとします。結果的には、頭の中で交通整理が出来ないため、記憶が混乱し 定着しません。理想としては80点くらいを目指す勉強をしておくことです。すると不 思議なことに、結果的には90点から95点くらい取れることが多いのです。

8、授業中のノートの取り方。
 皆さんの授業中のノートの取り方を見ていると、ほぼ理解の度合いがわかります。つま り、先生の説明や板書事項を、ほとんどリアルタイムでノートを取っている人は合格です。 ワンテンポ遅れてとっている人はもう少し早くとるようにしてください。

 最悪のケースは、先 生が一つのテーマについてしゃべり終わって、次のことを話しているのにまだ前のテーマの ノートををとっている人です。この人の頭の中はもうほとんど「活動停止」状態といってよい でしょう。これではいくら素晴らしい(?)授業を聞いても身につきません。

9、本格的な勉強は10月からで十分間に合う。
 あせる必要はありません。まずはじっくりと授業についていくことです。そして、模擬 試験にあわせて勉強しておくことです。国公立大学を目指す場合は、10月までに数学と 英語をモノにしておいてください。

 理科・社会は10月以降が勝負です。10月以降、理科 ・社会に時間をかけれるように、それまでに数学と英語をしっかりやっておくことです。現役 生が本格的に実力をつけてくるのは11月からだと思ってください。

10、数学や英語が苦手だから、理科・社会で補おうとするな。
 入試でのポイントゲッターは、なんといっても数学と英語です。数学や英語が苦手だか らといってその分を理科・社会の得点で補おうとすると、必ず失敗します。そういう発想は(11月、12月になれば別ですが)、2学期の中ごろまでは持たないことです。
  

以上のことを実行すれば、きっと成功します。 GOOD LUCK !

 

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