予習のしかた

 

高校の学習で一番大切なことは、「授業を完璧に理解する」ということである。そのために、絶対に欠かせないのが予習である。

@予習が絶対に必要な科目
 
英・数・国に関しては、「予習なくして向上なし」である。英・数・古典(古文、漢文)はもちろんのこと、現国も少しでもいいから予習してくること。日本語だと思ってなめてかかると痛い目に遭う。

A予習と復習の割合
 
一般によくできる生徒は予習中心(予習7対復習3)に、あまり成績が良くない人は復習中心(予習3対復習7)にすると良い

 成績の良くない人が予習にいくら時間をかけても、分からないことばかりで効率が悪い。たとえば、一つの数学の問題を、5分で解ける生徒と1時間考えても解けない生徒がいるとしよう。1時間考えても解けない生徒にとって、1時間うんうん唸りながら考えることは、はたして1時間の予習をしたことになるのであろうか?

B予習の目的
 
予習の段階で全部分かる必要はない。それだったら教師なんていらない。予習とは、授業を理解するために必要なのである。つまり、「分かるところと分からないところをチェックする」ことが基本なのである。

 そして授業では、予習で分からなかったところを分かるようにすればよい。予習をしていないと、分かるところと分からないところの区別がついていないため、緊張して聞くべき所と息を抜けるところの見分けがつかない。だから疲れるのである。

 とくに、授業を聞いてもよく分からないから、とりあえず「板書事項をノートに写すだけ」となったら要注意である。こうした人は、定期考査で欠点を取る可能性が高い。

C十分な時間がとれない場合の予習の仕方
 クラブ活動などで疲れてしまって、かりに一つの科目に10分しか予習時間がとれない場合どうするか。その場合でも、次の授業で進むと予想される箇所全体に目を通しておくことが基本である。

 たとえば、英語の授業で10行進むなら、10行分全部の英文を10分で、「どこが分かるか、どこが分からないかチェック」しておく。10分しかないからといって最初の2〜3行だけ予習して、後7〜8行は手つかずというような予習のしかたはしてはならない

 数学でも同じである。10分で5問予習しなければならない場合、1問につき2分でも3分でも考えてから授業に臨む。それだけでも授業を受ける心構えはずいぶん違う。

 国語も同様である。その日に習う文章を一度か二度読んで要旨をつかんでおく。これなら直前の休み時間でも可能である。

 

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