共通試験の得点を20点アップさせる \(^o^)/

解法のテクニック

 

1.勉強方法


 
少なくとも、過去5年分の全問題を解いておくことが望ましい。

(1)基本的な知識を問うもの
 勉強の基本は、「授業(教科書)+問題集」
である。 教科書と問題集の使い方は次のようにするとよい。

@まず教科書を読んで基本的な制度や原理を「理解」する。理解というプロセスを省略して記憶しても本当の学力はつかない。 とくに入試に狙われやすいところを徹底的にやり、出る確率の低いところはとりあえず手を抜く。

A教科書の一つの章を読んだら、その直後に関連する部分の問題集をやり、理解しているかどうかを確認する。

B一つの章が終わったら、次の章を同様に繰り返す。

C教科書は簡単すぎる、分かりにくいなどの理由から、教科書も読まずにいきなり市販の参考書に手を出す人がいるが、このような人はまず不合格間違いない。なぜなら、市販の参考書は、入試にほとんど出ない細かなことまで載せすぎているからである。

 共通試験の問題は、教科書の知識を基礎として出題されることを改めて強調したい。まず、基礎となる60点くらいの知識を徹底的に頭に詰め込む。最初から、市販の参考書で200点分くらいの大量の知識を頭に入れようとしても、覚えられるものではない。

D「100のあやふやな知識より10の正確な知識のほうが得点になる」 。
 テストでは70点くらいまではすぐ取れるようになるが、90点以上とるのは難しい。とりあえず目標として80点取れるようにする。

(2)思考力を問うもの
 
資料問題やデータを解読させる問題形式で出題される。一般的にこのタイプの問題は難易度は高くない。したがって、正解率も高い。落ち着いて読解していけば必ず解け る。ただしやたらと時間がかかるものが多い 。

(3)時事的な内容を問うもの
 

今、新聞の紙面をにぎわしている内容が時事問題として出題される。対策としては資料集の「テーマ学習」に目を通しておくのがいちばん手っ取り早い。日ごろから新聞を読んだり、テレビのニュースを見たり する習慣をつけておく。常に時代の流れに常に敏感であること。ただし、毎年7月頃には問題はできており、それ以降の新しい時事問題は出題されない。

 

2.時間配分


 
60分で約40問。1問平均1分半である。しかし、資料・データ型の問題の中には、1問3分4分かかるものもあるから、1問にかけられる時間はせいぜい1分余りである。大問ごとの時間配分を最初に決めておくとよい。

 

3.解法のテクニック
(1)リード文はサッと読み流す。
 ほとんどの設問はリード文に関係なく正解できる。
作問者の力量はリード文の格調の高さで分かる。しかし、出題者には申し訳ないが、どんなに格調の高いリード文でも、限られた時間の中では熟読している暇はない。

(2)教科書に載っていないことは、正解ではないことが多い。
  

作問者が問題づくりの「ネタ」に困って、苦し紛れに作った設問がたまに見られる。たとえ教科書に載っていない問題を出題しても、正解に関係なければ高校現場から批判されることもい。したがって、ダミーの文章作りに困った作問者は、しばしば教科書に載っていない時事的な細かな問題を作成する。

 ところが、受験勉強をする高校生の中には、こうした学習指導要領を逸脱した細かな問題を見て、「そんなことまで勉強しなければならないのか」と思って、(時には先生も知らないようなことを)一生懸命勉強したりする。時間の無駄と言うほかない。日本の将来のために、こういうくだらない出題は控えていただきたい。もっと、勉強しなければならない基本的なことはいっぱいある。

 共通試験問題はたとえ教科書を超えた問題であっても、基本さえわかっていれば解けるように作られている。教科書に載っていない設問の多くはダミーであると疑ってよい。作問する側から言えば、ダミーの文章を作るのは大変である。そこで、ダミーの文章には「どうでもよい些末な時事問題」をあてがうことが少なくない。

 ときには、意味不明の全くデタラメの文章が出されることもある。こんなデタラメの文章を読まされる受験生こそ「いい面の皮」というほかない。

(3)間違い探しに走りすぎない。
 
「次の@〜C中から正しいものを選べ」という問題で、例えばCが正解だとする。この場合多くの受験生は、@〜Bがなぜ間違いであるかを必死になって考える。

 しかし、そうしたやり方は あまりお薦めできない。なぜなら、作問者はダミーとなる文をでっち上げるのに困りはて、やたらと難しい問題を作ったり、ときには全く意味のないデタラメな文章を作ることが多いからである。とくに、予備校の作る模擬試験にこの手の文章が多い。

 だから、どこが間違いかを探すことは多くの場合無意味と思って良い。要するに、正解さえ分かればよいのである。 「間違い探し」に無駄な時間をかけすぎないようにしたい。

(4)時代の流れや出題意図を考えると、正解できる問題が多い。
 

出題者は社会的関心が高く、また影響が大きいも問題ほど「受験生にも知っておいて欲しい」と願う。したがって、社会的に今一番深刻な問題が出題される。常に新聞に目を通しておき、今解決を迫られている社会問題が何かについてアンテナを張っておく。

 設問の中で、一番マスコミに騒がれたのはどれか。 そうした観点から考えると、正解を発見できる場合が多い。年金、医療、財政赤字、新自由主義などは、経済分野の中でも頻出問題であり、ポイントをまとめておきたい。

(5)時間配分を間違えない。
 
自信のない問題は、印をつけておき後回しにする。もし、一つの問題にあまりに時間がかかりすぎるようであれば、その問題は捨てて後回しにする。1問落としても、せいぜいマイナス3点である。解ける問題を確実に解く。それが80点突破の秘訣 である。 とくにグラフ・統計資料問題解答に時間を要するものが多いので、他の問題を早くやり、十分な時間を残しておきたい。

 

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Drawn By Reiko Minagawa