数学の苦手な人へ
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僕は数学については全くの門外漢です。でも、数学の先生にはないものを一つだけ持 っています。それは数学が大の苦手だったということです(笑)。 幸いなことに(?)、数学的 才能に恵まれなかったゆえに、数学で苦しんでいる生徒諸君に多少なりとも参考になる
話が出来るのではないか。そんな気持ちから蛮勇を振るって以下の文章をしたためまし した。したがって、数学が得意な人は読まないで下さい。 1、授業中心の勉強をする 僕の場合、 浪人をしているときにそんな先生に出会いました。難しい問題も、魔術師のようにサラ サラといとも簡単に解いてしまう。『こうやって、こうやれば解けるはず。あとは計算するだ け』。なあーんだ、数学って簡単なんだ(?)と、思わせてくれました。 2、予習は必ずする また、どんなに時間がない場合でも、1問につき2分でも3分でも考えてから授業に臨 むことです。授業効果が全く違います。 3、大切なのは復習 自分一人で解けるようになって 初めて本当に理解した、といえるでしょう。数学が苦手の人ほど復習に力を入れてくださ い。本当に頭に定着させるには、4〜5回繰り返す必要があります。 4、理解して覚える
皆さんの中には よく分からないからとりあえず覚えてしまおう、と頭の中で写真印刷をする人がいますが、こ れは間違いです。なまじっか記憶力がいいと、これで定期考査くらいは乗り越えられるかも しれません。しかし、本当の数学の力はつきません。 5、基本は教科書 まずは、教科書をしっかりマスターするこ とです。学校で使っている教材だけで、ほぼ日本全国どこの大学でも合格できる力がつく ことを保障します。これは、14年間本校の進路指導に携わってきた者の結論です。また、やたらと参考書などの教材を増やすことはかえって成績を下げます。 6、公式は導き方を覚える 7、難しすぎると思ったら、とりあえずあきらめる 同様に、授業でやる問題でも、全部は分からなくてもいいのです。授業をしている先生 自身、『この問題は難しいから、全員が理解するのは難しいだろうなあ』などと思いながら 授業をしているのです。 上手に取捨選択してください。難しい問題にとらわれているうちに 基本的な問題をやる時間がなくなってしまいます。テストでは8割主義くらいがちょうどい いのです。 8、やさしい問題は目で解く 学校で使う教材を含めて1日5題、1年間で1500題は解いてほしいと思います。これ だけやればセンター試験くらいはなんとかなります。 9、とりあえず好きな分野を一つ作る また、最後まで苦手な分野が残るかもしれません。それは仕方がありません。出たらあき
らめましょう。プロの数学の先生ですら、いつまでたっても好きになれない分野があるものな
のです(これはある数学の先生から聞いた話で、内緒です)。 では、頑張ってください。
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