英語の勉強の仕方

 

 

勉強方法には、これが絶対というものはありません。以下のことを参考に、各自で自分に 一番あった方法を考えてください。

1、授業の予習は必ずやること。
 予習は理解できるところと理解できないところを区別するにとどめること特に苦手な人は、 いくら時間をかけても分からないものは分からない。さっさとあきらめて授業で習えばよい。

2、大切なのは復習である。
 その日に出てきた構文、単語、熟語などはその日のうちに覚えること。「その日のうちに」とい うところがミソである。英語が出来る人とはこれが実行できる人のことである。あとでまとめてや ろうとすると必ず失敗する。1日10個の単語は覚えられても、一月分を1日では覚えられない。

3、英文を読んだら、後ろから戻って日本語に訳すのではなく、英文の順番に前から後ろへ、 「英文そのもの」から内容をつかむこと。
 これは英語を勉強する際にもっとも大切なことである。書かれてある内容を、 "Visualize"  できるものについては、なるべく日本語を介さないで理解するように努めること。たとえば、

 We turned the corner from the Pinhook Road.

という文章があったら、この光景を「絵」として心に思い浮かべるのである。PinhookRoad という 道があって、その道からはずれて角を曲がっていくイメージである。

The farm lies high up against the blue sky.

とあれば、農場が小高いところに、真っ青な空を背景に(against)、見える(lie)。そんな情景をイメ ージするのである。この要領が分かれば、あなたの英語力は飛躍的に伸びるであろう。

4、声を出して、感情を込めて英文を読むこと。
 ここが一番大切なところである。気に入った文章は、何回も音読をして覚えてしまうとよい。 単語も、出来るだけ文章の中で覚えたほうがよい。単語帳は作ったその日のうちに覚えこむようにすること。

 単語帳をつくったことで安心してしまって、あとでまとめて覚えようとする人がいるが、失敗の元である。また、市販の単語集みたいなものではなかなか覚えられないので、 一般的にはあまりお勧めできない。ともかく単語・熟語は繰り返し繰り返しやって、貪欲に覚 えること。

5、『構文150』の、例文だけでよいから徹底的にやること。
 それさえやれば、受験英語の8割くらいは終わったようなものである、といっていた卒業生が いた。結構あたっていると思う。テキストはどれも一長一短である。岸高生なら英語科で作った自主教材テキストもお薦めである。

6、文章を読んだら、全体として何を言っているのかをまずつかむ。
 これは、現代文や古文を読む場合も同じである。まずは、筆者の言いたいことをつかむ努力 をすべきである。部分にとらわれすぎると、全体が見えなくなる。

7.単語の覚え方は「コアイメージ」を植え付ける。
 
単語を覚える時は、コアイメージを心に植え付けると良い。 たとえば run という単語。 これはもともと「ある方向に、途切れることなくスルスルと連続的に動く」イメージの動詞である。

He ran for 20 miles. (彼は20マイルするすると走った)
The river runs. (川はするすると流れている)
You nose is running. (君、鼻汁がずるずると長く垂れているよ)← ばっちい!
He runs a company. (彼は長い間、会社を経営している)
My stocking runs. (靴下が伝線している)

 

だから run は、場合に応じて「走る」「流れる」「垂れている」「経営している」「伝線する」など、さまざまな日本語訳となる。しかし、基本的に「 ある方向に、途切れることなくスルスルと連続的に動く」イメージさえ知っていれば、辞書の訳語なんか知らなくても、状況にふさわしい日本語を当てることができる。

 このように、日本語と英語はrunという非常に簡単な単語一つを取ってみても、一対一での対応をしているわけではない。英語のコアイメージを心に植え付けると、英文を読んだ時映画の一場面を見るようにVisualizeできることを、上の簡単な例文から味わって欲しい。

 大学入試に必要な単語数は約5000〜6000語といわれてい る。中学で習う約1000語の数倍である。コアイメージをジェスチャー入りで覚えるようにすると、比較的楽に単語数を増やすことができる。

 以上7項目、だまされたと思ってやってみてください。3ヶ月で目に見えて効果があがってきます。 というよりは、昨日の自分と今日の自分が同じではない充実感を感じ取れるようになります。

                      

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