授業スキルについて 

 

1.発音は明瞭に
 
自分の授業をICレコーダやビデオ撮影をして研究する。

 

2.大きな声で、明るくさわやかに

 

3.授業はコミュニケーション

  @視線は常に生徒に向ける。

  Aアイコンタクトもコミュニケーションの一つ。
   目線をZの字を描くように動かすと、教室全体を見渡しているように見える(Zの法則)。

  B意外な質問が出た時こそチャンス。「いい質問ですねえ」と質問者をほめる。

  Cある政治家の演説を聞いたことがある。実にうまい。5分に1回くらい聴衆の特定の人に向かって直に話しかけるのである。それによって聴衆の目と耳を自分に引きつけ てる。授業でも、生徒の名前を時々呼びかける。そうすると、生徒は自分のために話しているのだなと思ってよく聞いてくれる。

 


4.緩急・強弱をつける。
 
電車に乗っていると、ついうとうとと寝てしまう。これは「ゴトン ゴトン」という単調なリズムが眠気を誘うのである。授業も同じリズムでしゃべっていると眠気を誘う。緩急・強弱を意識的に取り入れる。

 


.「間」の取り方を工夫する。「間」には、一般的に次の2つの効用がある。

  @相手に理解させ、想像させる効果

    「 古池や かわず飛び込む 水の音 」 (芭蕉)

 「古池や」と言ったあとに、一間あける。それによって聞き手は、古い静かな池を想像する。間には聞き手に情景を理解させ、想像させるという効果がある。 冗談を言ったあと、しばらく間をおいてから「ドッ」と笑いが起きるのも同じ理屈である。もし、間をおかなかったら「マヌケ」となって、笑いは起こらない。

  A相手の注意をこちらに向けさせる効果
   間には2種類ある。2秒くらいの通常の間と5秒くらいの長い間である。5秒の長い間を取ると、皆「あれ?」という顔になり、話し手が次に何を話すのだろうと気持ちをこちらに寄せてくる効果がある。
 

 


6.視覚に訴える
 視覚教材を準備する。小道具を準備する(例、100万円札束、兌換紙幣、レプリカ教材、など)。講義形式の「説明」だけではなく、「話し合い」「作業学習」「発表」など50分の授業の中で読む、聞く、書く、見る、話す、体を動かすといった要素を取り入れ、単調な講義にならないような工夫をする。
  

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