とっしーのひとり言

第2回 「私の寮生活」

 今回は今の私に大きな影響を与えてくれている寮生活についてひとり言したいと思います。

私の実家は埼玉ですが高校は新潟の私立のK学園に進学しました。(高校の事は別の機会に述べるとします。)そこで私は学校の敷地内に寮に入寮しました。この高校には男女2館ずつ計4館の寮が有ります。そして寮生は学校全体の40%を占めています。寮にはどこかでこの高校の存在を知った人間が全国各地から来ていました。当然大阪、京都から来てる人もいました。

 まずは私が寮に入る事にした理由を述べなければなりません。今でも「なんでわざわざ遠くの学校に行ったん?」と聞かれます。その質問に対する私の答えは「普通では面白くないし、刺激が欲しかったから。」です。実際中学生の頃から満員電車での通学や平凡な高校生活はいややと思っていました。そして中3の初めにはもう決心していました。

 皆さんは男子寮という物にどんなイメージを持ってますか? 汚い、臭い、先輩厳しい、こんな感じ?私も行く前はこの様なイメージを持っていました。では実際はどうだったか…ほとんど全くその通りでした。かなり古い建物だったのでとにかく汚いです。厨房なんて一応あるものの料理なんてできたもんじゃないです。(まあそれでもしたんですけどね)風呂もかなり汚くてカビは当たりまえで一時期キノコが生えてた事も…。おっと失礼このくらいにしておきます。でもそんな物は慣れればたいした事無いです。住めば都。石の上にも三年です。

やはり1番厳しかったのは上下関係でした。1年時の最初の部屋というのは縦割りで2、3年生と同室でした。ちなみに4人部屋です。基本的に年上の人には寮内であろうが学校内であろうが、街であろうが会ったら「こんにちは」です。そして当然敬語です。呼ぶときは「さん」づけです。これは絶対でした。私は中学時代体育系の部活だったので敬語を使う事に慣れていたので全然問題なかったのですが、やはり敬語という物を使った事が無い人もいて苦労していたようでした。態度が悪かったために入寮4日目にしばかれて、寮を去った奴もいました。本人のプライバシーを考えてあまり大っぴらには言えませんがかなりの大事件でした。

次に他室への入退室の仕方です。まずノックをし、「失礼してもよろしいでしょうか?」と声をかけ、許しが出たら「失礼します。」と言って入ります。出るときは「失礼しました。」です。風呂に入るときも「失礼します。」「シャワー出します。」「シャワー止めます。」「失礼しました。」と言わなければなりません。ここまで読んでどのように感じましたか?耐えられねぇわ!と思いましたか?しかし苦痛や面倒くさいというよりもこれらの事で得た事の方が多いです。最初は強制的にさせられているという気があったのですが、挨拶は慣れると自然に口から出るし、声にはっきりだしてすると気持ちの良い物ですよね。しかもこの寮生の挨拶は学校内で自然と通学生にも広がり学校全体が挨拶であふれるようになりました。事実卒業してから未だに年に何度か高校を尋ねていますが、全く知らない在校生とすれ違う度に挨拶されてとても気持ちがいいです。そして敬語を使う事、雑用をやらされる事によって目上の人に対しての礼儀が自然と身につき、いろいろな事に気が利くようになりました。これらは家から通っている人にはなかなか身につかない貴重な事だとおもいます。

長くなったので今回はここまでにします。次回の続きも読んでくださいまし。


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