自作パソコン作り方
1. はじめに
2. パーツ選びについて
3. 実際の作り方
4. ソフトウェアのインストール

1. はじめに
 パソコンを自作する人口は、年々増えていると思います。アッセンプリーパーツを販売する店舗もかなり増えてきましたし、パーツの価格も大きく下がってきました。しかし、パソコンを自作したからと言って、実際のメーカーものより安くできると言うわけではありません。メーカーの製品は、それなりに大量に生産されていますし、OEM供給で取引価格は相当安い物です。でも、メーカーもののパソコンのスペックに満足できなかったり、やっぱり自分で作ったものが動くというのは感動があります。今では、パソコンする人もオタクなイメージは大分払拭されていると思います。是非一度、作ってみてはいかがでしょう。

2. パーツ選びについて (戻る)
(1) CPU 今は、2.53GHzとかのものもありますね。でも、あんまり早いのを使っても高いだけという感じもします。それに、対応しているマザーボードに限りがあるようです。同じようにアスロンもマザーボードが未対応のものや動作確認の取れないものもあるようです。やっぱりインテルのを選ぶのが無難ではないでしょうか。
(2) メモリー マザーボードとの関係で制約を受ける場合もありますが、実行速度を考えた場合、クロック周波数の高いものを選ぶのがいいのではと思います。それから、最近のメーカーもののパソコンでは256MBが主流ですが、おすすめは512MB以上です。ウインドウを多数開いて作業するとき断然違います。
(3) マザーボード CPUやメモリーとの関係を考えながら、出来ればお店の人に相談に乗ってもらって選択するのがいいでしょう。そんなに高いものを買う必要はありません。ただし、チップセットはi815(P4ならi845とか?)などメジャーなものを選ぶようにしましょう。それから、小さいケースを使うときには、それに対応したマザーボードでないとだめです。最近、ISAバスのあるマザーボードを探すのは大変になっています。昔の部品を流用するのはあきらめて、とっとと中古に売って、新しいPCIバスものに買い換えた方が無難でしょう。ISAは16ビットだし。絶対考えておくべき点は、日本語のマニュアルがあるかどうかです。CPUのクロック周波数を設定するときや、各種ランプ類の結線するときに分からなくなります。
(4) ケース デザイン的なことと、将来の拡張性、それから一杯物を詰める人は廃熱の関係なども考えて選びましょう。スペースが限られている人は、マザーボードにケースがセットになった物なども売っています。そちらを利用されても便利でしょう。ただし、レガシーインターフェイスが無かったり、拡張性に乏しい場合があります。どんなドライブを内蔵させるかも考えときましょうね。電源別売のはめんどくさいのでセット物にしましょう。
(5) HDD 最近は、とても容量の大きいディスクを売っています。出来れば、容量の大きい物を選びましょう。その方が、単位面積当たりの記録密度が高いため、書き込みや読み出し速度が速いからです。それから、回転数の高い物を選びましょう。IDEでも7200回転のがあります。同じ容量なら回転数の高い方が使うときイライラしなくて済みます。
(6) FDD 今どき、98フォーマットに頼ってる人も居なくなったと思いますので、2モードの物で充分でしょう。出来るだけ安いのを選んで買いましょう。
(7) ドライブ
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CD-ROMドライブですが、安くあげたいなら、出来るだけ遅いやつを買うのが常道です。ゲームでもやらない限り早さは必要ありません。但し、考えるとすれば、IDEのDVD-Rドライブを売っています。これは思案のしどころでしょう。DVD,CD-ROM,CD-R,CD-RWが記録・再生できます。
(8) ドライブ
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お金に余裕があるのでしたら、CD-RWドライブの速度の速い物がおすすめです。それと、セットでSCSIのHDDもあった方がいいですね。最近のCD-Rドライブはかなり高性能になったので、オンザフライ書き込みも、ほとんどエラーが出ませんが、やっぱり安全面を考えるとSCSIのHDDも用意しておくのが無難でしょう。MOやZIPドライブはお金が許せば買っておきましょう。内蔵型の方がめんどくさくなくていいと思います。特に外国とメディアでやりとりする場合は、ZIPですね。
(9) グラフィックボード 大きなディスプレイで多くの色を使用する場合は、多量のメモリーを必要とします。私は、32MBのものを利用しています。描画速度が、パソコンの処理速度を規定する場合もありますので、ここはあまりお金をケチらない方がよいでしょう。それからメジャーなメーカーの物を選ぶのが賢明です。特に、TVチューナーやビデオキャプチャボードなどと併用する場合は、相性との関係で動作しない場合があります。確認してからかいましょう。
(10) ボード関連 LANボードは、100BASE/Tの安いので充分です。SCSIボードは、それなりに信用のおけるメーカーの物を選んで置いた方が後で後悔がないと思います。モデムが必要かどうかですが、今更モデムでインターネットでもないと思うのですが、TAからFAX出来るソフトもありますが、取り回しが悪いので、FAXしたい人やNTTのエンジェルラインを使いたい場合は絶対いります。サウンドボードは、人によります。鳴ればいいと言う人は、安いのでいいですし、音にこだわりたい人は、ONKYOとかオーディオメーカー物もよいでしょう。
(11) その他 キーボードは、お金がない人は安いので、そうでない人はキーボードカバーを売ってるやつを捜した方がいいと思います。でも、1980円ならカバー買うより買い換えた方がいいかも?マウスも、適当です。出来れば見本をさわって使い心地を確認して買った方がいいと思います。廃熱関係のファンもそろえた方が動作が安定します。特に、ドライブを多量に内蔵する人や、ボード類を多数差し、ケースが一杯になる人は、廃熱用のファンをちゃんと買った方が無難です。

3. 実際の作り方 (戻る)
(1) CPU マザーボードにCPUを取り付けます。CPUの電極とマザーボード側の口を合わせれば間違うことはないでしょう。CPUクーラーの電源を差して出来上がりです。後は、CPUのクロック周波数に合わせてマザーボードの設定をしましょう。
(2) メモリー 今どき、SIMMの人は居ないと思うので、168ピンの物と考えますが、メモリーの欠き切りの位置とメモリーソケットの口を合わせれば間違わないと思います。ぐっと差し込むと両側から取り外し時のピンが持ち上がってきます。
(3) ケース ここで、マザーボードをケースに取り付けます。ネジの位置を確認しながら取り付けて下さい。全てのネジ位置が固定されないと、後でボードを差すときなどに事故る危険性があります。出来たら、電源ケーブルをソケットに差します。口を合わせれば間違いないでしょう。時々これを忘れて、「電源が入らん」と嘆く人が居ます。
(4) ドライブ IDEのHDDをプライマリーのマスター(ケーブルの先の方)、CD-ROMをプライマリーのスレーブ(ケーブルの途中の口)に取り付けます。昔は、CD-ROMの回転数が遅かったので、CD-ROMをセカンダリーに接続しないとエラーが出たこともありますが、最近は問題ないと思います。ケーブルも1本で済みますし。ここで、IDEのケーブルですが、マザーボードに附属の物で問題はないのですが、お金に余裕があるようでしたら、同軸状になった物を売っていますのでそちらの方が、後々、内蔵機器が増えたときに取り回しがよいと思います。最後に、電源ケーブルをソケットに差して下さい。HDDは3.5インチのドライブベイに直づけですね。CD-ROMは5インチベイの空いてるところに付けましょう。それから、FDDを取り付けます。マザーボードに結線し、電源ケーブルを差します。
(5) グラフィックボード AGPに差すだけです。ディスプレイに接続して下さい。ネジ止めは後でかまいません。
(6) その他結線 電源表示ランプやHDD動作ランプ、電源スイッチ、リセットスイッチなどをマザーボードのマニュアルに従って結線します。特に動作表示ランプの結線は、後でやってもいいんですけど、やっとかないと、電源入れたときにちゃんと動作してるかどうか不安になるもんですから。

4. ソフトウェアのインストール (戻る)
(1) OS ここまで来て言うのも何ですが、私、DOS/V機しか想定していません。それから、LINUXマシンを作るつもりもありません。まあ、基本的には同じなんですけど・・・・。さて、ここまで組あがったら、WINDOWSをインストールしましょう。ケースの蓋は閉めないで下さい。後でまだ取り付ける物があります。セットアップデスクとCD-ROMを入れ、電源を投入して下さい。FDDが動きだし、FDISKやフォーマットが終わり、インストールが始まったら、こっちのもんです。ここで、FDDが動かない場合は、結線が逆さまです。HDDやCD-ROMが動かないときもその可能性が大です。あと、電源関係はちゃんと結線されているでしょうか。確認には確認を。WIMDOWSは後々のフォローを必要としないのであれば、ハードディスクかマザーボードとセットで、OEM物が安く売ってます。ちゃんと、アフターサービスを受けたいのなら、ソフトウエア売場で新品を買いましょう。
(2) グラフィックボード なにわともあれ、OSのインストールが終わったら、グラフィックボードのドライバーをインストールしましょう。折角のボードがちゃんと動作するかどうかが問題です。
(3) ボード関連 ボード類は電源を切りながら1枚ずつ差し、ドライバーをインストールし動作確認の後、次のボードを差して下さい。一辺に差すとプラグアンドプレイのおかげでえらいことになる場合があります。ここら辺の作業が実は一番時間がかかるんです。
(4) ドライブ SCSI関連のドライブの話です。出来れば一辺につなぐのではなく、1台ずつ接続し、正しく認識動作することを確認の上、次の物を接続して下さい。先ほどと同じで1台ずつ、ドライバーをインストールして下さい。
(5) 廃熱処理 ドライブを縦に並べてたくさん使用する場合は、出来れば、前面に発熱した方がいいと思います。それから、どんなケースでもそうですが、背面への廃熱ファンは、必ず取り付けましょう。そうしないと、CPUの熱とドライブの熱で内部が加熱し、暴走するおそれがあります。私の場合は、デスクトップ型ですので、ケースの下面に廃熱ファンを取り付けています。電源は、他のドライブから二股で取ればいいでしょう。電源を入れ、全てのファンが動作することを確認しましょう。
(6) 蓋をする ここまで手来たら、ケースの蓋をして、電源を入れ、動作チェックして下さい。問題ないようでしたら、全てのボード関係や結線関連のネジを締め、カバーもネジで固定します。
(7) プリンタ 自作の部品購入の内容から忘れてました。ここで、プリンタを接続し、ドライバをインストールして下さい。スキャナやデジカメをお使いの場合も同様です。
(8) TA,ルータ インターネットする人がほとんどと思います。TAやダイヤルアップルーターをここで接続し、ドライバーをインストールの上、ダイヤルアップ設定を行って下さい。当然ですけどISDNの電話線が来ていることが前提です。
(9) 最後に 日本橋などの午前10時半に開店する店で、パーツ関係の買い物をして、昼ご飯を食べてから組立をはじめ、ソフトウェアのインストールの前に休憩を取り、最後の仕上げにかかるとすると、大体18時頃には終わると思います。問題なければの話ですが。それから、買い物したときのレシートは必ず保管しておきましょう。部品に初期不良があった場合の交換に必要です。できあがったパソコンで、バリバリ遊びましょう。