[HOME] > PC-UNIX Tips > FMV CMOSバッテリ交換
Since 2001.05.26
ある日突然、セカンダリマシンとして利用していたFMV-DESKPOWER(FMV-499D3) を久しぶりに起動しようとすると、次のようなエラーがBIOS起動時に出力されち まい、起動できない事態が発生しまいました。
...
The following POST errors have been automatically configured:
RT/CMOS Battery Bad or Checksum
Error Video Card Mismatch
...
Bad CMOS Battery
...
エラーメッセージで気になるのは、CMOSうんたらってところ。どっかで 聞いた気がする...。FMVの説明書を眺めるとありました。
どうも、BIOS設定を記録しているCMOS RAMのバッテリが切れて、BIOS設定値が ないため起動できないようです。 Googleなんかで調べると、バッテリつまりは電池を交換すればいいようです。
日本橋に行く前に、やっぱり実物を持参した方がいいかなってことで、FMVから CMOSの電池を取り外しました。ただ、これが結構取り外しにくくて苦労しました。 上部のフレームを取り外してマイナスドライバでこねくり出しました:-)
わかりにくいですが、写真中央の丸い黒色の円盤がCMOSバッテリの 台座(?)です。また、写真右側のものが取り外したフレームです。 左は電源です。
電池の表面を見ると、"BR2335"と書かれています。 インターネットでこの型番を検索すると、同じFMV-DESKPOWER(FMV-499D3)につ いて詳細に解説されたページに、「リチウムボタン電池:BR2335(3V)」と記載が ありました。ありがたや。
後は、単純にこの型番の電池を日本橋で買ってくればいいやと、高を括っていま した。またもや、悲劇はこの後に起こるのでした...。
後日、日本橋でBR2335なるボタン型電池を探しに回りました。がっ、どこにも ないんです。これが。やっと、BR2325(リチウムボタン電池3V)ってのを一軒だけ 見つけましたが、型番が違うので購入するのは控えました。
「こーゆのは、パーツ屋にあるんやろ。たぶん。」
とそこいらのパーツ屋をあたりましたが、ありません。店員の兄ちゃん曰く、
「こんなのは、パーツ屋にはないっすよ。そこいらの普通の電器屋か、コンビニ にありますよ。」
とにべもありません。
こーゆー時にやっぱり役に立つのは、インターネットってことで、モデムの生産 が追い付かないADSLX-)の店頭デモをやっているPCで、探してみました。おいおい:-)
上記のサイトでわかったことは、次のとーり。
代用品でもOKについては、 BR2335 の一連のスレッドを御覧ください。松下電池の方が、リチウムボタン電池の 型番について詳しく説明してくれています。BR2335だと、
とゆーことだそうです。知らんかったあ。
で、結局実績もあって直径と厚みが一番近い次の電池を購入しました。CR2335 ってのがあれば理想なんですが、ありませんでした。
最後に取り付けですが、ここでもちょっとだけ問題が発生しました。
電池を取り付けたのですが、厚みが5mmほど薄いため上部から押しつけている 金属板が電池から離れてしまいます。都合が悪いので、金属板をドライバで押し つけて取り付けました。厚みのあるCR2354の方が良かったのかもしれません。
次にいよいよマシンの電源を投入してみます。すると、電池交換前と同様の エラーメッセージが出力されます。うーん...
はい、その通りです。CMOS RAMはバッテリによってBIOS設定値が保存されて いるので、電池切れとともに、BIOS 設定がすべてクリアされてしまっているのです。現在のシステムにあったBIOS 設定で保存してから再度システムを起動すると、問題なく起動できました。 ただ、実際にはBIOS設定を控えていなかったので、元通りのBIOS設定 にするのに時間がかかってしまいました...。
今回は、CMOSバッテリが切れてからの交換でしたが、もし事前に交換する場 合は、BIOS設定を必ず控えてから行なう必要があります。
PC-UNIX Tips
Written by kabada