西武19回戦
[2002.08.16]

(近鉄 10 - 12 西武)
[西武ドーム]
[2位 / 51勝 43敗 2分 / 貯金:8 ]

<西武マジック34>

  遂にこの日がやってきてしまいました。西武マジック34(?)点灯....。 同時に、バファローズの自力優勝消滅......。パ・リーグの灯も 消えてしまいました.....。まだ、優勝の可能性がないわけではない のですが、これまでの「西武の強さ」を考えれば、99%優勝はない でしょう.....。

  今日の試合は、その「西武の強さ」を見せつけられた試合でした。 初回にローズの2ランホームランで先制。さらに、2回には先発: 松坂をノックアウトし、代わった三井からも得点を重ね、なんと 7点を追加して9-0の爆勝ムード。

  それが、3回裏に、打たれてはいけない松井、小関などに連打され て3点。さらに4回裏には、逆にカブレラの場外ホームランを含む 7点を返され逆転されちまいます。

  しかし、近鉄も7回表には、この日2本目となる吉岡のソロホーム ランで、10-10の同点として、なんとか勝利への望みをつなぎます。 が、直後の7回裏に、またしても西武:松井のライトスタンドへ の2ランを浴び、万事休す。現実的な大阪近鉄バファローズの今 シーズンは、終ってしまいました。

  先発:パウエルは、9点ものリードを守りきれず6失点で降板。 点差があるからといって、内容の悪いパウエル交替に踏み切れ なかったベンチの采配が気にかかります。先日のオリックス戦 で、審判への暴行で1試合出場停止の梨田監督がいないせい ぢゃあないでしょうが....。どうしても落せない試合なんやか ら、非情なピッチャー交替も必要だったのでは?

  また、松井をはじめとする西武の起動力にいいようにかきまわされ、 この回だけで3盗塁(?)を許してしまいます。解説も言っていまし たが、キャッチャー:古久保がまったく2塁に投げようともしませ ん。1、3塁で盗塁され、2、3塁にされ、タイムリーを浴びて 2失点ってな展開が3回ぐらいあったような気がします。さらに、 リード面でも、古久保のリードが今一つなのか、西武打線の読みが すごいのか、完全に配球を読まれて、狙い打ちされていました....。 その上、今年の古久保は、なんでもない球をポロポロと落球するし、 もう体力的に限界なのかもしれません.....。来年は、コーチかな?

  3点差となったところで赤堀が登板しますが、ピンチを切りぬける どころか4点を追加され、逆転されちまいます。ここも、勝ちに こだわるなら三澤、もっと言えば岡本でも良かった気がします。

  次に打線ですが、今日は1番:磯部、2番:高須でしたが、この オーダは、はまっていた気がします。もっと早く、このオーダを 組んでいたら良かったのに.....。ローズはホームラン&タイム リー、他の打者も10得点したぐらいなので活躍したのですが、 あかんかったのは、やっぱりノリと阿部。

  阿部は、このところヒットを打ったところを見たことがありません ......。前半戦に見せた、ここぞという場面での打点も影を潜めて しまっています。最近は、前田をスタメンで起用したりした試合も ありましたが、さらに打てない、守れないでは....。まだ、阿部の 方がましです。

  さらに、ノリは今日もホームランどころか、ノーヒット。まったく 4番の役目が果たせていません。なんで、毎年、毎年、この時期に なるとあかんのでしょうか?来シーズンからは、シーズンを通して 活躍できる「体づくり」をせなあかんでしょう。まあ、来年もいた らの話ですが....。打てば誰も文句いいませんが、打てなかったら やっぱり「太りすぎちゃうん?」と思っちゃいます。前川もね....。

  最後の打席では、去年の調子の悪いこの時期と同じで、構えを変え ていましたが、その効果もまったくありません。もう、開きなおって いつもの構えで打つしかないと思います。

「ノリの売りは、フルスイングやないんかっ!!」

でも、たぶん、どこか痛めてるんやろーなあ.....。

  今日の西武の勝ち方は、昨年のバファローズと似た雰囲気がありました。 9点差をひっくり返して、その上勝っちゃんですから。ほんまに、西武 は強い。

  投手陣は昨年同様安定していますが、それ以上に打線が安定 しています。西武に勝とうと思ったら、1番:松井、2番:小関、 4番:カブレラ、5番:和田、7番:エバンス、9番:高木(浩)の内、 2人以上に連打されないようにしないといけない....。はっきり言って、 それはほとんど無理.....。松井、小関、和田、カブレラは、3割 バッターなんですよね.....。で、カブレラはローズと、ハイレベルな ホームラン王争いをやってるしと....。

  今年の「いてまえ打線」は、ホームラン数こそリーグトップですが、 アベレージヒッターが一人もいない。規定打席に達していない打者 だと、川口、鷹野がいますが、二人とも守備に不安があるので、スタ メン出場する回数が少ないですし...。昨年だと、ノリ&ローズ、さら には「5番:磯部」がかなりのアベレージを残してくれたのですが、 今年は全員ダメ。やっぱり、野球は確率のゲームなんでしょうか....。

  今の状態から「優勝するのは奇跡」ですが、 西武の優勝が決まるまで、いや、シーズンの最後の試合が終るまで、ファン を楽しませる野球を見せてくれることを期待しています。

バファローズらしい野球を最後まで....


Written by kabada